こんにちは。
ピアノを始めて2年でベートーヴェンソナタOp.7第4番第1楽章を弾かれるのですか!すごく努力なさっていらっしゃるんですね。
私はこの曲 あまり深く勉強していないので アドヴァイスがうまく伝えられるか微妙ですが 頑張ってみます(笑)
【1】→ヘンレ版の運指は 欧米人の体格を基準にしていて 日本人の体格や手の大きさには適さない場合も多いです。本来ならヘンレの3,4,5の運指が最もレガートに弾けるので理想なんですが現実は…。この運指は10度が届く人向きではないかなと思います。オクターブの運指は技術,手の大きさも勿論ですが 人によっては手が大きくても黒鍵を4で弾くのが苦手な場合もあります。ですので質問者さまの手の大きさや拡がり方 手首の柔軟性によって適切な運指も変わってくるとは思いますが 試しにトライしてみると良いかも…と思われる方法を。
①上行3.4.5が弾けるならそのままで 下行は5.5.5。レガートにならないので 上行から(響きが急に変わるのを避けるために上行からです)オクターブの部分は 本当に薄くペダルを踏む。ハーフもしくはクォーター位ですかね。
②上行は4.5.5 下行は5.5.5で①と同じくハーフペダル。音を良く聴いて濁りがあるなら細かく足をパタパタと動かします。ヴィブラートぺダルのように。音色が変わらないよう また踏みかえが聴いている人にわからないように注意深く。
ハーフもしくはクォーターペダルは 厳密に2分1.4分1という考えではなく 自然な響きでレガートに弾くための ペダルのストロークの中間的状態と考えます。(踏む.離すを微妙に操作する技術です)
後 4を使うのは86小節のHの音,87小節のF#の音,88小節Hの音です(①②共に)
オクターブ奏法に唯一絶対はないので ご自分が楽に弾ける運指 ペダリングを試して下さい。オクターブを弾く時は 普通の四声体の和音を弾くような状態の手ではなく 1と2指を広く開け手が外側に向くような 扇型の手が弾きやすいです(私の場合) 黒鍵に1指を置き1オクターブ上の黒鍵に4.5の指を(同じ鍵盤の上です)置いてみて下さい(3番の指も4.5に近づける)。自然に手が外側に向くと思います。これが扇型の手の状態です。
オクターブを楽に弾くには 手首の柔軟性は欠かせませんので 練習ではレガートを無視してスタッカートで手首の上下運動をしてみるのも効果的です。是非試して下さい。
【2】→この音型の粒が揃わないのは もしかしたら和音を手首を固めて指の動きで(指を一生懸命動かして)弾いていませんか?
オクターブに近い状態で手を開いたまま手首が硬直した状態だとこの音型はきれいに弾けません。
和音の音は鍵盤に指をくっ付けたまま(この和音を弾く指を軸にする感じで)手首を左右に平行に動かして 1の指は少しミ♭から離し力を抜きます(拡げた状態にしないで軽くたたむ感じ)。指をバタバタと動かさず 手首の動きで弾くつもりで 必ず1指は硬直させず脱力させます。1指が開いたまま硬直していると手首も硬直して脱力ができずに 粒が揃わない原因になると思いますので 良く注意してゆっくり練習してみて下さいね。こういう音型は人によりますが 5番と和音の音を弾く時少し手首を上げて弾くと弾きやすいかもしれません。
【3】→解釈は難しいですね。人によってまちまちなので 絶対正しい解釈というのはないと思いますが。本来はご自分が弾きたい感性で弾くのが良いと思うのですが 試験ですし先生に逆らうような弾き方をするのはどうでしょうね。
それとは別に 私的な解釈ですが。質問者さまと同じような解釈です。59小節は第1主題の終わりの部分で, 55小節からのメロディラインは 盛り上がるというより比較的情熱が秘められた第1主題から ,変ロ長調に転調し穏やかな性格を持つ第2主題へと移行するためのメロディラインと解釈します。私の場合ですが。なので59小節1拍目の音(第1主題の終わりの音)は穏やかな柔らかいPで弾きます。
これは私的な解釈で 絶対正しいと断言するものではありません。
後は 質問者さまが先生にご自分の解釈をわかって頂けるかどうか…だと思いますが。(私なら先生の前では忠実に先生のおっしゃる通りに弾き,試験で自分の先生が試験官をされていなければ,自分が弾きたいように弾きます,笑)
試験のご成功お祈りしてます。
ご参考まで♪
お礼
回答ありがとうございます。 korie_ISさんが教えてくれたオクターブのものを使うことにしました。あとのものも参考にしたところ少し楽に弾けるようになりました。あと解釈に関しては次のレッスンで先生に相談しようと思います。