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ヘロン!?
問) 三辺の長さが相異なる自然数である三角形について考える。この三角形の三辺の長さをa,b,c(a<b<c)とし、三角形の周の長さをl(エル)とする。また、三角形の面積をSとする。 (1) この三角形の最も大きい角の大きさをθとするとき、cosθの値をa,b,cを用いて表せ。 (2) 上の(1)を用いて、次の関係式が成り立つことを示せ。 16S^2=l(l-2a)(l-2b)(l-2c) (3) Sが自然数であるとき、lは偶数であることを示せ。 (4) S=6となる組(a,b,c)を求めよ。 (5) Sの値が互いに異なる2つの素数の積になるのは、S=6の場合に限ることを示せ。 (3)から全然わからないので解き方を教えてください。 よろしくお願いします。
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- naniwacchi
- ベストアンサー率47% (942/1970)
#1です。 あけましておめでとうございます。 回答を作っていく過程で、考えていたことを書いておきます。 というのも、いきなりあんな回答が書けているわけではなく、試行錯誤をいろいろしています。 考え方・解き方のヒントにもなるかとも思ったので、書いておきます。 再び、長文となってしまいますが、参考になれば幸いです。 (3) これはあまり考えることなしに、書いています。 ちなみに、ヘロンの公式の lは l= 1/2* (a+ b+ c)ですね。 (4) はじめは、そのまま S= 6を代入し素因数分解していました。 3^2* 2^6= l(l- 2a)(l- 2b)(l- 2c) a< b< cより l> l- 2a> l- 2b> l- 2cの大小関係が出てくるので、これを満たすように素因数分解を探っていきます。 ところが、「2」が邪魔(6個も掛け合わさっている)になってきました。 (3)の証明から、右辺の各項は偶数ってわかってるんだから、「偶数」と書いてしまえ! ということで、2L, 2A, 2B, 2Cの置き換えに至っています。 置き換えしたことへの「代償」として、L, A, B, Cの関係をきちんと整理しておきます。 たとえば、l- 2a= 2A, l- 2b= 2B, l- 2c= 2Cの辺々を足しあわせて、 l= 2Lを代入すると、L= A+ B+ Cの関係式が得られます。 この置き換えで、もとの式は S^2= L* A* B* Cとなります。 いくつかの場合について、具体的に書くと、 ・L= 36とすると、A* B* C= 1で A= B= C= 1となるため不適 ・L= 18とすると、A* B* C= 2で (A, B, C)= (2, 1, 1)となり B> Cに反することになり不適 以下、この要領で絞っていきます。 最後に、もとの a, b, cに戻すのを忘れないようにしてください。 (5) 「互いに異なる2つの素数」とした中で、最終的には「2と 3」という組み合わせしか残らないということを示すという問題です。 最初は、「背理法」を考えました。 ただ、これも単純ではありません。 (i) p= 2, q>5の場合(3が含まれない場合) (II) 3≦ p< qの場合 (2が含まれない& 2も 3も含まれない場合) 「2」という素数は、素数の中で「唯一の偶数」です。 また、「すぐ隣に次の素数(3)がある唯一の素数」でもあります。(あとの素数は奇数なので、すぐ隣には現れない。) ですので、ある意味「特別扱い」しないといけない場合もあります。 ここでは、そのようなことも意識として働いています。 (i)のとき 2^2* p^2= L* A* B* C (L, A, B, C)の組み合わせを考えてみると (p^2, 2, 2, 1)や (p, p, 4, 1)は不適、(2p, p, 2, 1)が適するということになります。 そして、L= A+ B+ Cへ代入してみると 2p= p+ 3 p= 3(!) p> 5としたはずなのに、p= 3となってしまいました。 (ii) 3≦ p< qのとき p^2* q^2= L* A* B* C (q^2, p^2, 1, 1)や (q^2, p, p, 1)などは不適、(pq, q, p, 1)が適していることになります。 先と同じように代入すると pq= p+ q+ 1 pq- p- q= 1 (p- 1)(q- 1)= 2 p, qは 3より大きい自然数ですから、p- 1= 1, q- 1= 2となります。(整数問題でよくある形です) つまり、p= 2, q= 3となってしまいました(!)。 ということは、最初から 2≦ p< qとおいてしまえば、 背理法など使わなくとも導かれることがわかりました。 それを改めて書き直している内容が、先の回答となっています。 (結果的に、「素数 2」の特別扱いは不要でした。)
- naniwacchi
- ベストアンサー率47% (942/1970)
以下、長くなりますが容赦ください。 (3)は、前の小問に関係なく示すことができます。 (3) lは偶数であること。 もし、lが奇数だ仮定すると、右辺はどうなりますか? 2a, 2b, 2cは明らかに偶数ですね。 「矛盾」がでてきます。 (4) S= 6となる (a, b, c)の組 ・右辺の各項は偶数であることがわかっているので、 l= 2L, l- 2a= 2A, l- 2b= 2B, l- 2c= 2Cとでもおいてしまいましょう。 すると、もとの式は S^2= L* A* B* Cとなります。 ・また、大文字でおいた文字の間には、次の関係式が成り立ちます。(計算で確認できます) L= A+ B+ C L≧ 3(l= a+ b+ cであり、1≦ a< b< cを用いれば) L> A> B> C S= 6を代入してみると、もとの式は次のようになります。 3^2* 2^2= L* A* B* C Lの候補としては、L= 36, 18, 12, 9, 6, 3が挙げられます(36の約数で、3以上のもの) すると、A* B* Cの候補も決まりますが、L> A> B> Cの大小関係を満たすものは 1つしか出てきません。 (5) S= 6の場合に限られることを示す。 「Sの値が互いに異なる2つの素数の積」となる場合として、 S= p* q(2≦ p< q)としてみましょう。 すると、上の(4)と同様にして p^2* q^2= L* A* B* C と表すことができます。 L> A> B> Cを満たすような大小関係は、この場合も 1とおりだけしかでてきません。 さらに、L= A+ B+ Cの関係式があるので、これに適用してみると・・・