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担保と保証の違い
担保と保証という言葉、 後者の方が広い意味があると思うのですが、 「担保」という言葉を「保証」に置き換えられない場合はあるのでしょうか? ご存じの方、よろしくお願いします。
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約束が果たされなかった場合のことを考えてみましょう。 一般的に、「担保」は、約束が果たされなかった場合、相手に取り上げられてしまいます。それに対し「保証」は、約束が果たされなかった場合、保証した人が本人に代わって約束を果たしたり、お詫びをしたりしなければなりません。 その上で、動詞としての「担保する」はどういう意味なのかを考えてみましょう。 例えば、「日本政府は、京都議定書を受けて、『地球温暖化防止大綱』の他にもいつくかの法改正や政策決定を行った。しかし、いずれも日本の削減目標の履行を【担保する】ものにはなっていない。」。(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議「京都会議以降の日本の温暖化対策についての分析」) http://www.bnet.jp/casa/teigen/paper/9811-ngo-ratification-j.html この場合、仮に削減目標が達成できなかったら、政府が作った大綱や改正法、政策などが誰かに取り上げられてしまうわけではありませんよね。こういう場合は、単に「実行環境を整える」というような意味なのでしょう。 私の感覚では、「保証する」は「大丈夫だよ」と太鼓判を押すことに対し、「担保する」は、もう一歩進めて「確実にする」あるいは「裏付ける」というような意味で用いられていることが多いと思います。 元々「担保」は法令用語であり名詞ですが、動詞化して「政策評価の客観的かつ厳格な実施を【担保する】ため」(総務省設置法第4条第17号)などという表現が広まっており、2009年6月現在でも95本の法令の145の条文で用いられています。 履行できなかった場合を考えれば、動詞としての「担保する」と「保証する」はほぼ似たような意味ですが、「担保する」の方が一歩踏み込んだ表現のような気がします。 つまり、「担保する」を、意味が広い方の「保証する」に置き換えることはできますが、逆に「保証する」は、意味のせまい方の「担保する」に必ず置き換えられるとは限りません。
その他の回答 (4)
「保証(保障)する」意味で、小難しく(“格好”を付けて)「担保する」としているように感じている者ですが、[参考URL]の記事が参考になるかも。
- hesaid
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物的担保⇔物上保証 人的担保⇔保証人 というように意味はほぼ同義で使用可能ですが、 一般的には、担保は物的、保証は人的なものと して使用されています。
- sosdada
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#1さんの回答で考えてみてください。「する」をつけても同じです。 「担保する」は「もしも大丈夫でなかったときのために、あらかじめ債権者にモノ(金・権利・予備の計画・不動産・価値のある物質など)を提供する」 「保証する」は「大丈夫だよ、と言う」 です。
- jun99
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意味はかなり違うのではないでしょうか。 担保は、債務不履行の際に債務の弁済を確保する手段として、あらかじめ債権者に提供しておく「もの」。 主な担保の種類はいろいろありますが、銀行融資の実務によく使われるものは、不動産担保、株式など有価証券担保、定期預金など預金担保などです。 保証とは、何かについて正確性を認め、そのことについて責任を負う「こと」。行為を保証というようです。 ものと行為では、言葉は置き換えられないと思います。
補足
ご回答ありがとうございます。 大事なことを言い忘れていました。 「担保する」、「保証する」という動詞の意味の使い分けについて聞くつもりでした。 失礼しました。