ポアソン比とは縦歪み率ΔL/Lで横歪み率Δr/rを割ったものの符号を変えたもののΔL/L→0とした極限での値です。
任意の歪み率に対して成り立つ式ではありません。
具体例で説明します。
底面の半径r,長さLの円柱を1%伸ばしたときの変形を考えます。
長さを1%変化させたときのポアソン比を0.5とすると
長さはL→1.01L,半径はr→0.995rとなります。
これをこの状態に対してさらに1%伸ばすと
長さ1.01L→1.0201L,半径0.995→0.990025r となります。
このときの長さの変化率=0.0201,半径の変化率=-0.009975となり、この値から求められるポアソン比は0.49627となり1%の場合のポアソン比と異なってしまいます。
つまり、ポアソン比とは微小なゆがみについて成り立つもので、大きいスケールのゆがみについて直線的に成り立つわけではないのです。
ここをもう少し詳しく言うと、
σ=-(Δr/r)/(ΔL/L)=-(L/r)(Δr/ΔL)
ですが、ポアソン比はこれのΔL→0とした極限となります。
つまり
σ=-(L/r)dr/dL
となります。
σが常に一定だとしてこの微分方程式を解くと
-σ∫dL/L=∫dr/r
-σlnL+C1=lnr→r=CL^(-σ)
と半径rは長さLの指数関数であらわされます。(線形ではない)
お礼
ど素人の質問に対し分かりやすく事細かな説明どうもありがとうございます。