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迦羅羅虫とは?

仏典の中にあった言葉ですが、 『迦羅羅虫の必ず母の腹を壊りて、然る後生ずるが如し』 の迦羅羅虫とはどのような生き物なのでしょうか? 調べても『黒虫と呼ばれる虫の名』と出てくるだけです。 詳しくご存知の方が居られましたら回答よろしくお願い致します。

みんなの回答

回答No.5

まだ、閉じられていなかったので、追加しておきます。 「黒暴風」についての貴重な記録映像が、今度HNKで放映されるようです。 体感!グレートネイチャー「幻の”黒い嵐”~モンゴル・ゴビ砂漠」 BSプレミアム  6月11日(土)午後7:00~8:27

回答No.4

随分と経ちましたが、別件で思い返して調べてみたら、下記の記述を見つけました。。。 「黄砂」です。 日本ではそれほどの被害もないのですが、発生中心部では甚大な被害が発生するようです。特に風速の著しいものは「黒風暴」とよばれているようで、「黒虫」の「黒」に合致しますし、現地ではKara Bran(カラブラン)と呼ばれているとのことで、No2にて引用した記事でのカラグランは聞き取りのミスとも思われます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E7%A0%82 >>> 砂塵嵐(沙塵暴)は時に猛烈に発達することがあり、中国の気象当局は、瞬間風速25m/s以上で視程が50m以下の砂塵嵐を「黒風暴」(カラブラン, Kara Bran)または「黒風」と規定しており、俗に「黒い嵐」などと呼ばれている。黒風暴は、寒冷前線の通過時などで大気が不安定になったときに、ダウンバーストやガストフロントなどの局地的な突風をきっかけに発生する。水平方向の大きさは数百mから数百kmに及び、大きな渦を巻きながら移動し、これが押し寄せてくると、高さ数百mの「砂の壁」が迫ってくるように見える。「砂の壁」の中に入ると、急激に周りを飛ぶ砂の量が増え、(昼間であれば)次第に周囲が黄み・赤みを増しながら暗くなり、風も強まってくる。数十分ほど屋外は真っ暗となり、歩くことさえままならない状態となる一方、屋内に避難していても砂の進入によって日常生活が難しいほどになる。黒風暴の発生はごく稀ではあるが、最近では1993年5月5日に発生して甚大な被害を出した (中略) これまでで最も大きな被害は、1993年5月5日に中国北西部(寧夏回族自治区、内モンゴルアラシャン盟、甘粛省)で発生した黒風暴で、死者・行方不明者112人、負傷者386人、家畜・牛馬の死亡・行方不明約48万3千頭、4,600本の電柱が倒壊、被害を受けた耕地21万ha、森林被害18万ha、経済損失66億円のほか、多くの道路や鉄道が埋没するという大きな被害を出した。死者の多くは学校から帰宅途中の子供であった[3][23]。この時、甘粛省で22.9mg/m3(22,900μg/m3)という記録的な黄砂の濃度を観測している[72]。 <<<

回答No.3

前回、前々回(No2,No1)では、伽羅羅虫=伽羅求羅虫という前提で推察いたしました。 ところで、「羅虫」で検索すると、別の意味で面白い虫が見つかりました。 まず、近年分類されたナラオイアという目の三葉虫が引っかかってきました。 Naraoia longicaudata (長尾納羅虫) Naraoia spinosa (刺状納羅虫) http://www.kcn.ne.jp/~agnostus/room2/naraoia.htm http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/naraoia.html さらに「黒虫」と「羅虫」で検索すると 「身体の中にいる80種の虫」(『正法念処経』の「地獄品之九」) http://www.toroia.info/dict/index.php?%E4%BB%8F%E6%95%99%2F%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AB%E3%81%84%E3%82%8B80%E7%A8%AE%E3%81%AE%E8%99%AB にて、「必波羅虫」と「黒虫」が引っかかってきました。 ご参考になれば、幸いです。

