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抜歯跡のある人骨について
よく前歯が抜かれた人骨について「当時は抜歯の風習があった」と書かれています。 なぜその人骨の歯が抜歯されたとわかるのでしょうか? 長い年月に地中に埋まっている間に歯の部分が無くなってしまったとか何らかの関係で生前抜けたとかも考えられるのですが・・・ 例えば私が死んでそのまま埋葬されて千年経って掘り起こされた時に「この人は親知らずを抜いた痕跡がある」ということもわかるのでしょうか?
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死後か生前かについては、抜歯後に骨組織が修復された後があるか無いかということで判断できます。生きていれば、抜歯痕はひとりでに塞がる方向に働き、細かい調査で判明しますが、死んだ後であれば、抜歯痕はそのままです。 生前の抜歯が自然か意図的かという面では、左右対称であったり、同じ場所で見つかった複数の人骨で同じ場所が抜歯してある、などの状況から風習としてやったという類推ではないかと思います。生前に一本だけポロッと抜けている場合は、偶然の事故や怪我なのか、齲歯の痛みの治療として自ら(あるいは他人によって)意図的に抜歯されたのかは区別がつきづらいかとは思いますが。
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No.1の補足です。 >抜歯の風習 >何らかの関係で生前抜けたとかも考えられる こちらのほうには答えていませんでした。 抜歯は特定の歯を抜くことがありますので,左右対称に抜けているなどすれば,意図的に抜いたと推定されます。また,他の歯にギザギザがついていたりすれば,これは明瞭な加工跡です。
お礼
ということは私の親知らずの抜いた跡も何らかでわかるということなんですね。 抜歯の風習は特定の歯を抜いたかどうかで判断するのですね。 栄養不良だと前歯が抜け落ちるって話を聞いたんで、今まで抜歯の風習に疑問を持っていたんですが、確かに栄養不良で自然に抜けたとしても綺麗に左右対称はありえませんね・・・ 子どもの頃からの疑問が解けました。 本当にありがとうござます!
専門じゃないので,人類学の講義で聞きかじったことだけ。 死んでから抜けたのなら顎の組織に変化はありませんが,生きているときに抜けその後も生き続けたら,顎の組織に変化が生じます。骨折でも同じことで,インカで脳外科手術を成功させていたと判断されるのも同じ理由です。
お礼
骨組織が修復された跡があるのですか! そんな事までわかるのですね。 となると私の親知らずを抜いた場所も修復痕でわかるというわけですね。 抜歯の風習は左右対称か複数の人骨が同じ場所が抜歯されているかで判断するのですか。 一体の人骨だけで判断しているのではないのですね。 子どもの頃からの謎が解けました。 ありがとうございます!
補足
私的都合により御礼が遅れてしまったことをまとめてお詫びします。 子どもの頃よりの謎が解けて納得しました。 本当に皆様ありがとうございました。