• 締切済み

半年で牛糞が完熟??

質問のやり取りの過程で誤解が生じたのかどうかは定かではないのですが! 切り返しをすれば半年間で完熟牛糞たい肥ができると指摘を受けました。 この件に関し条件を提示しなければ成立しないことをお伝えします。 まず、1.牛の敷料にノコクズ(杉系)を使用していれば半年での完熟化は不可能!木質系でリグニンを多く含む杉の腐敗には3年必要 2.切り返しを実施したとしても団子状(直径5センチ以上)の塊が多く含まれれば半年での完熟かは不可能! 機械の力を借り粉砕した上で初めて均一な発酵条件が整う。 3.含水率80%での牛糞は切り返しのみでは半年間で完熟には不可能! ブロワなどの施設を使えば話は別ですが! 4.牛糞成分のみのたい肥では発酵が始まらない。   違う成分と触れて初めて発酵が始まります。 パンもイースト菌を人力でこねて初めて発酵が始まります。 牛糞も混ぜるだけでは強い発酵は生まれません。 切り返しをする程度では3年の期間がかかるのは周知の事実です。 発酵促進に機械を使うのか薬品類を使うのかはさまざまですが間違った 見解は混乱を招きます。 この件に関しご意見をお持ちでしたらお願い致します。

みんなの回答

  • fumi26
  • ベストアンサー率82% (161/194)
回答No.1

竹の葉を腐葉土、堆肥として利用する技術についての質問、http://okwave.jp/qa5065133.html  に関連した疑問だと推定しましたが、誤りなら失礼。 まず、「完熟」とはなにか。植物、家畜糞尿など主原料とモミガラ、稲ワラ、チップなど水分調整に使う副資材、それぞれが含有する易分解性のデンプンなどの炭水化物が好気的醗酵により分解し、その際生じる醗酵熱で含水率が低下し、同時に易分解性以外のリグニンなども徐々に分解します。その後、嫌気的に一定期間の静置で含有アンモニアが還元され硝酸ガスとして大気中に放散され、再度醗酵が起きない状態を完熟と考えます。その測定は、(1)加水して醗酵が起きるかどうか温度上昇を確認する。(2)小松菜の発芽率低下が起きないことを確認。(3)酸素消失の確認。(4)堆肥成分の変化 、等々提案されております。あいまいな用語ですが、今回は施用して作物に害が起きない堆肥の状態とします。 <1.牛の敷料にノコクズ(杉系)を使用していれば半年での完熟化は不可能!木質系でリグニンを多く含む杉の腐敗には3年必要 →短期間に糞尿を処理しなければならない畜産農家では、副資材に熱帯樹のおが屑、さらに分解しないもみ殻を使うこと、施用量を制限することで「窒素飢餓」を避け、堆肥として流通させています。3年も醗酵させるには、現状の堆肥舎は6倍以上必要になります。これでは普遍的な技術とは考えられません。 <2.切り返しを実施したとしても団子状(直径5センチ以上)の塊が多く含まれれば半年での完熟かは不可能! →70℃以上の好気的醗酵が起これば、腐熟しています。「粉砕機を使って強制的に粉砕すれば3カ月で完熟牛糞たい肥ができます」、こんな効率の悪い技術は畜産農家には適用できません。メーカのうたい文句ですか? <3.含水率80%での牛糞は切り返しのみでは半年間で完熟には不可能! →ご指摘の通り、ブロワーを使っても局部での醗酵に限定され、通気孔が出来るだけで、全体は完熟になりません。最近切り返しが必要としないと称する怪しげな技術を某試験場で開発していますが、実用性はないと思います。 <4.牛糞成分のみのたい肥では発酵が始まらない。 →海外の強烈な乾燥地域で指導して普及させてきました。戻し堆肥でも可能ですが、実用性は低いですね。 「違う成分と触れて初めて発酵が始まります」これは、お間違いではないですか!! 好気的な条件、水分調整で、醗酵は始まります。

参考URL:
http://www.maff.go.jp/chushi/kohoshi/panf/pdf/0901_kankyouhozen.pdf