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エドガー・アラン・ポーの「ウィリアムウィルソン」を読まれた方、分らない点についておしえてください。
ポーの小説「ウィリアム・ウィルソン」の中で「アロンデ」というイカサマ方法が書かれているのですが、何度読み返しても分りません。本の中では最高札の絵札の上下の縁を凸型に丸みを帯びさせておいて、弱い札は左右の縁を凸型に丸み帯びさせると、だまされる相手は縦に切る事で自分の方に最高札が来て、自分で切るときは横に切って弱い札を相手につかませるといいますが、どうして縦に切るだけで最高札が来るのか分りませんし、横に切れば弱い札が相手に行くのか分りません。読まれた方でどのように解釈したのかぜひ知りたいと思い投稿しました。よろしくお願いします。
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こんばんは。 小説に登場するゲームはトリック・テイキングというもので、マークが同じ、四枚の手札を順に場に出してゆき、大きな数字のカードを出した者が勝ちとなるものですが、要は裏返したカードを切るときに、数の大きなカード(キングが一番強い)をどうやって見つけるかという事だと思います。 仏訳と英訳を見比べるとなるほどと思いますが、 和訳でよく見る凸型(convex)は、必ずしもカードの表面が盛り上がっている状態を意味するのではなく、むしろここではカードの横幅を少し詰めた縦長のカードと通常の横幅のあるカードというふうに理解するのが良いのだろうと思います。縦にカードを切るときはわかりませんが、横にカードを切ると長さが違うのですぐに強いカードを見つけることができます。 因みにこのトリック――「アロンデ」というのは、昔からあったものではなく、ポーの想像の産物だというのが定説(著者は誰だったか、むかしに論文を読んだことがあります)で、この言葉の綴り自体、訳者によって様々です。たぶん和訳には注釈が添えられていると思いますが、この注釈は初版の印刷誤植に対してポー自身が添えたもので、確かボードレール版の仏訳だったかがきっかけとなって、このトリックが話題になったようです。 こんな感じですが、どうでしょう。
お礼
回答ありがとうございました。色々調べたのですが、どうしても分らず、お手上げでしたが、わざわざ調べてくださって本当に感謝感激です。たわいない質問なのにここまで詳しく書いてくださって本当に感謝しています。説明も大変分りやすかったです。本当にありがとうございました。これでスッキリしました。