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音楽の試験で「この曲が表している情景はどれか」って、あり?

ある地域の中学校で一斉に行われている音楽の聞き取りテストを見せてもらいました。 リズムを選択肢で答える問題や、楽器の聞き取りなど10問ほどの中に、 「今から放送される3つの曲は、それぞれどのような情景を表した曲ですか。下から選び記号で答えなさい」という問題がありました。 選択肢には、情景を説明した文章が3つかかれています。 流れてくる音楽が、「木星」の冒頭だったり、グロフェ「大峡谷」だったり、サンサーンスの「白鳥」だったりします。 曲の知識を問うということで質問するならわかるのですが、曲を知らなくてもよいことを前提に、曲を聴いてどの情景を表しているか、という質問は、「こう感じることが正しい、というものが存在する」と言っているようでなにか問題があるようにするんですが、どうでしょうか。 先生方は「生徒は楽しんでいるし、何も問題はない」という考えのようでした。 しかし、音楽大学や高校の入試問題ではこういう問題は出ないように思います。出さないことにはなにか理由があるのではないかと思うんです。 毎年こういった問題が出題されるようです。自分だけが気にしすぎているのかな、と思ったりしているところです。 ご意見お聞かせください。 よろしくお願いいたします。

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回答No.7

>今から放送される3つの曲は、それぞれどのような情景を表した曲ですか。 このような試験問題はまず、音楽は何らかの「情景」を表すものだという根本の考えから間違っています。 たとえば「中央アジアの草原にて」のように情景を表したと作曲家が明確に銘打っている曲はありますが、そのような曲はほんの一部です。 選択肢にあるホルストの惑星は、決して星の情景を表した作品ではなく占星術における惑星を象徴的に表現したものであり、ホルストは「木星」において、聞き手に実物する木星の情景を思い浮かべてもらうことを決して意図していません。 他者の回答に対して指摘することになりますが、wanekozさんの解答こそ間違っています。 共感覚はその人が属する文化や社会において明確に変わります。 アフリカの先住民族にモーツァルトの音楽を聞かせても彼らには雑音にしか聞こえないそうです。 そのように音楽に対する感覚は時代や文化によって確実に全く違うものになります。 ハイドンの「びっくり交響曲」で、いきなり激しい音になって寝ている聴衆がびっくりする、なんていうエピソードがありますが、もっと刺激的な音楽に慣れている現代人の耳にはあれぐらいの音量では大してびっくりしません。 感じ方は全ての人によって異なります。当たり前のことです。 >そうでなかったら作曲家は曲を創れません それは完璧にwanekozさんの思い込みです。全くそんなことはありません。私も曲を作りますが、そんな考えで作曲した事はありません。 話は戻りますが >「生徒は楽しんでいるし、何も問題はない」 という教師の資質を私は疑います。楽しい楽しくないではなく、試験をするのであれば試験問題として適切かどうか、ましてや大学である程度の音楽教育を享受してきたであろう音楽教師が 「音楽は情景を表すもの」という本質から間違った認識を生徒に与えていること、そのものが問題だと思います。 だから私はそのような試験問題は間違っていると思います。

jive
質問者

お礼

よくわかる説明をしてくださいました。 アフリカ、ハイドンの例、よくわかりました。 また、「木星の冒頭を聞いて宇宙空間の情景を想像することなど作曲者がそれを意図していないのだから、不適切」というのは、 問題製作者が無知であったことによる落ち度であるというより、この設問の本質的な矛盾を露呈している気がしました。 作曲者がどういう解説を残してしているかで設問が適切かどうかが変わるのですから。 生徒がこれらの問題でおよそ正解できるというのは結果的なことであって、正解が正解である根拠は非常に脆弱に思えました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (7)

noname#111031
noname#111031
回答No.8

jiv さん:とんでもない先生だと思います。本当に音楽の専門家ですか? ある曲を如何感じて、解釈しようが、正解はありえないと思います。それこそ、作曲者ご本人に聞くほかないでしょう。映画の画面に合わせて音楽を付けますが、その映画を全く知らずにその音楽を聴いたとして、映画の画面を思い描くことが出きるでしょうか。 wanekozさんへ:音楽において正しい感じ方はひとつだけですよ。 そうでなかったら作曲家は曲を創れません。  とすれば、なぜ音楽を作曲する人が、楽譜すら存在しない時代から存在するのでしょうか? 各人感じる内容が違うので、過去何十万人?それ以上でしょうね、の作曲家が存在するのでしょうか。あなたの解釈ですと、作曲者は たった一人しかありえないことになるのでは? それと、何故同じ曲の演奏会が色々な演奏家で年がら年中繰り返されるのでしょうか。音楽どころか、もっとはっきり表現されているはずの 文字を使う文章すら、解釈は読む人により色々異なると思います。

