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他山の石を以って玉を攻むべし
「攻むべし(おさむべし)」、「攻くべし(みがくべし)」・・・どちらが正しいのでしょう? web検索すると「おさむ」の方が圧倒的に多いのですが、学校HPでは「みがく」となっています。 おさむ http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=2&p=%C2%BE%BB%B3%A4%CE%C0%D0 http://www.asahi-net.or.jp/~bv7h-hsm/koji/tazan.html http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/119337/m0u/%E4%BB%96%E5%B1%B1%E3%81%AE%E7%9F%B3/ 学校HP http://www.inter-edu.com/ssinfo/?ken=13&sch=28228261&id=412 まさか、学校HPがこんな基本的なことで誤りをするとは思えないのですが・・・
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次のサイトは「攻玉」そのものの解説ではありませんが、学識教養豊かな感じなのでご覧ください。 漢文訓読法の特徴4 訳語の一定 日本漢文の世界 kambun.jp http://kambun.jp/izanai/04-08tokucho4.htm 漢文訓読の問題点の検討5(語感のズレ) 日本漢文の世界 kambun.jp http://kambun.jp/izanai/04-19mondaiten5.htm これを当てはめて考えますと、「玉を攻む」は「たまをおさむ」と和訓を当てるのが固定化されているものの、いかにも古い言い回しです。小学館『大辞泉』で「攻」を引くと、次のようになっています。 (引用開始。ただし一部省略) [音]コウ(漢) [訓]せめる おさめる 1 せめる。「攻撃・攻守」 2 おさめる。深くきわめる。「攻究/専攻」 3 みがく。「攻玉」 (引用終り) つまり、「たまをおさむ」は一種の古語になってしまっており、現代語に訳すと「たまをみがく」です。「訓読は訳語を一定させてパタン化していますが、一定させている訳語が古すぎて、現代語と語感がずれているものが多いのは大問題です。そのような語については、ある程度訳語を改定する必要もあるのではないかと思います。」と、前掲のサイトは書いています。この辺りの事情を「こんな基本的なことで誤りをする」と、ご質問者のように言い表すのは変ではないでしょうか。 〔結論〕 漢文の教科書なら「たまをおさむ」、江戸時代の建学の精神を現代の世に示すなら「たまをみがく」が適しているだろう。中学受験生(つまり小学生)の閲覧も想定していると思われる。もし、これが大学の紹介文だったら、「すでに高校で漢文学習済み」ということで、「たまをおさむ」と表記しても意味が伝わるかも知れない。
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- bakansky
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漢文調の文に用いられている漢字の場合、必ずしも「これが正しい読み方だ」と決めつける必要はないと思います。 「子曰く」も、「し、のたまはく」と読む人もいれば、「し、いはく」と読む人もいる。 自分が好ましく感じる読み方で読めばよいのではありますまいか。 どうせ、漢文の場合は、本来は中国語で、しかもそれが書かれた時代や地方の発音と現在のそれとは異なっているわけですし、それを更に現代の日本人が現代の日本語の音で読もうというのですから。 大事なのは、意味が把握できること。 私には、「玉を攻むべし」が「たまをおさむべし」でも「たまをみがくべし」でも、どちらでも構わないと思います。 後者の方が、その言い回しを知らない人にも理解されやすい、というメリットはありそうですが、この表現を知っていて当り前と思っている方だと前者の読み方をされるかもしれない。 いずれにしても、日本人の都合に合わせて読み方を付与したものですから、どちらが「誤り」と決めつける態度はいかがなものかと思われます。
お礼
ご回答有難うございました。
- jasko
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中学校だから、わかりやすく訳してしまったのでしょう。 ゆとりのためのお節介かもしれませんね。 それともゆとりの誰かが間違ったか。 正解は「おさむ」です。
お礼
早速のご回答有難うございました。
お礼
丁寧なご解説、誠に有難うございました。
補足
(お礼順序が逆になりましたが・・・) 元の文章が、漢字だけで出来てることをすっかり忘れていました。 (送り仮名は日本で付けられたことを・・・)