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辞書にない漢字
外国語の文法書等に「指小語」と説明があり、日本語の辞典を調べると「指小辞」しかありません。意味は「小さいもの、かわいらしいもの」には間違いないのですが、「指小語」はまだ日本語としては定着していないのでしょうか? 教えてください。
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語学に関しては全くの門外漢ですが、辞書(『広辞苑』)を引くと、以下のように載っていました。 ししょう‐じ【指小辞】‥セウ‥ (diminutive) ある語に付加し、その語の示すものよりも更に小さい観念あるいは親愛の情を示す接辞。また、それが付いてできた派生語(指小語)。殊にイタリア語・ドイツ語・ロシア語によく見られる。 viola(ビオラ)に対する violinoイタリア、 dom(家)に対する domikロシア、 Frau(婦人)に対する Frauleinドイツの類。 この説明によれば、「指小辞」には二つの意味があって、一つには、意味を付加するだけでそれ自体では語をなさない「接辞」、二つには、それがある単語にくっついてできあがった派生語(=「指小語」)ということのようです。 この説明文を読んで思うのは、「指小辞」では二つの意味があって、一つの文章の中にあっては混乱する、だから便宜的に「指小語」という語を作って二つを区別した、ということではないでしょうか。 私はこの質問を見るまでは、「指小辞」「指小語」どちらも知りませんでした。 調べてみると、どうやら語学関係の専門用語のようだということが分かりました。そして、『広辞苑』に説明があるくらいですから、たぶん、その道の専門家の間では、どちらも同じくらい定着しているのではないでしょうか。 一般的ではない専門用語に関して、“日本語として定着しているかどうか”を求めるのは適切ではないような気がします。
お礼
回答ありがとうございました。おかげさまで、指小辞と指小語の違いがわかり、もやもやしていたのがよく解りました。