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催眠について
催眠とは何か、その本質、その原理とは?について教えてください。 催眠術のかけ方などの具体的な方法から帰納的に導き出される原理について詳しく知りたいと思っています。学識のある方のお力添えをいただこうと思い、投稿させていただきました。 例えば、勉強ができなくて自信なくし、自分自身を見失っている子供がいるとします。その子供に「どうなりたいか」を聴き、「勉強が好きなってテストの点がよくなる自分になりたい」と望んでいるのならば、その子供に催眠の原理を応用した言葉などをかけ、勉強を好きになってもらって自信を取り戻し、自分自身を信頼できるようになることは、「その子供にとって」幸せなことなのでしょうか?催眠にかける以上、外的なコントロールの要素があるのではないか…などと浅はかに思い、考えています。 仮に催眠にかけても、その人が望まないことは決して行わないという説明を耳にしたことがあります。上記のように催眠に近い言葉をかけても大丈夫なのでしょうか?自信をなくしている子供はきっと過去の出来事や「お前なんてできない」などといった多くの外部の影響によって無意識的に自分を苦しめるような考え方がプログラムされたのではないか、などと考えています。催眠、あるいはそれに近い方法を使って、自分を励まし、信頼できるような心のプログラムを創る手伝いができるのなら、と思っています。 ぜひ、教えていただきたく思います。 よろしくお願いします。
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ほとんどわたしの専門の中央にある事項ですが、こう言うと看板を立てて営業している療法士か何か、と誤解されかねないでしょう。 「催眠状態は催眠の理論に従っていない。必然的な関連は怪しい」を支持する派です。 18世紀に動物磁気という治療法が考えられ(興味あればお調べください)、 その理論を否定する19世紀の実験医学の時代になると、その治療が磁気の流れの調整なんかではなく、 催眠と暗示が体に影響を及ぼしていると理解されました。 まず、このような発端から100年以上経つわけです。実験医学・実験生理学が生んだ概念でした。 19世紀末から20世紀初頭には、催眠は医学的興味から独り歩きして、宗教家や芸術家の知的玩具になりました。 催眠が引き起こすものとは、意識しない運動、認知しないこと、記憶しないこと、ないし記憶が書き換わること、幻覚を見ることです。 その理屈では、認知すること、再認することの過程において、記憶を遮断してしまうために、 ある部位について痛いと感じている指令が出ているにもかかわらず、それが痛みであると再認することを忘れ、 また、ある部位が筋運動をしているにもかかわらず、そこが筋運動をしていると再認することを忘れるのです。 そうして、危険や限度を感じなさいという指令が出ないことになります。反応しなさいという指令も出ません。 自動筆記というシュルレアリスムの遊びがありますが、これは書きながらにして書いている行為を忘れるということになります。 催眠状態に対する否定的な実験では、別に眠らせなくとも同じ現象を起こしうることがわかっています。 いずれにしても、催眠の肝心な点は、意識に残らないということであり、 人間の精神にとって、記憶しない、意識に残らないことを目的に何かが行われなければならないとしたら、 そのような目的は、とても慎重に検討された内容でなくてはなりません。 動物捕獲など特殊な分野の麻酔学では実際に応用されます。(眠らせないで同じ現象を起こしうるかどうかなど考える必要のない分野です。) 過去を消せるわけではなく、同時の出来事を認知できなくなるだけですので、 過去に心が傷ついて本来の力を発揮できない、というような場合には、 むしろ逆に、 いま、自分は駄目だ、と思うことをやめる必要があり、 そのように思っている自分を忘れるのではなく認めたうえで止めなくてはならないと私は考えます。 このような療法は行動療法といって、 小さな達成を積み重ねながら、達成というものをイメージできること、過程と結果というつながりがイメージできること、を目指します。 出来ないことを出来させる魔法ではありません。出来ることをはっきりと認知していく療法です。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
