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毒性試験
前臨床での毒性試験を行うのに、マウスでなくラットを積極的に使用するのはなぜですか。
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こんにちは. ウチの会社でも毒性試験ではラットを用いています. しかし,国が定めた動物実験方法のガイドライン(GLPといいます)では,マウスあるいはラットのどちらかと,ウサギ(毒性試験の中の生殖発生毒性試験)であればよいことになっており,マウスを用いたらダメというわけではありません. #2の方のご回答にもあるように,血液量が少ないというのはデータを得る側としては困りものです. といいますのは,GLPのガイドラインでは可能な限りたくさんデータを集めることが定められており,万一ラットであれば得られたであろうデータがマウスでは得られなかったとなると,ラットで再試験となる可能性があり,試験にもよりますが費用にして約1000万円以上の出費となります. この額をムダにした場合,たいてい責任問題になるでしょうね. そうなると,きちっとデータを取ることを考えるた場合,マウスは使いにくいと思います. 血液について書き込みますと,マウスの場合,剖検時に採血で得られる血液量は約1mLで,ラットでは10mL前後です(もちろん動物種や性別,週齡にもよりますが).臨床検査では,だいたい血液生化学に1mL,血液学に2mL,塗沫標本に1mLくらいの血液が必要だと思いますので,1mLしかない血液で何ができるかというと,正直頭を抱えてしまいますね.