jive
質問者

お礼

選択肢から選ぶ問題形式だから出題可能だと考えられているところがあります。 記述式だと採点は無理だ、というのはみんなわかっているのでしょう。 でも、先生方はそこの矛盾に気がついていないと思いました。 あと思ったのですが、この選択肢が正解であるという根拠は実にあいまいです。 設問は、選択肢をわかりやすく明らかに違いがわかるようなものに設定すれば回答可能である、という発想の元に設定されています。 しかし実は、その設問が適切であることの根拠は、結果的に解答者全体の正答率が高くなるだろう、という希望的観測に委ねられています。 もし正答率が低かったとしたら、「こんなわかりにくい設問を出すのが悪い」ということになってしまうからです。 ですから、この設問のレベルアップはありえないわけです。 「わかりやすい曲」を選んで設問するしかないわけで、このことは設問の根本的矛盾からおきているのではないかと思います。 どうもありがとうございました。

  • lilact
  • ベストアンサー率27% (373/1361)
回答No.6

質問文にあるような問題はナンセンスで、試験問題として成り立たないと思います。あてずっぽうの回答に点数をあげるようなものです。 仮にプロの作曲家に一つの情景をもとに曲を作ってくれと言っても、人によって全く違う雰囲気の曲を作ることは普通にありえることですから。 >「生徒は楽しんでいるし、何も問題はない」という考えのようでした。 この説明は教師としての資質に欠ける説明だと思います。 指導目標とその評価という観点からこの問題のねらいを聞いてみてください。つまり、「生徒にどんな目標で何を指導したから、この観点での評価をする。そのためにこの試験問題を用いる」という説明ができなければ教師失格です。

jive
質問者

お礼

聞き取りテストを何のために実施しているのか、どうもその意義もあやふやな感じを受けました。 ・問題はすべて全学年共通。 ・教科書で扱わない知識を必要とする民族音楽聞き取り問題を、「どこかで聞いたことがあるだろうから」と出題している。 ・そもそも聞き取りテストで回答するために必要な技能や知識(調性やリズムの聴音、音楽文化の知識など)はあまり授業で扱わないらしい。 地域で共通で扱う問題をどこかの学校が代表して作成、それを各校で一斉に試験するようなのですが、どうも疑問を感じます。 どうもありがとうございました。

回答No.5

追加です。 「木星」の冒頭を聴いて予備知識無く「木星」のイメージが出来る人が居たらお会いしたいものです。「白鳥」然りです。 その質問は間違いなく回答者の曲名に関する知識を問う問題です。 そのような種類の問題が音大の試験に出ない事からも、音楽性を問う問題ではない事は明らかです。 #3の「表題音楽」は「標題音楽」の誤変換でした。失礼しました。  

回答No.4

音楽教育に10数年たずさわるものです。 くだらない。本当に下らないテスト。 質問者様の考えは至極真っ当です。間違っておりません。 その設問に疑問を持たない方が馬鹿です。 教師をしている者がその設問に疑問を持たないのだから嘆かわしい。 以下にその理由を書きます。 他回答の指摘は原則禁止されていますが、間違った考えが流布されては困るので専門家として触れないわけに行きません。 >塩をなめたら誰でもしょっぱいと同じように 塩をなめたら誰でもしょっぱい事は肉体的反射であり、それとある音楽を聴いて浮かぶ情景はその人の価値観、原体験により変化するものです。 それらを同じには語れません。 それにホルストは表題音楽ではありません。 #2の方は表題音楽をご存知ないのでしょう。 >不協和音は不愉快とかこの音色は重いので忙しいメロディーに合わないな >ど、すべての人間に共通した感覚に基づいて音楽はできあがっています。 不協和音の感覚とある音楽を聴いて浮かぶ情景とを同じには語れません。 音の構成に置ける絶対性と受けるイメージの話を同列に語れないのです。 それに不協和音の感覚は時代によって変わっていきます。絶対的なものではありません。 #2の方は専門家なのにその辺りの事をご存じないのでしょうか。 >音楽において正しい感じ方はひとつだけですよ。 >この場合「人それぞれ感じ方が違うのだ」というのはなんの根拠もない思 >い込みであり、 根拠を示して欲しいものです。 「人それぞれ感じ方が違う事」と音楽に置ける絶対性とは論点が違います。 質問の趣旨がご理解出来ていないのでは? >そうでなかったら作曲家は曲を創れません。 私は職業音楽家として現在まで百数十曲制作しておりますが、そのような考えは持った事がありません。

jive
質問者

お礼

強い気持ちのこもった回答をいただきありがとうございました。 私自身は、なぜ疑問を持つかということについて言葉で説明しにくいのですが、ただ、直感的に、生理的に、この問題は変だ、というのを強く感じます。 でも、うまく説明できません。 というか、なぜ変だと思ってくれないのかが逆に私にはわからないという感じです。 私と同じような、説明するも何も、といったような感覚の点で共感が得られた気がしまして、うれしく感じました。 どうもありがとうございました。