- ベストアンサー率20% (605/2887)
〔催眠(暗示)を良い方向に使いたいと教えていただこうと思いました。〕 他人に自己の心理や存在、意識を操縦させることを許しては、自己の存立のためにはいいことは在りません、と存じます。
補足
はい。そう思います。 「その子供にとって」幸せなことなのでしょうか?催眠にかける以上、外的なコントロールの要素があるのではないか…などと そう思いますので、このような前置きを述べました。 改めて意識がどこに注意向けているか気をつけようと思えました。 お言葉ありがとうございました。
- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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ご質問には、所謂る暗示というのも入っているのでしょうね。 個人の話になりますが、私は自分でとことん内部に尋求し、確信をし、そして思います。 オウム真理教なんて困ったやりかたもあったようですが、一定の宗教の信仰やなにかは、多分にこういうことが活用されているのではないですか。説教、勤行、儀式、瞑想、祈りなど。ですからご回答の皆さんのとあわせると、非常に広範なことでしょうね。 人間がこうしていること、社会や世界があること。これも人間全体の刷り込みがあっての構成と紡ぎなんでしょうね。 テレビなどの実演は、まぁ話、1000分の1くらいに思いますが。
補足
ありがとうございます。 私も自己分析をし、内部に迫った結果、自身の上ではプラスになりました。しかしそれは自身にとってのみ。無意識のうちに悪影響を刷り込まれてきた子供にとってはなにも役に立たない…。ですから催眠(暗示)を良い方向に使いたいと教えていただこうと思いました。 一番にご回答いただき、ありがとうございました。 またなにかあったときはよろしくお願いします。
催眠の定義が難しいですが・・ 催眠の基本と言うのか、始まりは母(あるいは親・親に代わるもの)です。 生まれて直ぐに母の乳を飲む。 母の手の中ですやすやと眠るなどなど・・ この様な時に生まれたばかりの赤ちゃんは、何の疑いも持っていません。 また、多くの場合幼子は親の言う事に対しては、殆ど無条件と言っても良いほど、親の言うとおりです・・ これは、暗示性(子側からは被暗示性)の表れです。 日常生活で暗示性の事など誰も気にしませんが、実は膨大な暗示の連続です。 その最たる物はCMでしょう・・ これでもか、これでもかと暗示する事に精を出しています。 で、商品を購入する時など、無意識の内にCMで流れていた品物を選ぶなどは良く聞く話です。 またCMに限りません・・ 電車が定刻に着くのを信じているのも、暗示性のお陰です。 当然、電車運行者側の努力もありますが、お互いを信頼する・元を正せば暗示性のお陰・・・ テレビでの演出・・まあ、色々あるでしょう・・ パフォーマンスの場では、術師側も局側も必死です・・ 失敗は許されません・・・失敗をすれば術師はその後の生活にも影響します。 催眠術・・簡単にかかる人と、かかり難い人と大別できます。 かかりやすい人・・長年の経験で見抜きます・・限られた時間でかかり難い人の挑戦するのは無謀と言うものでしょう。 中にはかかった振りをしていただけ・・と、後々告白?していた人もいますね・・ が、華々しい場面では振りだったかも知れませんが、本当にかかっていなかったか、どうかは本人も分からないことでしょう。 何を持ってして、催眠にかかる・・かもありますから・・ 心の問題は、摩訶不思議な世界です。 術師と被験者との間には「ラポール」が必要とされます・・一般的には・・ が、これだって、どの程度がとか、反発していれば・・などと思い勝ちですが、反発している事が既に相手と関係が生じているとも言える訳です。 催眠術・・言葉が余り良くない様にも感じますね・・ 眠らせて・・何か良くないことでも・・と言う雰囲気があります。 催眠術にかけて、人を操った・・様なドラマがあった様に思います・・ あるキーワードを聞くと、自分の潜在意識の埋め込まれたテロなどを行い、その後自殺する・・などの内容であったように記憶しています。 如何わしい・・とあのドラマを見た人などは思ったのではないでしょうか? しかし、催眠術・・パフォマンス的なことだけではなく、日々も暮らしのなかに深く根付いている様々な暗示なども含めて、多くの人が正しい理解をすることが必要・・とは思います。 そうすれば、CMなどに踊らされる事も少なく・・・ え!!踊らされている自分も好き・・その様な考えもあります。 だからこの世は面白い。 私には、参考になる様な学問的な裏付けはありません。 日本での催眠術の黎明期の頃に少々齧った事があるので・・その一端を書いてみました。 催眠術・・諸刃の剣でもありますね・・・ 質問者さんなどのお力で、より良い世界を作られるように希望します。
