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日本人のノーベル賞受賞者が文化勲章も受章するのはなぜですか
日本人のノーベル賞受賞者が文化勲章も受章するのはなぜですか。
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まず、大雑把に記しますと; 賞の授与システムというのは、その賞なりの慎重な調査、評価、検討というものが建前上は重要ですが、どうしてもこれまでの受賞がある程度色眼鏡になります。即ち、極論すれば公に認められている権威がものを言います。何の授章実績もなければ、大胆な推挙というのは難しい。つまり、格下の賞から格上の賞へ徐々に上がっていく傾向が大。 そして、ノーベル賞と文化勲章と比べれば、ノーベル賞が格上、文化勲章が格下としか言えません。 だから、本来は先に日本が文化勲章でしかるべき人を表彰し、その中からノーベル賞受賞者が出るというのが自然なのです。 ところが、埋もれた業績というのをノーベル財団が発掘してノーベル賞を与えてしまうと、日本としては立つ瀬がないわけです。それまで自らしかるべき業績を顕彰できなかったということになるわけで。それでもって慌てて文化勲章を授章する。 とはいえ、お国の弁護をすると; これまであまり認められなかった業績を新たに独自の基準で評価し授章するというのは、とても難しいことです。経緯とか事実関係を明らかにすることの難しさもあるけれども、貢献の偉大さというのはもともと客観性はありません。ノーベル賞とて、独断と偏見と間違いとが無いとは言えない。だから文化勲章が与えられずにノーベル賞ということは十分あり得る。文化勲章を与えなかったのが間違いとかは言い切れない。 また、文化勲章を与えなかったのは選球眼が十分ではなかったのだと潔く認めるとか、ノーベル賞を取ったこと自体が巨大な業績であるして、それで文化勲章を与えるというのもまっとうなことかと思います。
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文化勲章の慣例です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%8B%B2%E7%AB%A0 ちなみに文学賞受賞者の大江健三郎は文化勲章については辞退しています。
補足
なぜそんな慣例が出来ているのでしょうか?
お礼
詳しいご回答をありがとうございました。 大変参考になりました。