回答No.2

No.1での、つくばリポジトリのpdfファイルからのテキスト部分のコピーで修正が不完全だったようで、申し訳ございません。 さて「迦羅羅虫」(迦羅求羅虫、伽那久羅虫)を、仏典の成立経緯との関連から眺めると、非常に面白い虫であることが判ります。 1.おなじ「大般涅槃経」でも、原始仏典系から大乗系のものまである。 >>> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85%E6%A7%83%E7%B5%8C 阿含経典類から大乗経典まで数種ある。略称『涅槃経』。大乗の涅槃経 は、初期の涅槃経とあらすじは同じだが、「一切衆生悉有仏性」を説くなど、趣旨が異なるので、相互を混同してはならない。 <<< 2.大乗の「大般涅槃経」では、(一度、排除した)小乗系をも取り込もうとしている。 >>> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85%E6%A7%83%E7%B5%8C 作成意図 [編集] 上記のように、涅槃経はそれまでの大乗経典を参照として、それらの教説の食い違いや矛盾をこの涅槃経をもって帰結させるという目標のもと成立した経典といえる。 仏滅後の小乗と大乗(声聞・縁覚・菩薩の三乗)の差別的な概念が成立した流れを踏まえ、法華では一乗平等を目標とし示したが、いまだ論理的な説明が成しえなかった。涅槃経は法華経で説明されなかったそれらの教説を極めて明瞭に説明し、すべての教説を融和させようとしたものである。 <<< wikiにて記述されている大乗系涅槃経の訳本の内の2に >>> 『大般涅槃経』40巻〔北本、また大本ともいう〕(421)、曇無讖(どんむしん)訳) <<< とあり、No.1で引用した涅槃経の巻数に一致します。 すなわち、大乗系の涅槃経内に『迦羅羅虫の必ず母の腹を壊りて、然る後生ずるが如し』の文が含まれ、かつ、「父親を殺して良心の呵責に苦しむアジャセ王を」慰めるために使われているのは、まさに、「排除すべきもの」として捉えられている人々をも包み込もうとする意図なくしてはなりたたない文章だと思われます。 このような思想が、浄土系の思想内部で変化するのに合わせ、No.1にて引用したところの曇鸞の「浄土論註」内にて、虫自体も「裂くもの」から「包み込むもの」へと変遷したのかも知れません。 さて、語源を別に求める方もおられます。 3.「からぐら文庫について」 >>>http://www.ginpa.com/karagura/gura.html 「からぐら」とは、春先の「砂嵐」 からぐら(迦羅求羅=求羅)は、御書に登場します。通常、風を受けて増殖するという伝説上の動物とされます。虫ともいい、トカゲの一種という人もいますがピンときません。  しかし、どうやら長年のなぞが解けたように思います。西域、中央アジアの砂漠地帯に春先になると雪解けによって乱気流が起り、猛烈な砂嵐が起ります。これを土地の人々は「カラグラン」と読んでいます。風が吹けば吹くほど砂嵐は巨大になっていきますから、「からぐら」のイメージにぴったりなのです。  猛烈な砂嵐ですが、土地の人々はむしろ歓迎しています。それは春の到来を告げ、人々に農耕の準備を促す風物詩だからです。ちょうど日本の「春一番」と似ています。  天台の『摩訶止観』に、 「猪の金山を揩り、衆流の海に入り、薪の火を熾んにし、風の求羅を益するが如きのみ。」(T46-p49a)と見えます。  これを日蓮は『種種御振舞御書』(s972.01,h1063.04,p916.14)などに引用しています。  その他『上野殿母御前御返事』の中に、 「からぐらと申す虫は風を食とす、風吹かざれば生長せず。魚は水をたのみ、鳥は木をすみかとす。仏も亦かくの如く法華経を命とし、食とし、すみかとし給うなり」(s1814.07,h1510.14,p1571.03)との文がみえます。   <<< 「カラグラン」が語源かどうかは不明ですが、虫の成長・仏典での扱いの変遷・砂嵐(カラグラン)の意味について、それぞれの視点にて順に並べれば 「母体をやぶる・仏教の分裂・嵐の始まり」 →「風をはらんで山をも包み込む・分裂排除したものを包み込む・風にて巨大になる砂嵐」 となるでしょう。そうして、最後に虫自身が己の姿を顧みることで、その存在意義を確かめるとするならば、仏教的な解釈では、正に「教えを聞くと言うことは、私が仏になるわけではなく、仏のはたらきを生きる者となる。」になるでしょうし、カラグランが「風そのもの」になるのではなく、「春一番」としての意味をもたらすことにも通じるような気がします。