補足
ありがとうございます。 CMが暗示性の強いものだとは理解しています。 そして親と子の関係が暗示するものと被暗示者の関係に近いことも…。 暗示にかかる、という表現のかわりに、信頼している人の言葉は受け入れられる、という表現をしてもいいのではないか、などと考えます。 様々な暗示の中で、純粋な子供はそれに影響を受け、プラスの方向に育つ子も、そうでない子もいます。せめて暗示を正しく理解し、プラスの方向に向けてやることができれば、と思います。自身が苦しんできた道を同じように歩まぬよう。 信頼関係の重要さについて再度認識しました。 ありがとうございました。
- ninnincho
- ベストアンサー率46% (115/245)
>勉強を好きになってもらって自信を取り戻し、自分自身を信頼できるようになることは、「その子供にとって」幸せなことなのでしょうか? >仮に催眠にかけても、その人が望まないことは決して行わないという説明を耳にしたことがあります。 もしその人が勉強を好きになりたい、できるようになりたいって思ってないのなら余計なお世話かも知れませんが、だれでもなんとか勉強ができるようになりたいと思っているのではないでしょうか? なので勉強が好きになれば当然本人の将来のためにもとっても良いことでしょう。 ただ単に勉強が出来るように…というよりも、少しでもその本人の現在の実力を褒めてあげることが大事だと私は思います。 褒められればもっともっと褒めてもらいたいと思うのが人の心理で、そうしてだんだん勉強が好きになっていくのだと思っています。 なお、催眠の原理や本質はここで簡単にお答えできるようなものではないのでネットに多数存在する催眠術のサイトでご確認ください。
補足
ありがとうございます。 本人の現在の実力を認めほめてあげること――現在、そうして子供と接していますが、話をよくよく聴くと、自分自身への思い込み(自己暗示、ゆがんだ価値観ともいうのでしょうか…)が強く、自分で自分を苦しめる考え方になっているのです。それをひもとくと、おそらく過去の出来事にいきあたるのですが、私はプロのカウンセラーでもありませんし、過去の出来事そのものを変えてあげることはできません。なにより、子供が自分自身の力で楽に進んでいけるような手伝いができればそれでかまいません。 催眠の原理や本質は簡単にお答えいただけるものではないのですね。 なんとなくですがそんな気がします。人とは?コミュニケーションとはなにか、に突き当たるような気がして…。 ネットで調べてみようと思います。 道を示していただきありがとうございました。
- ciscis430
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催眠は基本的には詐欺だと思ったほうがいいです。 テレビでやっているような催眠術はすべてやらせです。
補足
ありがとうございます。 テレビでやっているような催眠には興味がありません。 人をコントロールしたいわけではないので。 再度教えていただきありがとうございます。 テレビなどに惑わされることのないよう改めて気をつけることができます。 ありがとうございました。
お礼
お答えいただいたのに、お返事おそくなり申し訳ございません。 お答えいただき、ありがとうございます。 書いているということを忘れる――意識していないから無意識なのかもしれませんね。意識しなくてもできること。その無意識の領域にはプラスのイメージが多くはいってほしいものです。 小さな達成を積み重ねながら、できることをはっきりと認知していく療法は素晴らしいと思いました。その手伝いとして、やはり、子供にはどんどん褒めてあげようと思います。 ありがとうございました。