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はじめての体験が基準になる理由って?
ある分野へのはじめての体験が同種の体験をする際に、 ひとつの指標になることってありますよね? 私は心理学というものを全く知らない者なのですが こういうことは心理学で研究されているのでしょうか? 私のタイトルからすると男女関係を想像してしまいそうですが、 例えば、初めて飲んだおいしいお酒の味とかってなかなか忘れられず 以後のその人の嗜好を左右したりすると思うんです。 要ははじめての感激的な体験の印象はとっても強いよね~という とても当たり前の話かとは思うのですが、これを心理学の言葉で 説明できるものなのかと疑問に。。 こういうシンプルな物事を論理的に説明できたら、 すごい説得力があるよなという、興味本位な質問なのですが・・ 無知な私にどうかヒントをいただけたらうれしいです!
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- codex_regius
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認知バイアスの中のアンカー効果かもしれないですね。 認知バイアスというのは、何かを評価する際に、先入観や感情が影響し、客観的判断を妨げてしまう現象を言います。 その現象の中でも、アンカー効果というのは、最初に与えられた情報が後々の判断に影響を与えることを言います。 最初の情報が基準値として設定されて、後々の判断がそれとの比較によって行われてしまうわけで、質問者さんの仰っているケースと当てはまるかなと思いますが、どうでしょう?
>はじめての体験が基準になる理由って? 恐らくは、もともとはその後の失敗や危険を避けるための、生まれながらに備わった本能ではないかと思います。 初めての体験が、真実や真理であるかの検証は、その後に為されていくわけですが…。 初めてと言うことは、先入観がなくて、真っさらな状態にあるということですよね。 ある程度資料を集めたり研究したりではなく、突然、体験することになったとしたら、対象に対して過度な期待は持たないと思います。 そんな中で体験したことは、絶対的な価値や判断の基準になることはあり得ることだと思います。何しろ、他に比べる基準がまだ無いし、色眼鏡のない状態で体験したのだから、自分の中では、たった一回のことでも真実や真理として捉えられがちなのでしょう。これが、子供の時に体験したことなら、尚更だと思います。 「刷り込み」の一番最初が「初めての体験」だから、これが物事の価値基準になる影響力は強いものだと考えられます。 例えば人間関係ですが、自分の人生の一番最初に関わる人間は親だから、親子関係で挫折感を味わうと、その後の人間関係を築くことに苦労するのは想像に難くないですし、逆に親に甘やかされて、親に強い依存を持っている人は、他人を中々信頼できなくなることはあり得ると思います。これは、人との関わりの価値基準を親とのあり方に持ち、失敗したからだと思います。だから、他に基準を求めれば、学び直すことも可能です。 食べ物で言えば、私はウニと鰹のたたきが長いこと嫌いでした。 実家で子供の頃初めて食べたとき、生臭いので吐き気がして嫌いになりました。 それは、鮮度の落ちたものだから、生臭かったのだとは気が付かず、新鮮な物なら美味しいのだと知ったのは成人してからです。 どちらも義兄に勧められたり、社会人になって上司にごちそうになったりで、本当のおいしさを知ったわけですが、付き合いで食べるという状況が来ない限り、私の中で それらは「全て生臭く、食べると気分の悪くなる物」でした。 ウニと鰹の名誉を考えると申し訳ないのですが、何かお膳立てがない限り手を出したくないぐらい、私の中では評価の低い代物だったのです。 それとは逆にパイナップルジュースやシュークリームは最初から好きでした。 子供の頃は、何にもまして好きだったし、今も好きです。 最初から美味しそうなどと期待を持って口にした記憶もないのですが、だからこそ美味しいことに非常に感激し、今も自分の中で人気が不動なのだと思います。 初めてで失敗すると苦手意識を強く持ってしまうし、初めてで予想だにしない成功や良い結果が出ると、いきなりその物事に対して強い安心感や信頼感を持つことがあります。そして、強い願望を生むことにもなります。 よく、芸能界や作家業界でも「一発屋」などという言葉がありますが、あれも周りがいきなりすごい結果を出せた新人に、絶大な期待を持ってしまうからでしょう。 だから、次もぜひ期待に応えて欲しいと強い願望を抱いてしまうので、本人も周りも次に繋げることが難しくなってしまうのだと思います。 初めての時は、誰も最高を期待していなかったのに、次には最初から最高が期待されているからです。 これが子供であれば、まだ欲が無くて名誉や周囲の評価などはあまり気にしないから、大人よりはプレッシャーが無いのだと思います。でも、段々と成長してきて、名誉や評価に囚われ出したり、初めての体験が、自分の全てだと追い込まれてしまうと才能が潰されてしまうんだと思います。 「子役スター」とか、「天才少年」 「天才少女」の受難です。 人生経験が豊かになると、初めてのことは懐かしくても全てではないように思えるのだけれど、若いうちは全てのように思いがちなのだと思います。