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なぜ有性生殖はなぜ二つの性?
なぜ二つの性なのでしょうか?理由ってあるんですか?
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こんばんは。 それは配偶子(精子や卵子の事)を作る過程が原因です。 一つの染色体が半分づつ精子や卵子にわけられる事はご存知ですよね。 わけられた半分づつの染色体はまた受精によって組み合わさって一つづつになります。 半分づつにわけられるので、二つしか作れないんです。 もし3つに分ける生物がいたら、3つの性ができる事になりますが、うまく組み合わせられなくなります。 それはこの2つに分ける大元はDNAの2重らせん構造によるからです。 2重らせんが解けることでそれぞれ1本づつになるので、二つにしか分ける事ができないんです。 解いた上にどっかちょんぎったのでは組み立てるとき滅茶苦茶になりますからね。 地球上の生物は全てこのDNAによる遺伝方式を取っているので、有性生殖では2つの性しか作れないんです。
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- netcatme
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遺伝子のバラエティを増やす最小の組み合わせが二つだから、三つの性が集まらないと子孫が残せないのでは不便で無駄、子孫がなかなか残せなくなります。 一つだと親と同じ性質しかできないので環境の変化に対応できなくなると一斉に滅びてしまいますから、安定した良い環境以外では有性生殖のほうが有利になりやすいでしょう。
アイザック・アシモフのSF「神々自身」(ハヤカワ文庫)の2章は、 性が3つある世界の話です。 ・・・もっとも、この章は、性を3つにした必然性がよく分からないし、 あまり面白くも無いので、あまりお勧めではないですが。 むしろ、1章、3章のほうが面白いです。
ちょっと観点を変えてみましょう。 何故、有性生殖が始まったか? それは環境が変化し始めたからです。 細胞分裂だけだと、固体全てが同じ性質を持つ事になり、環境が変わってしまった時に絶滅してしまう可能性が有ります。 しかし、2つの違った性質のものから、新たに幾つか違った性質のものが生まれると、環境が変わってしまった時でも、種全体が死滅してしまう事はないということです。
- nakaizu
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有性生殖というのは他の回答からもわかるように、自分の遺伝子を二つに分け、他の個体由来の遺伝子と融合して新しい生物を誕生させることです。 遺伝子を二つに分けるので性は二種類のことが多いのですが、それ以外の例もあります。 たとえばゾウリムシは単細胞生物なので、細胞分裂だけで増えていくと思っている人が多いでしょうが、実は分裂回数には限度がありそのままでは死滅してしまします。 そのためゾウリムシは有性生殖します。つまり、二匹のゾウリムシがくっついて遺伝子を半分ずつ交換して、遺伝的に新しいゾウリムシを二匹誕生させます。分裂能力も回復してゾウリムシは生存していくことができます。 外見からは見分けがつきませんが、ゾウリムシには二種類の性があり、異性としか有性生殖ができません。 ゾウリムシに近縁の生物にヒメゾウリムシという種類がいます。ヒメゾウリムシもゾウリムシと同じく有性生殖しないと生存し続けることができません。このヒメゾウリムシにはなんと性が四種類もあります。ゾウリムシと同じく二匹で有性生殖しますが、相手は異性でないとできません。三種類ある異性のどれとでも有性生殖できます。外見からは性は全く区別できません。ちょっと不思議な感じです。 有性生殖するけれども性が一種類しかない生物はたくさんいます。例えばカタツムリなどがそうです。二匹のカタツムリが有性生殖するときには自分の精子を相手に送り込みます。そして、両方とも卵をうみます。カタツムリでは相手は自分以外の同種のものならどれでもよいようです。
性に2種類あるのは、異なるDNAが結合することにより、より強いというか、環境に適合したりあるいは完成度の高いものに出来るからです。 簡単にいうと、DNA(生物の設計図です)は、生物の種類により違いますが、何億ものアミノ酸(種類はA・C・G・Tの4種類でそれがたくさん並んでいる)で出来てますが、数が多いので完璧なものはなく、一部が欠損しています。 例えれば、ある物を作るのに設計図がありました。しかし一部が消えて、うまく完成できません。でも、もう一枚別に設計図があれば、同一箇所が消えている確率は低いのでそれを参考に完成させることが出来ます。 これと同じで互いに欠損している部分を補え、弱い部分があれば、もう一方の強い部分から受けることもできるからです。(厳しい環境に対応できる結果となる) ちなみに近親が禁止されているのも親からの同じDNAを受けているため欠損している部分が同一箇所の可能性が極端に高くなるためです。 では3種類だったら? 自然界ではナワバリもあり、3種類が同じ時間に出会う可能性が少なく絶滅するからでしょう。