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方丈記の意義

方丈記の内容が現代の私たちにどのような意義を持つか?という質問が出たのですが、さつぱりわかりません。どなたかよろしくおねがいします。

みんなの回答

  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.2

>方丈記の内容が現代の私たちにどのような意義を持つか? 個人的な意見になりますが、文学に限定すれば、 1に随筆、2に隠者文学、関連して3に仏教的・無常観になるのではないかと思います。 1、古典の三大随筆に「枕草子」「徒然草」と並んで挙げられますが、みずみずしい感覚の枕草子に比べて、大人の深みのある随筆という感じがします。 2西行-鴨長明-兼好-宗祇-芭蕉と続く隠者文学の系譜は、野や山に隠れたり、旅の中に文学を作り出すスタイルをつくり、現代にもそのような気分は続いているように思います。 3、「行く川の流れはたへずして、しかももとの水にあらず」に現れる常なるもの、永遠なるものはないという無常観は、末法の世と認識されていた当時、「平家物語」にも見られるの精神構造でもあり、その根底に流れる日本的な仏教観は現代の日本人の持っている精神にも流れているように思います。 2,3に流れている気分が現代日本の精神構造の根底にあるような気がしますし、方丈記の現代における意義のように思います。 個人的な意見ですので参考程度に。

  • sosdada
  • ベストアンサー率33% (265/792)
回答No.1

1.歴史の資料としての意義  福原遷都など、当時の政治的な出来事を庶民に近い立場で、つまり「実際世間ではどうだったか」を書き残している。 2.書き言葉の発展上の意義  「方丈記」原文は「行ク川ノ流レハ絶スシテシカモモトノミスニアラス」(「絶ス」で正しい。とはいえ写本だからこのとおりに本人が書いたのかどうか)という「漢文書き下し文」をメジャーにして、明治時代までいろいろな人が「便利だ、書きやすい」と思って「日常記録用文章」にしたこと。新聞広告までも。  それまでは  (1)「平安女性の言文一致体(「更級日記」などが読みにくいのは話し言葉ほぼそのままを書いてるから。「枕」や「源氏」と違って作者に漢文の素養がない。)」  (2)「大鏡」や「徒然草」や「今昔物語」など「男が無理して書いた言文一致体」  (3)日本風漢文 の3種が主流だった。もっとも、(1)は主流とはいえない。 3.「徒然草」ほどではないが、「今でも使われる言い回し」を書いた。 4.1とつながるが、当時の世相としての無常観を具体的に描写していて庶民に仏教がどんな感じで広まり(平安時代は仏教は貴族のステイタスで庶民に布教禁止)どう受け止められていたか(仏陀は「オレはそんなこと一言も言ってないぞ」というでしょうが)が分かる。 こんなとこでしょうか。