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中国古典 蘇東坡 三槐堂の銘

宋の時代の蘇東坡の「天可必乎」の言葉と出会いました。 逆境を生き抜いてきた人の言葉として心にしみます。 ただ出典の「三槐堂の銘」とは? 何処の何からなのでしょうか? お教えいただきたく質問投稿させていただきました。 宜しくお願い申し上げます。

みんなの回答

  • yanhua
  • ベストアンサー率72% (508/701)
回答No.2

No.1です 主題:出典の『三槐堂の銘』とは。 まず冒頭に補足です、   ・三槐堂および三槐堂の銘が生まれた経緯について触れます。   ・表示不可文字は[偏+旁]の形式で1字を示します。   注(1):蘇東坡→本名蘇軾(そしょく、スー・シー)(1036-1101)   注(2):王[示+古](おうこ、亦名 祐)(924-987)   注(3):王旦(おうたん)(957-1017)   注(4):王素(おうそ)(1007-1073)   注(5):槐(えんじゅ)は中国で古来神木とされ珍重された、アカシアに同じ。      現在も槐の庭木や並木多く、龍爪槐(りゅうのつめえんじゅ)      といわれる品種は幸運を呼ぶ縁起ものとして喜ばれる。      北京市から移植したものが代々木公園にあり。   注(6)読み:槐樹(えんじゅのき,かいじゅ)、三槐堂(さんかいどう) 参考1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A9%E7%94%A8%E8%80%85:%E9%BB%92%E5%B2%A9%E4%BF%8A%E4%B8%80  ・王氏の家廟である“三槐堂”について解説あり。  ・説明抜きに蘇軾作“三槐堂銘”の掲出あり。     参考2:http://www.chengmai.gov.cn/zhengxie/ReadNews.asp?NewsID=1369  ・王氏と“三槐堂”の故事・謂れから説き、蘇軾作“三槐堂銘”へ。 参考その他:人名他記事はWikipedia中国版 及び 百度中国版       “三槐堂銘”は『蘇軾文集巻十九』  【以下本文】 出典の『三槐堂の銘』とは  周の時代から三槐は三公即ち大尉、司徒、司空のこと。古代には三株の槐を 植えてその下を三公の座席と定めた。三槐は三公の代称である。 『宋史・王旦伝』によると“王[示+古]は手ずから三株の槐を庭に植えて言うには、 ‘子孫に必ずや三公が出る、よってこれはその印なり’”。後に王[示+古]の次男王旦が 宰相を務めたが、之ゆえに世人は三槐を王姓の代称とするようになった。 王[示+古]公(920-984)の家系は文章・清廉・忠厚を以って子孫益々栄えた。 王[示+古]が三株の槐を庭に植えて以来、樹は茂り、家運隆盛、子孫みな高官となる。 三株の槐が花開く時嗣子は榜(科挙など合格者発表の掲示板、黄榜・金榜など) に必ずや名が上ると世人は言い、三槐の名家と讃えた。後世子孫は祠を建て三槐堂と称して祀った。 中原地域から始まった[示+古]公の後裔は広東監察史となり、四川省、寧夏、新 彊、 東北、貴州、海南島と全土に広く繁栄し、人材輩出して調和の取れた穏やかな社会の建設に貢献した。 三槐堂は世に汎く称えられ、北宋の文学家、書家、画家でもある蘇軾もまた褒め称え 『三槐堂の銘』を詠んだ、将に最良の証である。蘇軾の不朽の名作である。 追記:以上が粗筋です。 出世譚ですが案外生臭い背景も含んでいるようです。一般に手にできる中国古典名言集 の類で『三槐堂の銘』からの引用は、“天可必乎”と“人衆者勝天、天定亦能勝人” でしょうか。でも、“天、必っすべきか・・・天は道理を行うのだろうか”は訴求力がありますね。 以下の記事も見られます。 ☆宋の大文豪蘇軾は王旦の子王素と友人であったことから、当時名の聞こえた 三槐の王氏のために『三槐堂の銘』を書いた。 ☆宋の開宝2年(969年)、ある人が魏州節度使の謀反を密告した。王[示+古]の出身地は 魏州別称大名県の一部であったことから、宋太祖は彼を大名県知事に任じて故郷に錦を飾らせた。 彼は着任後調査に専念し数ヵ月後太祖に召喚され直言報告した、一族郎等の命を賭けて 「節度使の謀反はありませんでした」と。しかし太祖は同意しがたく彼を襄州へ配置換えした。 以降王[示+古]は宰相への昇進もできなかった。彼は襄州へ赴任する前に、屋敷に三株の槐樹を 自ら植えて言ったのが‘子孫に必ずや三公が出る'であった。現在の我々にも彼の心情を 推し測ることができる、自分が宰相になれなかったので頭にきて‘俺が三公になれなかった ことを言うな、俺の子孫はきっと有能で宰相、に任ぜられる、三公に列するぞ’の気合であろう。

richar
質問者

お礼

自ら探し求めても得られず、知りえた内容では納得できかねていました「三槐堂の銘」 ご丁寧に判りやすくすばらしい100%満足の回答を頂きまして心から感謝いたしております。ありがとうございます。 縁尋機妙・多逢勝因を感じております。 今後とも宜しくお願い申し上げます。

  • yanhua
  • ベストアンサー率72% (508/701)
回答No.1

「三槐堂の銘」は蘇東坡の作としてはあまり一般に親しまれません。 お探しになっても分からなかったのではありませんか。 明日28日時間が取れたら、幾らかはご説明できますのでお待ちください。

richar
質問者

お礼

ご指摘とおり、探し求めても探しきれませんでした。 お忙しい時間を割いていただきまして恐縮いたしております。 本当にありがとうございました。

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