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企業の研究職について
慶應の理工学部に通っている息子がいます。 先日、就職の話をしている時、「理系の研究職だと、だいたい40歳で定年みたいに終ってしまうので、それまでに次の職をみつけなければならない」という話を聞きました。 文系の私には理系の事情はわかりませんが、この話は本当でしょうか。 本当だとすると、かなり皆さん不安定な状況だと想像するのですが、皆さんどうしてらっしゃるのでしょうか。また、そう簡単に40歳から次の職がみつかるものなのでしょうか。 また、一般的に理系のかたはどのような職についてらっしゃるのでしょうか。研究職がすべてではないと思いますので、教えていただければ幸いです。
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理系でもいきなりマネジメントや管理業務をやることもあります。実際文系の講習会なんか行くと、初歩的な理系のツールの使い方教えたりしているから、理系文系とか越えた基礎は役に立つのでしょう。 一般的に”理系”という業務に話をもっていくと。 まず、研究というのがあります。研究という定義が難しいですが、”真理の探究”というのは科学者の分野になってしまいます。技術と科学という点については哲学論争になるため、割愛しますが、”真理の探究”というのについている理系の人は少ないでしょう。 次に”現象の解明””原理原則を利用した考え方の発見(例えば青色ダイオードの原理など)”が次の段階に来るのではないでしょうか? 3番目として実際の製品を考慮した基本設計、先ほどの青色ダイオードの例でいうと、「発明者」といわれている人はこの段階になります。このときにダイオードが安定して光るようになったそうです。 次に製品設計を行う人、通称設計者ですね。次にその生産段階の準備をするひと、生産の効率・管理を行う人、市場での課題に対応する人。といった役割があります(製品の使命はそれが廃却されて、この世から消えるまでその技術者の仕事になるから、世の中に出た後も仕事があります)。これが細分化されているのは大企業の量産品なんかで、一品ものだと設計者が最後まで面倒見たりします。
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- alchemisty
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先の回答、説明不足だったので補足します。学会では各種の発表会を行っています。学会の中には企業での報告が多いところもあります。 面白いのは企業の発表は本当の秘密のところはまず行われず、一般的なこと(=従事している理系の人数の多いところ)に関する研究発表が主です。当然学会なのでレベルがある程度高いところのものですが、一般的な技術系の仕事の内容はわかるでしょう。また、多くの学会の本拠地は東京が多い(東北大学の金属学会とかの例外はある)ため、慶應という地の利を生かすこともできます。(文章の取り方によっては直接企業の発表を聞くようにも取れたため補足しました)
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。 息子に伝えます。 またいろいろ教えてください。
- alchemisty
- ベストアンサー率27% (119/437)
ここのサイトでよく見受けられるんですが、理系=研究職というイメージがあります。まぁ研究職の定義自体難しいのですが、開発行っている人はあまり研究という言葉をつかいませんね、研究職以外の理系の職業というのをよく調べたほうがいいとおもいます。慶應だったらいろいろ学会とかに顔が利くので企業の発表なんかを聞くといいいいのではないでしょうか?学生だったら参加費も格安です。
お礼
ありがとうございます。 学生も「学会」に参加できるのですね。参加費が必要ということも知らなかったです。参考になります。 ありがとうございます。
- vonori
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その年代になると「プレイヤー」ではなく、マネージメントが主になります。 つまり人を使う立場。 大学の先生でも自ら実験をしている人は非常に少ないと思います。 あれもマネージメントです。 アイディア、予算などは本人がしますが、 実験を実際する(プレイヤー)は学生です。
補足
なんとなくわかります。 ありがとうございます。
- alchemisty
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会社によりますね、ただ、「はい、あんたクビ」という会社は少なくとも研究職を採用している会社はないです。ただ、研究職として優れた結果を出すためにはマネジメントも相当できないといけません。ここのところは企業での研究経験ないとわかりにくいのですが、実験装置やその実験材料、必要な計測器、協力者の人選、協力要請、進行管理、その結果をうまく企業の収益につなげる戦略なんていうのも必要になってきます。(この点は非常に誤解が多い)この点は予算の少ない公共の研究所とは違うでしょう。 そうなってくると管理職への昇格する話がいろいろでてきます。そのため、どうしても管理職に移るか、それを断る(簡単には断れませんが)と評価は高くても低い地位のまま(といっても、下級~中級管理職相当の地位はあります)いるかとういう選択になってしまいます。そこで、コンサルタントに行く人もいますが、これは40ではまだまだ若手です。(逆に仕事なくて食えない) ノーベル賞受けたサラリーマン研究者の地位が低かったという話もありましたね。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 一般的に、理系の方は、研究職以外にはどのような職業についていらっしゃるのでしょうか。 いろいろ教えてください。よろしくお願いします。
お礼
すごくよくわかります。ありがとうございます。 息子は国立ではないですので、そのまま慶應の院に進むと仮定すると、基礎研究系の「科学者」になるのは難しいでしょうね。院試で国立を受ける手もあるでしょうが、それが息子の幸せになるかどうか。「ポスドク問題」もありますから。博士課程に進むのは反対なのです。 ただ修士で企業に就職した場合でも、「一般の営業や経理といった仕事は嫌だ、研究職につきたい」と言っています。 いただきましたご回答はよくわかります。ありがとうございました。 他にも情報をお持ちでしたら、ご教示くださいませ。 よろしくお願いいたします。