たしかに不自然な文ですね。意味もよくわかりません。
一つ一つ、検証していきたいと思います。
この会社は・・・ これは主語です。問題なし。
いつ~ ・・・・「いつ」というのは疑問詞ですが、
これを疑問文にするためには「いつ~か?」のように最後に「か」がないと疑問詞疑問文としては不完全です。ただし、日本語には語尾を上げることによって、疑問文とすることもありますから、完全に間違いとは言えませんが、少なくとも文章体としては避けたほうがいいです。
ですから、
この会社はいつヨーロッパのことについて発表しようと試みるのか?
これで、一応、疑問詞疑問文としては成立しました。
ですが、これでも何か変ですね。
どこがおかしいかといえば、「試みる」という動詞と「発表しよう」が二重に使われているからだと思います。
「~よう」というのは意向形といって、なにかにトライしたい意志がある場合、また誰かを誘う場合に使います。
走ろうと試みる
食べようと試みる
どうもしっくり来ないでしょう?意向形そのものが「試みる」という意味を含んでいるからです。
それならば、意向形か、「試みる」という動詞か、どちらか一方にして、その一方の文型に合わせてしまえばいいわけです。
(1)この会社はいつヨーロッパのことについて発表するつもりなのか?
(2)この会社はいつヨーロッパのことについて発表しようと思っているのか?
(3)この会社はいつヨーロッパのことについての発表を試みるのか?
(1)は意向形を消して、「予定、心積もり」を表す「~つもり」に置き換えました。
(2)は意向形を残して、試みるを~よう+思う にして、文の流れをよくしてみました。
(3)は少し強引ですが、「発表する」を名詞に置き換えて「試みる」を残しました。
だいぶスッキリしてきました。
しかし、もう少し行けそうです。
なんだろうなあ~と見ていると、「いつ」の位置を後ろに持ってきたほうがスッキリするのです。
この会社はヨーロッパのことについていつ発表するつもりなのか?
この文を言っている人は、「この会社」が「いつ」発表するのかわからないんだな、ということが読み取れます。
もしこの解釈で間違っていなければ、の話ですが(笑)
お礼
ありがとうございます。非常に詳しく書いていただけたので、理解することができました。