回答No.1

面白そうな虫のようなので、ネットで調べてみました。 おそらく、「伽羅求羅虫」のことかと思われます。 (間違っていた場合、ご容赦下さい) goo辞書での検索 >>> からくらむし 4 【▼伽羅▽求羅虫】 「伽那久羅虫(かなくらむし)」に同じ。 かなくらむし 4 【▼伽▼那久羅虫】 〔仏〕 微細な身でありながら、一度風にあえばたちまち大きくなって、一切の物を飲みこむという想像上の虫。からくらむし。 <<< 検索していて、下記が引っかかってきました。 『迦羅羅虫の必ず母の腹を壊りて、然る後生ずるが如し』の仏典との関係が「?」ですが、参考になるかも知れません。 「いわき市社会福祉センターで行われた歎異抄に聞く会の講義録(第3回)」 >>> http://park3.wakwak.com/~myokenji/tannisyou3.html  ≪迦羅求羅虫(カラクラチュウ)≫   ところで、我々が教えに遇うと言うことは、この私がどのようになることなのでしょうか。その事を考える上で、大変示唆に富んだ喩えがあります。これは、浄土の重要なはたらきをあらわすのに、中国の曇鸞が「浄土論註」で書いていることなのですが、迦羅求羅虫という、実在しませんが中国の故事に説かれる虫のことです。  この虫は普段は形も小さく全く目立たない虫であるのに、一旦風を受けると、その風を内にはらんで、山をも包み込んでしまうほどの大きさになるというのです。  迦羅求羅虫は、小さくて、いわば、取るに足らない存在ですが、風をはらむことによって山をも包み込むものとなる。とは言え、迦羅求羅虫は風をはらんで山ほどの大きさになっても、もちろん風そのものではありません。風をはらむことで、風のはたらきをわがものとするということなのです。  それはちょうど、我々も、仏の教えにふれることによって、仏になるわけではありませんが、仏と等しい徳を賜る者となるということです。教えを聞くと言うことは、私が仏になるわけではなく、仏のはたらきを生きる者となる。ちょうど、迦羅求羅虫が、風ではないが、風のはたらきを得て山をも包む存在となるのと同じであります。教えにふれることで、凡夫である私が、凡夫のままで、仏の徳を賜るということです。 <<< と、ここで投稿しようとして、もう一つ出典に直結する文章を見つけました。 「韓柳友情論」 松本 肇、19-Oct-2006、文藝言語研究. 文藝篇、9巻、112(115)-83(144) https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/13848 http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/limedio/dlam/M41/M415234/4.pdf のp.129、pdfファイルの15/30(テキストとしてのコピペ時に誤変換された部分を修正) >>> (前略)さて、『大般涅槃経 (四十巻)』巻第十九、梵行晶帝八之五の中に、父親を殺して良心の呵責に苦しむアジャセ王を、蔵徳という大臣が次のように慰める一節がある。 迦羅羅虫の要(かなら) ず母腹を壊(やぶ) りて然して後乃ち生ずるが如し。生法是の如くなれば母身を破すと雖も、実に亦罪無し。(『昭和新纂国訳大蔵経』の読み方による。以下同じ) 迦羅羅虫は母の腹を食い破って生まれてくるが、それが自然の法則である以上、母を殺しても罪はないと見る(後略) <<< で、最初の引用中 >>> 中国の曇鸞が「浄土論註」で書いている <<< と、ありましたが、曇鸞は >>> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%87%E9%B8%9E 五台山の近く雁門(現在の中国、山西省代県)の生まれ。生没年は不明だが、おおよそ北魏後半から北斉時代の人と思われる。 出家して、龍樹系の四論(『中論』、『十二門論』、『大智度論』、『百論』)や『涅槃経』の仏性義を学んだ。 <<< とあり、『涅槃経』にて繋がっているようです。

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