  • wanekoz
  • ベストアンサー率14% (199/1373)
回答No.3

塩をなめたら誰でもしょっぱいと同じように、 不協和音は不愉快とかこの音色は重いので忙しいメロディーに 合わないなど、すべての人間に共通した感覚に 基づいて音楽はできあがっています。 大きく異なる選択肢からひとつを選ぶ出題は成り立ちます。 音楽において正しい感じ方はひとつだけですよ。 そうでなかったら作曲家は曲を創れません。 この場合「人それぞれ感じ方が違うのだ」というのは なんの根拠もない思い込みであり、 間違っています。

jive
質問者

お礼

貴重なご意見ありがとうございます。いろんな意見をいただくことで、よりはっきりと見えてくるものがあります。 >この場合「人それぞれ感じ方が違うのだ」というのは  なんの根拠もない思い込みであり、  間違っています。 という部分は、非常にデリケートな内容を含む問題を示唆していると思います。 まず、少なくとも統計的に、「感じ方」にある程度のはっきりとした傾向が見られるのは当然です。それを踏まえ、回答者様は、「そうした傾向を逸脱する感じ方」は当然認められるものだという考え方に対して、「根拠のない思い込みであり間違っています」と述べておられる、と思いました。 ところで、よく、吹奏楽などのコンクールで、「審査員うけする演奏をして勝ちに行く」というセリフを聞くことがあります。たぶん、コンクールでは >この場合「人それぞれ感じ方が違うのだ」というのは  なんの根拠もない思い込みであり、  間違っています。 ということになるのでしょう。 音楽のコンクールと回答者様のご意見がつながり、なにかもっと大きな課題を感じることができました。 どうもありがとうございました。

  • meinler2k
  • ベストアンサー率10% (1/10)
回答No.2

小・中・高等学校において実施されるいわゆる音楽のテストでは、カリキュラムにそって授業が行われているでしょうから、その問題で大丈夫なのでしょう。 しかし、音楽大学等の入試でそういう問いかけをすると、書いてらっしゃるとおり、受験生それぞれでとりかたが違い明確な採点ができないからだと思います。 もちろん、問い方が「曲名、作曲者、時代、スタイル、技法」など、明確に答えられるものであれば受験問題として成り立ちます。

jive
質問者

お礼

私には、小中学校の音楽って、多くの場合、よく考えられたカリキュラムを立てているようには思えず、またはカリキュラムに沿って行われているとは思えないんです。 ですから、「きっと大丈夫」と楽観する気にはなれないでいます。 知識を問う問題としてなら問題ないですが、知識なしに聴いて考えることを期待している問題ですから、どうなんだろうと思います。 どうもありがとうございました。

回答No.1

私の音楽の主観で言えばこの手の問題はイジワル問題もいいところです。音楽は音で説明するものなのにどうして言葉で説明せねばならんのでしょうか? 自分の曲をつくって、「この曲のエピソードがどうのこうの・・・・」 これはもはや音楽ではありません。 しかし、音楽家を目指すとか知識が必要ということであれば、クラシック音楽についてはこういう知識も必要になってきます。 たまにテレビでアマチュアが作った音楽をクローズアップする際に、やれ死んだ親戚のためにささげた歌だの、病気の家族を元気にしたい一身で作っただのと、くだらん前置きをして視聴者の感動を煽ろうと言うとんでもない番組があるものの、何の説明もなしに聴いて一発ですばらしい!と思えなければどうにもなりません。 これは作り手の技術と聞き手の共感の二つが必要なので、作る側がアホでも聴く人によってはすばらしいものかもしれませんし、作る側が大天才でも聴く方が興味なければそれまでです。 私のように勝手に作っては勝手に満足するのもひとつの音楽の楽しみ方だと思います。 私自身認めたくは無いものの、曲の成り立ちを知ってから聴いてより感動を深めるというのも楽しみ方のひとつです。 音楽はやはり最後の最後に楽しいことが条件だと思います。

jive
質問者

お礼

音楽って、言語の力を借りてより伝わりやすくしようとするという試みが安易に行われていますね。そこにおっしゃるように疑いの余地はあるように思います。 どうもありがとうございました。

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