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蛋白質の精製法
蛋白質の精製の初心者です。ろ過とクロマトグラフィーを用いて蛋白質を大量精製する場合の基本的な精製方法を教えてください。
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まず、タンパク質の分子量によってカラムの種類を選ばなければなりません。イオン交換カラムの場合でも、ゲルろ過の場合でも、そのタンパク質に適したものが必要です。 一例を言いますと、よく大腸菌からミオグロビンを精製しているのですが、その時では、 プレートから培養から始まって、震盪培養をくり返し、大量に培養します。その後、遠心機で集菌を行い、凍結、解凍を経て、DNaseを加え、遠心した後、硫安を加え、遠心。2回目の硫安でタンパクを落とした後、透析します。遠心後、陽イオン交換カラムCM52でかけて、さらにゲルろ過G75を通して終わりです。 詳しいことは省きましたが、だいだいこんな流れです。 いずれにしても、そのタンパク質に適した方法があるので、書籍や文献などを引っ張ると良いでしょう。本当にぴったりな方法でないとかなりシビアなタンパク質だととれませんね。
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- okaku
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はじめまして。 私は多量体タンパク質の大量精製と結晶化を行った経験があります。 maruseki様がアドバイスされているようにタンパク質の種類に促した精製法、また、カラムの選択が必要だと思います。 目的のタンパク質はどのようなものですか?大量精製とのことですが、大腸菌など大量発現系が構築されているのでしょうか?場合によっては精製しやすいようにタグをつけた融合タンパク質としてタンパク質に細工をして大量発現させることもあります。また、タンパク質の安定性も重要です。分解酵素の阻害剤を共存させる必要があるかもしれません。常に濃度も気にしないといけないかもしれません。精製後、目的と異なる構造となっていても困ります。できるだけ収率よく、精製度が高く、安定性を考えて少ない工程で再現性よく精製できる最適な方法を試行錯誤して模索する必要があります。様々な手法を検討するしかないと思います。
お礼
お礼が遅くなってすみませんでした。どうもありがとうございました。タンパク質の安定性を中心に考えて、いろいろ方法を模索してみます。
ダイレクトな回答ではありませんが、以下の成書が参考になりますでしょうか? =========================================== タンパク質と核酸の分離精製/寺田弘/廣川書店/2001.6 タンパク質実験ノート/上/岡田雅人,宮崎香/羊土社/1999.10 タンパク質実験ノート/上/岡田雅人,宮崎香/羊土社/1996.9 アフィニティークロマトグラフィーによるタンパク質・…/農林水産省農林交流セ…/1992.10 新生化学実験講座/1 〔1〕…/日本生化学会/東京化学同人/1990.2 ========================================= いずれにしても図書館で探されてはいかがでしょうか? ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。いろいろ文献では調べたのですが、実際良く分かりませんでした。もう一度、教えていただいた参考文献を図書館で探し、勉強し直してみます。
お礼
ありがとうございました。例を書いていただき、だんだんイメージが沸いてきました。参考にさせていただきます。