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シュ―ベルトの交響曲の繰り上がり

シュ―ベルト作曲の未完成、グレートの交響曲は以前、八番と九番になっていましたが、最近は七番と八番に変わったようです。 ●なぜ繰り上がったのでしょうか? ●いつころからですか? わかる方がおられたらお願いします。

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  • ベストアンサー
  • kusirosi
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回答No.1

作品を識別しているD.759などの番号(ドイチュ番号)は、Otto Erich Deutsch (1883-1967) が作成した主題目録 "Schubert: Thematic Catalogue of all his works in chronological order", Dent, London, 1951 による年代順の番号です。このカタログは、1951年の初版は英語で出版されていますが、新全集の刊行に合わせて改訂された1978年の第2版はドイツ語になっています第2版で一部番号が変更されたものがあり、通常は新しい方の番号を用います(例えばピアノ・ソナタの断片である旧D.994はD.769Aなど)。 第2版では交響曲の通し番号に大きな変更が加えられました。それまで第8番として知られていたD.759「未完成」を第7番に、第9番として知られていたD.944「グレート」を第8番として、旧7番D.729を番号なしにしたのです。この変更は議論と混乱を巻き起こし、大半のレコードやCDはそのまま旧番号を採用していました。新全集版の楽譜が新番号で出版されるに及んで(「第7番 未完成」が1997年、「第8番 グレート」が2002年)、演奏会プログラムには新番号を用いるケースが増えているようです。 パターン : 1 第7番 : ハ長調 D.944 「ザ・グレート」 第8番 : ロ短調 D.759 「未完成」 20世紀前半頃までは、作品が出版された順番で呼ばれていました。 パターン : 2 第7番 : ホ長調 D.729 第8番 : ロ短調 D.759 「未完成」 第9番 : ハ長調 D.944 「ザ・グレート」 ワインガルトナーが編曲した「ホ長調」交響曲を発表した後の呼び方。 パターン : 3 第7番 : ロ短調 D.759 「未完成」 第8番 : ハ長調 D.944 「ザ・グレート」 作曲者自身により完成された作品のみを番号の対象とした呼び方。 最近では、これが定着している。(と思う。)

greenhope
質問者

お礼

大変詳しい説明ありがとうございました。よくわかりました。

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