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文部化学省・・・・
どうも。新高一のものです。 今は中高生の荒れが問題となっていますよね。 文部化学省は「ゆとり教育」ばっかり言ってますけど、こういう現実はどう思っているのでしょうか? 土日を休日にすれば、校内暴力やいじめが減るとでも思っているのでしょうか? 全く理解できません。 僕だけがこんな考えしてるのではないかと思いますが、皆さんはどう思っておられますか? ご意見をお聞かせください。
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勝手だなんて、そんなことないですよ! こちらこそ、たびたびお邪魔して申し訳ありません。 katukareさんは、主に中高生のいじめや少年犯罪、校内暴力やモラルの低下に興味をお持ちのようですね。そしてそのような逸脱行動に文部科学省が手をこまねいているように見え、歯がゆい思いをされている。その見方は、とても正常な見方だと思います。 ただ、僕は(またまた文部科学省の肩を持ちたいわけじゃないんですが、あえて言うと)文部科学省の職員の方も、katukareさんと似た歯がゆさを覚えているんじゃないか?と考えています。想像してみてください。冷静に考えて、いじめや少年犯罪、校内暴力や青少年のモラルの低下に即効性のある対策があると思いますか? たぶん無いでしょう。にも関わらず、世論は口さがない。教育について国に過大な要求がされているような気がしてなりません。 アメリカ(だったかな?)の社会学者イヴァン・イリッチは、「学校化社会」ということを言いました。イリッチはその概念によって、社会が「学校」的な価値を中心にして回っていることを指摘したのです。画一的で制度的なモラルや能力が求められ、そのような「価値」に収まらない人は、社会から排除されてしまうのです。国にだけ教育の責任を押し付けるということは、僕ら民間の無力を示すことでもあるわけですが、それ以上に価値が画一的になり、社会にいろんな人がいていいという幅が狭くなってしまう恐れを孕んでいます。1997年の神戸小学生連続殺傷事件を覚えていますか? 社会学者の宮台真司は、学校化とニュータウンが事件の背景にあると、どこかでのべていました。学校化によって加害少年の存在する余地が精神的に狭められ、ニュータウンによって彼の存在する空白が空間的に狭められたとのことです。彼が被害少年の体を解体したのは、須磨ニュータウンでは、唯一の空白であるタンク山でした。 僕は最近の政府の文教政策に、彼らの焦りが露骨に反映されているような気がします。何かしなければならない、何か結果を出さなければならない、何かするなら国民にわかりやすく、できるだけ多くの人が納得できるような政策を取らなければならない…そういう気持ちが「ゆとり教育」や「学力向上」政策、「教育基本法」改正論議などを行わせてきたように思います。でもはたから見てると、とても落ち着きのない、言ってしまえば落ち着いた思慮のない、とてもナイーブな政策展開になっているような気がします。 ひとつ例を出せば、最近、巷では「国家」をもっと大事にするべきだという言葉がよく聴かれます。その声に押されるように中央教育審議会は、文部科学省に条文に「愛国心」を持つように、という文言を盛り込んだ教育基本法改正案答申を提出しました。さて、「愛国心」は、国に持ちなさい、と言われて持つものでしょうか? 「愛国心」を持つことで校内暴力やいじめは無くなりますか? 文部科学省や日本の文教政策は、いまや迷走状態、といった感が強いです。 今、僕ら国民が自分や自分の子どもたちのために、できることがあるとすれば、上でも述べましたが、本来教育とはなんであったのか、何のために行う人間の営為であるのか、過去から現在を通り、未来に至る縦糸と、同時代的に世界を見渡す横糸をしっかり、冷静な目で見据えることで明らかにし、その確かな目を持って、教育的危機に対応していくことではないでしょうか? 政府があたふたしているのに、僕らが焦ってはいけません。 政府は、問題に目を背けているのではなく、山積した問題を前に、途方に暮れているということではないか、と僕は睨んでいます。文部科学省は、おそらく分不相応な課題を背負わされているのだと思います。最終的に、現実的な課題に関わっていくのは、他ならぬ僕らです。ひきこもりや不登校という教育的危機については、政府より民間の方が進んでいます。政府は、そのような動きに頼らざるを得ない状態であるように思います。いじめなどの他の教育的課題についても、僕ら民間の意識の啓蒙が重要だと思います。そんな中、Katukereさんのように若い人が関心を向けていることは、大きな希望ですね。
