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高齢の繁殖牝馬について
競馬をする人の中には経験から「高齢の母馬は才能のある良質な産駒を産まない」 と主張する人たちがいます。 繁殖やその後の成功・失敗に関しては、人間と比較にならないほどきちんとしたデータが とられているため、この主張にも一理あるのだろうと思います。 しかし経験からは言えるとしても生物学的にはどうなのでしょうか? また、人間にはあてはまらないのでしょうか?
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- d_d-
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競走馬の生産牧場では じょうぶで能力の高い子をつくるためには 血統以外にも,母体の健康や栄養面も重視されます。 というか,良い血統の繁殖牝馬を持たない,高い種付け料を払って優秀な種牡馬のタネを仕込めない零細牧場がGIを勝つような優秀なサラブレッドを輩出するようなことがたまに起こると,「1頭の牝馬に賭けて,良質の牧草が育つよう何年もかけて肥やした土地で存分に食べさせて育てた」(当然配合飼料のほうがはるかに手間もかからず同じ面積で多くのウマを育てられる)なんて美談というかドラマというかいった話が語られたりするわけです。 母胎にいるときや授乳期の環境や栄養状態の差は成長してからの体質にも影響を及ぼすことはありうると思いますよ(鍛えて筋肉がつきやすい,太りやすい,栄養の消化・吸収がわるい等) 高齢馬,高齢出産についても母体の体力という点で(健康面での)リスクはあるでしょう。そういう意味では科学的(医学的)に根拠はあるのでは。 ただ,質問の中で「才能のある」と書かれたのが競走馬では競争能力であるのに対して,ヒトの場合は学力やコミュニケーション能力という意味だということでしたら特に因果関係はないと思います。
- tomoyaok
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#1にも出てきましたが、染色体異常の割合は増えます。 例えば、この種の障害でダウン症というのがありますが 30歳出産で大体1000人に1人の割合で発症するのが 40歳になると100人に1人に高まります。 人間は多種多様な生き方を選択できますので、 足の速い陸上選手になれなくても、社会の頂点に立つことは できますが、競走馬の場合、頂点にたつ為の条件が より限定されるため、 高い競争性能を遺伝子として保有する母馬から、 その遺伝子を決失なく次世代に継ぐのは若い方が有利だと思います。 同様のことが父親にも言えると思います。 よく言われるのが、父親が年を取ると距離適性が短くなることです。
こんにちは。 >しかし経験からは言えるとしても生物学的にはどうなのでしょうか? また、人間にはあてはまらないのでしょうか? えー..39歳で男女双子を出産しました。 子供達はまだ4歳ですので、レースに出走した経験がなくデータがないため(笑)私がお答えしていいのかどうかも判りませんが。 ウマもヒトも、高齢になりますと妊娠・出産率が下がります。この原因をごく簡単に言うと ・排卵する卵子の成熟度が低くなるために受精の機会が減る ・卵子の劣化による染色体異常が増えるために流産が増加する です。 母体年齢と受精卵の染色体異常の増加の関係はウマもヒトも同じではないかと思います。 ですが、一旦受精した正常染色体受精卵は、母体が若い頃も高齢になってからも変わらず遺伝子を受け継ぐものですから、遺伝子自体が劣化して良い形質を受け継がなくなる、あるいは悪い形質ばかりを受け継ぐようになるということはないですよね(^_^;) なので、「高齢の母馬は才能のある良質な産駒を産まない」のではなく、「高齢の母馬は才能のある良質な産駒も、才能のない劣った産駒もなかなか産まない」のが正解ではないかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 遺伝子は年をとっても変わらないから、子どもに受け継がれるものは変わらないということですね。 高齢になれば赤ちゃんをちゃんと産めることが少なくなるのでそういう風に見える という意見、とても参考になりました。