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目から”ウロ”が落ちる??
友人から聞いた話なのですが、その友人の家庭教師先の子の辞書には「目からうろ(何か漢字だったららしい)が落ちるが正しく、目から鱗が落ちるは間違い」とはっきり書いていたらしいのです。気になっていろいろと調べたのですが、"ウロが落ちる"という言葉は全く見当たりません。何か別説でもあるのでしょうか?知っている方がいれば教えてください。
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再登場です。 わざわざどうもありがとうございました。なるほど,『新明解』初版ですか。 私が見たのは第5版でした。目からウロコの項は, 【--から鱗(うろこ)が落ちる】何かがきっかけになって,今までよく分からなかった事が突然はっきり分かるようになる。〔出典は新約聖書。もと,失明していた人が突然視力を回復する意〕 となっており,他書と大同小異です。 でもやっぱり気になります。 初版でここまで言い切るからには,何かその根拠があってのことなのでしょうが,それを後の版で撤回しているのは,初版の説明が誤りと判明したから直したのか,それとも本当は有漏説が正しいと思っているんだけれど,問い合わせが多くて面倒だから取り合えず通説に従うことにしたのか,うーむ。 実は仏法の説話あたりに出典があったりして,もともと「うろが落ちる」だったのが,キリスト教が入ってきて「うろこ」に変わったとか。(←全くの思いつきです) まあ,広辞苑の説明を借りると,有漏=「煩悩のある状態」で,例文として「有漏のある身」があがっていますから,「有漏が落ちる」「有漏を落とす」とも言いそうですが,それにしてもどちらかというと,落とすなら目からではなくて,体とか心から落とすほうが自然に思えます。 もし良かったら,もう少し締め切らないでおいていただけませんか? > 新明解について今まで全然知りませんでしたが、ちょっと調べてみてとてもおもしろい辞書だということがわかりました そうなんですよ。なにしろ,『新解さんの謎』(赤瀬川原平著)という,この辞書を題材にした解説書(?)まで出ているくらいです。
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- kumiko_1983
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初版私の家にあります。 かなりぼろぼろで、ページの色は色褪せて茶色ですが・・・。 たしかに、“ウロがおちる”と書いてあります。 第2版は学校にあるのでまた報告します。
お礼
その家庭教師先の初版の辞書はとてもキレイな状態のようでした(´ー`)あまり使われていなかったのでしょう・・・・第2版の御報告お待ちしております。
補足
質問から2週間以上が経ったので、このあたりで締め切らせてもらいます。皆様ありがとうございました。
- aschenbach
- ベストアンサー率34% (23/66)
調査ご苦労様でした。そして、ご報告有り難うございます。 『新明解』だったとは・・・! ある意味で「とんでもない」辞書だってことは知ってましたが、まさかここまでとは・・・。こりゃ古本屋で『新明解』の初版を探さなきゃ。 思わず岩波の『仏教辞典』を引いてしまいました。「漏」が「広い意味での煩悩と同義と考えられる」もので、「有漏」は「そのような汚れのある状態」をいう言葉だと書いてあります。「汚れ」という「モノ」ならともかく、「状態」が「目から落ちる」ってのは想像しがたいですね。『広辞苑』第2版補訂版の用例も『日本国語大辞典』の項目も「有漏の身」で、「そのような状態にあるこの身」の意味ですね。 6番さんの「初版の説明が誤りと判明したから直した」に1票。
お礼
確かに目から落ちる必要はないですもんねぇ。辞書も奥が深い。
- telescope
- ベストアンサー率54% (1069/1958)
