>太陽と月の視直径が同じ
ではないと思いますよ。
月の視直径は常に変化し、昨年のデータで言えば、
2008年12月13日午後7時で、33´30"(迫力満点の満月)
同年の12月27日午前3時で、29´24"(小ぶり。ただし新月)
でした。
地球からの距離にすると前者は、356,567km
後者は406,607kmです。
つまり5万km近くの差があったことになります。
質問者はあくまで平均値384,400kmから計算したのでは?
ご存知と思いますが、
これは月の周回軌道が正円ではなく楕円形をしており、
月が地球に接近したり遠ざかったりすることによるもので、
最大の場合7万kmもの差が生じることもあります。
当然、距離と視直径の両比率による内項の積=外項の積ですから、
最大約10数パーセントも視直径が変化することになります。
大きな時の月と小さな時の月が並んでふたつ
同時に夜空に観測できれば一目瞭然なのですが、
生憎そうもいきませんので、卑近な例にしますと、
500円硬貨と10円硬貨ほどの差があります。
当然、日食もいろいろで、
今回のように太陽がすっぽりと月に隠れてしまう皆既食もあれば、
逆に(視直径が)小さな月では太陽を隠しきれずに、
いわゆる日輪のみを描き出す金環食も観測できます。
ただ、皆既食の方がビジュアル的に劇的な分、
今回のように話題になり、ビジネスチャンスも生まれますが、
金環食の方はあまり話題に上りません。
ちなにみ次の金環食の部分食が日本で観測できるのは
来年のはずですが、だから何?という感じですね。
しかしながら、ここまで言っておいて、
質問者の浪漫精神をお釈迦にするのもしのびないので、
蛇の足を描きますと、
太古より森羅万象は人間の想像力をかきたてたことも事実です。
こと数々の天象については、
旧約聖書の創世記には、太陽と月とその他の星々は、造物主が創造の四日目に、
人類に暦の概念と、昼夜の区別のため創造したと伝えています。
――もっとも神話では天体の創造以前から夜と昼が存在するのですが(汗――
また、わが国の神話には、太陽神がひきこもりになって、国中が闇に包まれたという、
まるで今回の皆既日食を思わせるような記述が見えます。
流星、彗星、惑星直列に、天降るおたまじゃくし・・・
世界はまだまだ不思議に満ちている。
これらが偶然の賜物か、はたまた必然の産物かは、
全然わかりません。
というわけでスーパーひとし君人形でお願いします。
お礼
人間が出現することと、月と太陽の見かけの大きさが一致することが必要なのだろうか?潮の満ち干や、地球の自転を安定させるためにつきは欠かせないと言いますが。何かあるのかも知れんですね。