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十五夜に供え物を盗むという風習
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/starlore/juugoya/juugoya.html 上記によりますと 十五夜の供えものを、子どもたちが貰い歩くという風習、 または子供が供え物を盗むという風習が各地にあったとのことです。 なぜこのような風習が生じたのだと思いますか。 お考えをお聞かせくださるとうれしいです。
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NO3です。十五夜について調べていましたら子供が供え物を盗むという風習について以下の面白い説がいくつかありましたので参考に。 (民俗学の文献から調べてみたので、日本のどこかの地方にあった風習です。) 1、旧暦の8月にもヒナ祭りが行われていたが、大部分の地方で三月の節句に移してしまったが、ヒナ祭りに付属していた行事のヒナアラシが残ったとの説です。なお、ヒナアラシとはヒナ祭りのご馳走を若者が食い荒らしたり、供え物を子供らが盗むことを言うようです。このような行事があったことを今回初めて知り、良い勉強になりました。 2、狐に畑の作物を荒らされないようにツトに栗のみを入れた赤飯を包み、枝豆を挿したものを狐のすむ山に持っていくという風習が、子供に変わったという説。 3、旧暦の八月は端境期にあたり、物が少ない季節だから子供が供え物を盗むという風習が各地にあった。 4、7軒分の団子を盗んで食うと金持ちになる風習があったため。 5、旧暦の8月15日には畑のイモを、9月13日にはマメを盗んでよいという風習が各地にあったため。
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- fumkum
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>十五夜に供え物を盗むという風習 こんばんは。 今、50代ですが子供の頃十五夜の供え物を盗みました。竹の先に釘や針金を付け、供え物を突いて盗ったものです。ちなみに千葉県の南部の漁師町ですが。 ところで、十五夜に供え物を盗むという風習ですが、秋の収穫を喜び、神・月と秋の収穫を喜び合い、共食することだったのではないでしょうか。新嘗祭などでは天皇と神が新穀を共食する事により、秋の収穫を喜ぶことが祭りの中心です。 ですから十五夜でも神の化身である子供が供え物を盗む(食べる)という事は、神が収穫を寿いで食されることとして、喜ぶべきことだったのではないでしょうか。 勝手な推測ですが。
お礼
回答ありがとうござます。 経験者の方のお話が聞けてうれしいです。 共食ですか。 私も新嘗祭などでは天皇と神が新穀を共食すると聞いたことがあります。 そうかもしれませんね! 大変参考になりました。感謝いたします。
こんばんは。 というより、子供は「神の領域の生き物」であり 子供が食べることイコール「神が食べること」なんだと思います。 以前見たテレビでは、わざわざお月見団子は子供が好むから 供えるようになった、という説も聞いたことがあります。 (その内容としては、月へのお供えが無くなっている→ 子供が食べていることに気づいている→子供(神様)が 食べるなら、もっと子供(神様)が食べるのものに、という 理由だったと思います)
お礼
回答ありがとうございます。 子供が神の領域の生き物であるということについては そのとおりでしょう。 鬼が童形をしているのはそのためだと思います。 鬼と神は大変近しいものだと思われますので。 供え物が盗まれることを縁起がいいと考えるのは お月見だけのことなのでしょうか。 雛祭りやみたらし祭、お盆の供え物なども盗まれると縁起がいいと 考えられたのでしょうか。 お盆に農村に行きましたら、軒下にお盆の供え物をしてありました。 わざわざ外に供え物をするのは盗まれると縁起がいいからなのでしょうか。 そのあたりが気になります。
- giorni
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この前、テレビでやっていましたよ。 子供が月見団子をコッソリいただくと「お月様がお供えを食べてくれた」ということになり、縁起の良いこととされたそうですよ。
お礼
回答ありがとうございます。 お月様が食べてくれたので縁起がいいとされるのですか。 余談となりますが、もともとお供え物というのは 子供とか、食べ物に困っている人とか、動物なんかが食べて それを「神様が食べた」なんて粋に言ってたのかなー、なんて思ったことがあります。 テレビで事故現場に備えられたお供えものを持ち帰る人々というのを スクープした番組がありまして、 なんちゅう無粋な番組やねん、と思いました。 お月見に限らず、お祭りや節句にはお供えものをする習慣がありますね。 土用の丑の日、京都の下鴨神社で行われるみたらし祭ではみたらし団子をお供えしますし、 桃の節句にはあられや菱餅を供えます。 他の行事においてもお供えものがなくなることは 縁起がいいこととされたんでしょうか。 それともお月様だけなんでしょうか。 そのあたりが気になります。 大変参考になりました。感謝します。
お礼
おおっ、何度もありがとうございます! いろいろ調べて下さったのですね~ 頭さがりますww 1.ヒナアラシというのは初めて知りました。 2.狐は神様だと考えられていたようですね。 畑を荒らさないようにということもあるでしょうが、動物愛護の気持ちは古よりあったのでしょうね。 3.食べ物が少ない時期だったのですね。 貧しい人に食べ物をさしあげるという意図があったのかもしれませんね。 かつてハンセン病患者は文殊菩薩の化身と考えられていて多くのお布施を集めたそうですが、 仏教にはそういう施しを徳とする考え方があるのだと思います。 そういう影響をうけたのかもしれないですね。 4.七という数字は日本では重視されていますね。 私は七とは死を意味しているのではないかと思っています。 七転八起といいますでしょう。 八は復活を表していると思います。 八角墳や八角堂は復活を願ってつくられたものでしょう。 やたの鏡は天照大神が復活した鏡です。 大国主命が根の国(死後の国?)へいって知恵をさずかって元の世界にもどるという神話があります。 金持ちになるというのはそのあたりからの発想でしょうか。 興味深いですね。 5.芋名月、豆名月と関係する風習なのですね。 ちょうどそのころが収穫の時期なのでしょうか。 仏教からくる施しの教えが、結びついたものなのかもしれませんね。 大変おもしろく読ませていただきました。 心よりお礼を申し上げます。