>新明解国語辞典 三省堂 (7581-032426-2774) >S47 1月24日初版第一刷発行 ¥1000 現在では、修正されています(第4版と第5版で確認) 【目からうろが落ちる】 という用例はなくなり、 【目から鱗が落ちる】 になっています。 【有漏】の項は同じですね。 有漏説も捨てがたいですね。というより、鱗より納得しやすい。 >「目から鱗が落ちるは間違い」とはっきり書いて ということで、ひょっとしたらと 「新明解」の第4版と第5版にはあたっていたのですが、初版だったのですね。 「新版広辞林」初版(昭和33年3月5日発行)には、【目】の用例にすらありませんでした。 それほど使われる言葉ではなかったのでしょう。
お礼
なるほど。新明解も版によっては大分ちがうようですね。新明解の性格からして「有漏」はあまり使われていなかったような気がします(´ー`)
- puni2
- ベストアンサー率57% (1002/1731)
念のため,手元の辞書をいくつかみてみましたが,『広辞苑』『新明解』『明鏡』などいずれも同様の説明です。 だいたい,こぶとりじいさんが木のうろで雨宿りすることはあっても,目からうろが落ちるでは意味が通じないと思います。 百歩譲って,中国の故事成語か何かに,目の中に穴があいて,その穴が落っこちる(?)なんて不思議な話があったとしても,聖書のほうの話にはウロコのようなものとはっきり書いてあるのですから,「間違い」とは言えないはずですが…。 でもそこまでハッキリ書いてあるということは,きっと何かわけがあるのでしょうね。 もしかしたら,聖書の「うろこ」というのが誤訳で,原典のギリシャ語版新約聖書では「大きな穴のようなものが落ちた」と書いてあったりして… 私も気になります。その辞書。 辞書の書名,著者,出版社などお分かりでしたらお願いします。
お礼
世間では99.9999%の人はウロコでしょうねぇ。友人に言って詳しくメモってきてもらう予定です。写メールも頼みました。あぁ、気になる└|∵|┐
補足
ついに調べてきてもらいました。 新明解国語辞典 三省堂 (7581-032426-2774) S47 1月24日初版第一刷発行 ¥1000 編集 金田一 京助 金田一 春彦 見坊 豪紀 柴田 武 山田 忠雄(主幹) p.1086 【目からうろが落ちる】 何かがきっかけになって今まで良くわからなかった事がはっきりわかるようになる。 「うろ」は「有漏」の意。 したがって『目からうろこが落ちる』は誤り。 【有漏(うろ)】 (「漏」は煩悩の意) 仏教で煩悩の多い俗世間の人。俗人。 ⇔無漏 『70年代の国民常備辞典』と書いてあったらしい└|T_T|┐
- aschenbach
- ベストアンサー率34% (23/66)
小学館の『日本国語大辞典』にも、「使徒行伝」と明記してあります。 “ウロ”だと、「洞穴などの中がうつろになったところ」「雨露」「烏鷺」などの単語しかなく、そんなものが落ちてもねえ・・・。「鱗」の古語かとも思ったのですが、「ウロコ」を「ウロ」とは言わなかったようです。 その辞書、小生もみたいです。是非ご確認を。
お礼
ですよねぇ(´ー`)今度友人が家庭教師に行った時に確認してもらうことにしました。
補足
補足2 新明解について今まで全然知りませんでしたが、ちょっと調べてみてとてもおもしろい辞書だということがわかりました(´ー`)そして、納得してしまいました。”有漏”という言葉は確かに仏教用語のようですが、”有漏が落ちる”という表現はみつかりませんでした。だから、改訂されたのかもしれませんねぇ。
- telescope
- ベストアンサー率54% (1069/1958)
「目から鱗」は、 新約聖書 使徒言行録9章18,19節 にある話からきています。(参考URL) そんな辞書があるなんて驚きですね。
お礼
そうなんですよ、とっても驚きの辞書。”鱗は間違い!”と断定しているところがすごい!
- trozky
- ベストアンサー率9% (32/341)
出典はクリスチャンを迫害していたサウロ(パウロ)が急に目が見えなくなって、イエスの言葉を聞いて改心して目からうろこのようなものを落としたとありますから 目から鱗が正しいです。
お礼
おぉ!さっき書いたばかりなのにさっそくのお答えありがとうございます。新約聖書の「使徒行伝」ですね。
お礼
わかりました、もう少しこのままにしておきます。この疑問から新明解というとても興味深い辞書に出会えたので、かなり晴れやかな気分です(´ー`)