聞いてみました。
イタリア語とスペイン語の一番の違いは、イタリア語の単語(ごく少数の、アクセントのない冠詞や前置詞を除き)が必ず母音で終わる(日本語と非常に似ています)のに反して、スペイン語では子音で終わる語がかなりある点です。
したがって、少しでも子音で終わる語があればスペイン語、そのような語がまったくなければイタリア語です。スペイン語の子音で聞き取りやすいのは-os,-asや-ar, -erの音、
Los Angeles(ロス・アンヘレス)やLas Vegas(ラス・ベガス)、あるいはtener(テネール)のような語末音がひとつでもあればスペイン語、まったくなければイタリア語です。
イタリア語はスペイン語にくらべてアクセントのある母音を長めに発音します。アクセントが最後から2番目に来る単語は特にそれが目立ちます。動詞の不定法で-are(アーレ)、-ere(エーレ)というのがひとつでも聞こえたらイタリア語です。
さて、テレビの女性の言葉を聞き取ってみましょう。最初このように言っています。
ogni tipo di sesso che potete immaginare(オーニ・ティーポ・ディ・セッソ・ケ・ポテーテ・インマジナーレ)
すべての単語が母音で終わっているのでイタリア語っぽいことがわかります。
それから、「ポテーテ」、「インマジナーレ」の最後の語尾、「テーテ」、「ナーレ」の部分が聞き取れたら、これはイタリア語だとわかります。
あと、イタリア語の特徴のひとつは子音の同化が多いと言うこと、セックスのことをスペイン語ではsexo(セクソ)ですが、イタリア語ではsesso(セッソ)とつまります。詰まる音がひとつでもあればイタリア語です。
あと、言うまでもないですが、ごく簡単な単語をいくつか知っていると見分けがつきやすいです。前置詞のde(デ)があればスペイン語、これがdi(ディ)ならイタリア語です。上の文ではdiが使われていますね。
上の文の意味ですが、「あなたがたが想像できるあらゆる種類のセックス」という意味です。英語に訳せば、all type of sex that you can imagine.
お礼
これぞ期待していた明解な解説です。詳しく教えていただきありがとうございます。 いままで曖昧で私の頭の中でモヤモヤしていた何かがスッキリ晴れてきたような気がします。 イタリア語とスペイン語の判断について非常に参考になりました。 本当に助かりました。ありがとうございました。