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天文学教育の目的

天文学教育におけるコンピュータの役割について調べています。 しかし、天文学教育がどのような目的をもって行われているのかが わからなくなってきたので、進まなくなってきました。 個人的な考えでいいので、教えてください。

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  • apple-man
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回答No.4

No.3の方の回答を見ていてひらめいたのですが、 天文学教育におけるコンピュータの役割とは、 実際の物理現象の複雑さと、現在の物理理論の 未完成度を数値や画像で実感させることですね。  実はこのgooの質問、回答を見ていて非常に驚いた ことの1つに、多くの人がニュートン力学が実際の 天文学の計算にそのまま使えないことが多いことを 知らないということなんです。 No.3の方が > ハレー彗星が、予想通り周期的に帰ってきたとき、ニュートンの 体系の正しさを、当時の人々は実感したそうです。  と書かれていますね。ハレー自身の業績については私が まだ勉強不足なんですが、例えば76年という周期については ハレーの死後分かったことだと思います。ニュートンの理論式 ではそんなに正確に計算できないはずなんですね。 またNo.3の方が > 天体という壮大な検証対象を通じて試される物理学の正さを実感する ことが、まず天文学教育の重要性でしょう。  と書かれていますね。これはCaF2さん個人を非難するものでは なく、大学で物理学を専攻された方以外の多くの理科系の学生さん たちが暗黙のうちに信じていることだと思うのです。  ニュートンの理論式が観測データを合わないことは最初から 分かっていたようなんですが、測定誤差の問題と誤魔化せる 範囲だったようなんですね。それが当時最高の観測精度を持って いた王立天文台(現グリニッジ天文台)の観測データとの突合せで 目の前にある月の観測データとも合わないことが分かって、 非難を恐れたニュートンは「王立天文台の観測データは精度が 悪く、記録ミスが多すぎる」と書簡を通じて知人たちにふれ回った んですね。ここから天文台長ジョン・フラムスチートとの長き に渡る大喧嘩が始まるのですが、やはりニュートンの式が不完全で そこから現在まで改善はされていないのです。  相対性理論を作ったアインシュタインは、自分の理論の正しさを 証明する方法の1つとして、このニュートンの理論では正確に計算 できない惑星の軌道計算を試みました。有名な水星の近日点移動の 証明というものですが、これでも1%程度観測データと差があることが 今でも問題になっています。1%というと10万キロ移動したら 1000キロもずれるという感じですから、相当なものです。 そしてニュートンの理論式では近日点移動そのものが 計算から出てこないわけですから、はっきり間違っていると言えるのです。 >天文学教育がどのような目的をもって行われているのかが わからなくなってきたので、進まなくなってきました。  天文学的スケールになると、違いも大きく出ていかに 人間が作り出した理論が未熟なものか理解しやすくなる はずなんで、物理学の延長としての天文学は今ある理論の 再認識の場として非常に役立つ。天文学教育の1つの目的 はそこにあると思います。  

maruokundesu
質問者

お礼

そうですよねぇ…。 宇宙は、人間の知識・技術、能力の限界を目の当たりにする機会だと思います。 もっと言えば、人間が自然に対して過信にならないように戒める機会だと思います。じぶんなりの天文学の位置づけができました。 どうもありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.6

「天文学教育がどのような目的をもって行われているのかが 」 ですか。 参考程度に 古くヨーロッパでの天文学は、旧約聖書の第一章「ジェネシス」で神が宇宙を創造したという宗教的思想から「神の創造した世界の探求」ということで始まっていますね。現在はヨーロッパ系、アメリカが代表選手ですが、宇宙の果てはどこかということでにぎやかにやっていますね。ハリウット映画も 宇宙を題材にしたもの意外とおおいですよね。 振り返って日本には明治時代にヨーロッパの物理学や数学の形で入ってきましたが、その思想的なバックグラウンドまでははっきりいってなかったですね。仏教的な思想は「内向きの心の探求」ですから、外向きの宇宙の探求という大目的はありませんでしたね。現在でもこのサイトの回答者の皆さんは別にして日本人全体でいえば宇宙にたいする関心は「宇宙人」「面白い」程度かなと思います。教育者であれば悩みますよね。 でも、地球だって宇宙の一員だという思想さえあれば、「宇宙の探求=天文学は学ばなければいけない学問なんだ。探求しなければいけないんだ。」将来宇宙旅行もあるし、宇宙間貿易もあるかもしれない、 無限の可能性がある学問なんだ。と主張するものかなと思います。 参考にならないかな。

