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記憶の再生

不思議な経験をしました。 私はこのサイトの映画のカテを読むのが好きで良く閲覧します。質問者の曖昧な記憶だけで的確な回答を寄せる方々の知識の豊富さに圧倒されながら楽しんでいます。 私自身もどうしても思い出せない映画があり、知識豊富な方々にすがろうと思い質問ページを開けたとたんある女優の名前が頭に浮かび、その名前で検索してみると正にその映画でした。 25年以上前の映画で今まで一度もその映画のことを思い出そうとしたこともなく、考え出したのは一週間前からでした。 思い出そうとしている時には全く浮かんでこなかったのに何故突然その名前が浮かんできたのか。 以前にも似たような経験があります。その時はある言葉がどうしても思い出せず悶々としながら道を歩いていると『マンモス』という看板が目に留まりました。 その瞬間に「あっ!イヌイットだ」と突然思い出したのです。マンモスとイヌイットは何の関連性も無いですよね。 長々と書いてしまいましたが、記憶の再生のヒキガネになるものとは一体何なのでしょう。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ruehas
  • ベストアンサー率68% (816/1194)
回答No.2

こんにちは。 記憶の再生には知覚入力によるものと、全く偶然によるものがあります。 脳内に何らかの知覚入力や思考が発生しますと、その情報に対応する記憶が検索され、自動で再生されます。 これとは別に、何の入力もなく、不意に想起されるということもあるようです。「夢」なんてのは恐らくこちらだと思います。寝ているときは感覚器官が閉ざされていますので、少なくとも知覚入力なしでも記憶は勝手に再生されると考えられます。これは、神経細胞といいますのは常に微弱な自発を繰り返しており、寝ているときでも脳が死んでいるわけではないということですね。 知覚や思考に伴って検索される記憶情報には、 「手掛かり記憶」と 「連想記憶」 というものがあります。 我々の脳内で「記憶回路」といいますのは同時入力される並列信号によって形作られます。 あるパターンの並列信号が入力されますと、同時に信号を受け取った神経細胞同士の「横の繋がり」にも信号が流され、ネット・ワークの結合が強化されます。これが繰り返されますと、やがてそのパターンの神経ネット・ワークが長期記憶として固定されます。 そして、次に同じパターンの並列信号が入力されますと、横の繋がりの強化された細胞集団が一斉に発火します。このとき、違うパターンで強化された他の記憶回路はひとつも発火しませんので、これで合致する記憶だけが自動検索されます。 このように、記憶回路といいますのは横の仲間に信号を送って連れ合い発火をさせますので、多少パターンが異なったり数が不足していたとしましても類似するパターンであれば同時に反応してしまいます。 このような、同一、あるいは類似するパターン入力に対する選択的反応を「手掛かり記憶」といいます。そして、これと同様に、同じ対象から同時入力された記憶といいますのは複数の記憶回路同士が横の繋がりを持ちますので、こちらが「連想記憶」です。ですから、まず「手掛かり」によってひとつの記憶が想起されますと、これによって「連想」が起こります。 女優さんの名前とその映画が連想記憶の関係にあったかどうかは断言できませんが、女優さんの方でピンッときたのでありますならば、映画通の質問者さんにおかれましては繋がっていたとしてもおかしくはないですよね。 では、一週間前に女優さんを思い出さなかったのは、これはその映画の名前を頭に描けなかったからという説明が付けられます。ならば、女優さんの名前を思い出したこと自体は偶然かも知れませんが、具体的な名前が提示されたため、予てから気に掛けていた映画に触手が伸びるのを感じたのではないでしょうか。 では、「マンモス」と「イヌイット」は連想関係にあったのでしょうか。 連想記憶といいますのは個人体験によって作られるものですから、これは分かりません。 ですが、我々の脳内では、記憶といいますのは「カテゴリー分類」されていますので、「寒い」といった共通のカテゴリーから検索されるということは幾らでもあります。 どうして誰の脳内でも論理的な分類が行われるのかというのは良く分かっていませんが、これは心理学の時代からも研究されており、統計的には事実として扱われています。連想記憶といいますのは個人体験によって作られるものですが、カテゴリー分類といいますのは社会環境や一般常識に基づいて整理されていくのではないかと思います。 それにしても、何年も会わなかった友達のことをふと思い出したら次の日に電話が掛かってきた。これって、ホントに不思議ですよね。 それに実は、私は昨日、質問者さんと同じ体験をしました。すると次の日、このご質問を開いたというわけです。私は予知能力を否定する立場にありますが、こればかりはお手上げです。

redimpulse
質問者

お礼

詳しいご説明ありがとうございます。 ご説明いただいた「連想記憶」でイヌイットの方は納得できそうです。 もう10年程前でしょうか、エスキモーという呼称は止めよう。これからはイヌイットと呼ぼう。みたいな記事を新聞で読んだときにイヌイットという耳慣れない言葉に興味を持ったのを覚えています。その時壁にはギャートルズの絵が貼ってあり言葉のイメージとしてイヌイットとギャートルズを結び付けたんだと思います。ギャートルズも変な言葉ですよね。 エスキモー=毛皮の服 => はじめ人間ギャートルズ=マンモス => イヌイット 映画のほうはご解説いただいた後でも説明ができません。その女優のことが別段好きだったわけではなく、観た映画もそれ一本だけです。 なんとなくもう一回観たいな、タイトルはなんだっけな質問してみようかなという軽い気持ちで一週間を過ごし、いざ質問しようと質問文を考えているときに突然名前が頭の中に映像のように浮かんできたのです。これも不思議体験? でも記憶に無いものを思い出すなんてことはありえないですよね。 ご回答ありがとうございまいた。

その他の回答 (1)

  • ORUKA1951
  • ベストアンサー率45% (5062/11036)
回答No.1

記憶について書かれた本がいくつかあります。 手頃なのは・・ 考える・学ぶ・記憶する―そのとき脳では何が起こっているか (ブルーバックス 288): F.フェスター, 田多井 吉之介: 本 ( http://www.amazon.co.jp/%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B%E3%83%BB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%83%BB%E8%A8%98%E6%86%B6%E3%81%99%E3%82%8B%E2%80%95%E3%81%9D%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%81%8D%E8%84%B3%E3%81%A7%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%8C%E8%B5%B7%E3%81%93%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%8B-%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-288-F-%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/4061178881/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1232849167&sr=8-1 )とか、残念ながら絶版です。  記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 池谷裕二 講談社 ( http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2573156 )  超短期記憶→短期記憶→長期記憶となった時点で、脳の中にシナプスによって記憶が固定される。あとは、それを引き出すきっかけ・・その仕組みも、あらかた説明されています。物覚えが悪いのではなく、覚え方と取り出し方を知らない。理屈が分かれば、訓練も可能。  物覚えが悪いと自覚があるなら、ぜひ。  一夜漬けはダメだけど、初恋の人の名前は死ぬまで忘れないとか。

redimpulse
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。   短期記憶:酔っ払うと話がくどくなる。   長期記憶:昨夜の記憶が無いんだけど、どうやって家に帰ってきたんだろう。 ってことですよね。(違うかな) まだ物覚えはそんなに悪くなってはいませんが、今後の為にご紹介いただいた本を読んでみたいと思います。

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