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- jume
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#4様、ご指摘ありがとうございます。イリッチって最近亡くなったんですよね(2002年12月3日 76歳だったそうです)。ちょっと調べたら、自宅はドイツにあり、1991年からはブレーメン大学で教鞭を取っていたそうです。いったいどこの人なんでしょう? 下記URLは、イリッチの訃報を伝える中山元さんのメールマガジンです(記事では「イリイチ」となっています)。『脱学校の社会』は、まだまだその思想的アクチュアリティを失っていないと思います。katukareさんもいつか読まれるとよいのではないでしょうか。
- torayan21
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横からすみません! #3さんへ イヴァン・イリッチはウィーンでうまれたあと、メキシコに渡ったと記憶しています。国籍がどこかはわかりません。 あー、すみません。横やりいれちゃって。。
- jume
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「ゆとり教育」元凶論はよく聞きますね。でもあまりいいアイディアではないかな、と僕は考えています。もちろん「ゆとり教育」がいいアイディアだったかどうか僕もよくわかりません。だからと言って、「ゆとり教育」にばかり原因を求めていては、他のさまざまな原因から目を逸らすことになりませんか? 学力向上やNo.1の方が指摘するような管理教育が、果たしてkatukareさんのおっしゃるような「中高生の荒れ」なるものを改善することになるのでしょうか? それにまず、巷間でまことしやかに囁かれている「中高生の荒れ」とは、いったいいかなるのもか慎重に考察する必要があると思います。 少年犯罪が増えている、とよく言われますね。確かに犯罪白書などを見れば青少年の検挙率は増えています。しかしその内実は窃盗や横領といったわりと軽い犯罪で(軽いからといって許されるものではありませんが)、その多くは世論の高まりを受けた警察の少年への取り締まりの強化というキャンペーンに拠るところもあるようです。数件の凶悪事件が目立っていますが、少年犯罪の検挙率における凶悪犯罪の発生率は減少しているという話もあるようです(少なくとも大きく増えているとはいえないようです)。年末になったから飲酒運転の取締りを強めるようなものです。それが一概に善いとか悪いとか言えないのですが、とにかく「わかりやすい」、「口当たりのよい」マスコミの言うことを鵜呑みすることだけは避けるべきでしょう。 それに文部科学省の肩を持つわけではありませんが、別に「ゆとり教育」だけを言っているわけではないでしょう。もっと広く情報を収集すべきですね(僕もですが)。とは言え、高校一年生でこのような問題に関心を持つのは良いことだと思います。大学などで専門的に学ぶなどすると考え方に幅が広がるのではないでしょうか。
お礼
確かにまだ高一ですし、情報不足の面もあったかと思います。 ゆとり教育だけが悪い、悪くないではなく、今の風潮や流行なんかからも来ているものがあるのですね・・・。 少々はわかっていても、指摘されると意外と見えていなかったことにも反省させられました。 ただ、文部化学省にはイジメをなくす、少年犯罪を減らす学校作りをして欲しいんです・・・。 して欲しいと言うか、、、そういう所に目をむけないっていうのは・・・どういうことだ?って感じです。 そういう所を改善して欲しいと思っています。 学校では携帯が授業中でもお構いなく鳴り響く、教師への暴力問題など、問題は山積みのはずなのに全然目をむけない。 まぁ、いちいちかまってられないのでしょうけど・・・。 だから、訳がわからないんです・・・。 文部化学省の言いたい事が・・・。 勝手で済みませんでした・・・。 貴重なご意見、ありがとうございました。m(__)m
- ma_
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学習量の削減と学習の質の低下にとどまり、教育とか生活指導とか、いじめ対策などにはあまり目がむけられいない感があります。 むしろ、土曜日も学校で授業をして、クラスの人数を削減し、教師が生徒に目が行き届くようにするべきだとおもいます。少子化にむかっているので、あながち非現実的な話しでもないはずです。
お礼
早速のお返事、ありがとうございます。 本当にそうですよね。学力低下はない、というような言い方してますけど・・・・。 貴重なご意見、ありがとうございましたm(__)m
お礼
遅れて申し訳ありません。 大変誠にありがとうございました