maruokundesu
質問者

お礼

回答を見て、なんか…新しい世界に入りこんでいくような気になりました。 天文学ってやはり夢があります。 ありがとうございましたm(_ _)m

noname#108554
noname#108554
回答No.5

ずばり次世代の専門家の育成です。

maruokundesu
質問者

お礼

単刀直入なお答え、ありがとうございました。 人材の育成も、忘れてはならない1つの目的だと思います。

  • CaF2
  • ベストアンサー率64% (20/31)
回答No.3

どうも。私の思いますところの天文学教育の役割は、・・・ 1)天文学を通して近代科学の正しさを実感する。  ハレー彗星が、予想通り周期的に帰ってきたとき、ニュートンの 体系の正しさを、当時の人々は実感したそうです。  それと同様に、相対論、核物理学、素粒子論・・・と、その時代の 最先端の物理学を天文学に投入することで、天文学は新たな段階へと すすんできました。  天体という壮大な検証対象を通じて試される物理学の正さを実感する ことが、まず天文学教育の重要性でしょう。 2)唯一無二の天体という対象を知ることで、真実の存在を実感する。  物理学は再三の実験を通じて検証されていきますが、天文学だけは 追実験が不可能な「宇宙」という存在が研究対象です。  その唯一の対象の存在理由が、説明可能であるということは、 驚きであり、広い意味での機械論的世界観を実感できることになります。 3)常識のサイズよりはるかに大きな存在の深遠さに触れる  ・質量という、とても弱い相互作用で、閉じてしまう宇宙の大きさ、  ・我々の銀河と同様なものが、1兆個以上あるような世界を想像する事  ・更に、この宇宙すらも、子宇宙かもしれないという無限さへの畏怖  そういった、常識をはるかに超える規模の「数字」のすごさに触れる ことで、自然に対する改めての敬意・驚愕、そして不可思議さを繰り返し 体験する・・・そのイマジネーションのすばらしさを感じること。 4)しかし、それでも、わからない事がまだまだ、限りなくあることへの感嘆  まだ無限に近いほどの「知られざる課題」が存在することを知り、 科学する心が、これからも永く続かなければならないことを知ることで、 科学の将来性がしっかり啓蒙されること。 などでしょうか??  ほんとは、もっとじっくり考えたい課題ですが・・・  今日はここまでで、失礼いたします。m(_ _)m 

maruokundesu
質問者

お礼

この課題は、考えるとどこまでも続いていきますね。 天文学の魅力は、凄いです。 学者のようなお答えありがとうございました。

回答No.2

前の方と被ってるかもしれませんが、未就学児向けとか、小学生向けとか、中学生向けとか、で全然ちがうんでは? 幼年向けであれば「貴方を取り巻く環境ってのは、ざっくりとこんな感じなんだよ」って理解させる位が正しいでしょうし、そうでなければ、天文学の方法論ってやつを理解させるレベルが正しいような気もするなあ。

maruokundesu
質問者

お礼

その辺りが難しいですよねぇ。 いろんな視野から、考えてみます。 ありがとうございました。

  • apple-man
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回答No.1

>天文学教育がどのような目的をもって行われているのかが  小学校の理科からの教育を含むのなら、それは地動説の  理解でしょう。 また、高校以上のということなら 1)微分法の応用についての理解のため 2)地球の座標系(緯度、軽度)測定のための基礎知識として

maruokundesu
質問者

お礼

極端に言えば、宇宙も数学とつながっているのですね。 やはり、天文学は奥が深いです。 ありがとうございました。

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