- ベストアンサー
蝉の不思議
蝉の一生はユニークですよね。 地中に何年も生活し、成虫になると大きな声で唄いまくり、すぐ死んでしまう。 何年も地中生活するメリットはどう考えられて居るのでしょうか。またあれだけ大きな声で唄うメリットもあるのでしょうか。他の種にはないように思いますが。 以前地球の大暗黒時代を生き抜くために地中生活を獲得したのだとどこかに書かれていたのを記憶しているのですが、それにしては蝉はマイナーすぎる生き物のような気がします。 熱帯密林でも蝉は日本の里山のようによく啼いているのでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
セミの生活圏は地中です 地上に出るのは子孫を残すためです 一般には短い生涯と言われていますが昆虫の中では驚くほどの長寿です 7年の生涯で地上にいるのはわずか1週間 どちらが本来の姿かは明らかですね 大きな鳴き声は残されたわずかな時間に雌を呼び寄せるのに必要なのです 雌は人間に聞こえるような声では鳴きません 雄の大きな声に雌は人間には聞こえない声で応えるそうです 地中のほうが危険は少ないと思います 地中生活をしているのはそういう体に変異したから仕方がなかったのでしょうね 7年も地上にいたのではおそらく長生きできずに絶滅していたと思います セミ以外にも大きい声で鳴く昆虫は沢山います キリギリスやコオロギの仲間がそうです クツワムシやアオマツムシは結構騒々しいですよ 熱帯雨林というかジャングルには邪魔なくらいいます 夜、明かりに飛んできて足の踏み場がなくなり掻き分けて歩くと鳴き声のうるさいこと インドネシアではセミのことを「ジャミジャミ」といいます 見事なネーミングでしょう 落ちたセミをサルが食べるのです
その他の回答 (2)
- d_d-
- ベストアンサー率50% (21/42)
地中で生育することのメリットとしては,既にあげられていることも含め,次のようなことが考えられます。 ・天敵が少ない(モグラや菌類くらい?) ・温度や湿度(水分)が昼夜季節を通して安定している ・食料に困らない,競争リスクが少ない 昆虫は変態によって成長のための幼虫のステージと 自由に動きまわって繁殖のための行動に撤する成虫のステージを 使い分けることができるようになっています。 セミは幼虫も成虫も,樹液という,量は豊富ですが 栄養の少ないものを食料としているため,成虫に羽化できる 大きさに達するまでは,地下でじっくり長い期間をかけて 成長する戦略をとった者がうまく生き残って子孫を残し 現在まで生き残り,繁栄するに至ったのだと考えられます。
お礼
皆様ご回答ありがとうございました。まだ疑問は残りますがそろそろ店仕舞いしたいと思います。 私なりのここでのまとめ。 蝉はニッチな昆虫である。 たまたま地中の生活を体験し、癖になった。 地中生活は栄養が少なく、長めになった。 成虫になって、メスがどつんぼなので大きな声で婚活をしなければならなくなった。 このあたりの動機がどうも分かりにくいです。たまたま仲間のひとりがが唱歌好きで成功し、競争上他も大声で張り合わなければならなくなったということなのでしょうかね。 昆虫の仲間で大声で婚活をするのは全く少数です。無声のままでカップリングするものが殆どなのですが、かれらはどうしてお互いを認識するのでしょうか。ホルモンの臭いで出逢うということをどこかで聞きましたが、蝉は臭いが希薄なのでしょうか? もう少し開けておきますので、ご存知の方、または仮説でも結構です。 よろしく。他2名様、これにてお礼とさせていただきます。
補足
ご回答ありがとうございました。 >樹液という,量は豊富ですが 栄養の少ないものを食料としているため,成虫に羽化できる 大きさに達するまでは,地下でじっくり長い期間をかけて なるほど。樹液は栄養が少ないので大きくなるまでに時間がかかる、ということですね。そのために成虫になれずそこで我慢するしかない。 特別長寿とはいっても何度も繁殖するわけではなく、ジリ貧に数を減らすリスクもあるわけですが、地下は比較的平和だ、天変地異にも安定している、木が枯れなければということでしょうね。 こんな種は他にはあまりないようです(かみきり虫などはずっと木を齧って暮らすようですし)が、やっぱり面白みのない地底生活は一般に虫にも余り好まれないのかと思いますが、どうでしょうかね。
- gohtraw
- ベストアンサー率54% (1630/2965)
我々が地上で暮らすことを普通と感じているように、セミにとっては地中にいることが普通なんでしょうね。#1の方が書かれているように、地中で暮らすことは捕食者に見つかりにくいという意味でかなりメリットのあることですね。 進化の基本的な考え方は、生存や繁殖に有利なものが生き残るというものですが、殊更有利でも不利でもないものが残っているケースも多々あります。言い換えれば、今の姿でなければならない絶対の根拠は必ずしもないということですね。 セミの声については、大きな声を出すことでメスにアピールできる反面、捕食者にも見つかりやすいというデメリットを背負うことになりかねません。ただこのデメリットは捕食者をいち早く見つけ、素早く逃げることでカバーできるかも知れませんし、とてつもなく多くの卵を産むことで子孫の数を確保するという方法もあるでしょう。このように、いろいろな要素を合わせて有利なもの、決定的に不利ではないものが残ってきたのが今の生物の姿です。
補足
ご回答ありがとうございます。 >今の姿でなければならない絶対の根拠は必ずしもないということですね そうなのですね。偶然と結果の産物で、生存以外の何かの目的があってそうなったわけでもないのでしょう。外敵に弱い幼虫はいろんな工夫で生き残るようですが、何年も地中に居て孤独に耐える生き物は結構少ないと思います。のでそうなる何らかの特殊な要因があったのか、と勘ぐるわけです。捕食者からは安全でも、菌類に侵されることはあるようです。長く潜伏してタイムラグを設けて成虫になるのはいい工夫のようにも思えますが、途中の危険もやはりあると思います。 ありがとうございました。
補足
早速のご回答ありがとうございます。 いろんなことが分かりためになりました。 熱帯雨林にもたくさん居るのですね。 では結構栄えている種なのですね。 ヨーロッパなど白人の国には少ないと聞いていましたし、 ちょっと意外でした。 >セミの生活圏は地中です >一般には短い生涯と言われていますが昆虫の中では驚くほどの長寿です >7年の生涯で地上にいるのはわずか1週間 >どちらが本来の姿かは明らかですね それなんですよね。 なんでだらだら面白くもない地中に長い間怠惰に暮らすのか? それが蝉のライフスタイルなんだといわれれればそうなんでしょうが---。 >セミ以外にも大きい声で鳴く昆虫は沢山います 確かにそうですね。でも昼間啼くのはキリギリスくらいのもので--。 メスが少ないかあまり積極的に婚かつしないのでは? ありがとうございました。