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何故,[g]=[Ψ]1[f][Φ]^-1ではなく[g]=[Ψ]^-1[f][Φ]なの?
[v_1,v_2,…,v_n],[v'_1,v'_2,…,v'_n]を線形空間Vの基底とする。 [w_1,w_2,…,w_m],[w'_1,w'_2,…,w'_m]を線形空間Wの基底とする。 それで図のように fを基底[v_1,v_2,…,v_n]から基底[w_1,w_2,…,w_m]での線形写像。 gを基底[v'_1,v'_2,…,v'_n]から基底[w'_1,w'_2,…,w'_m]での線形写像。 そしてΦを[v_1,v_2,…,v_n]から[v'_1,v'_2,…,v'_n]への基底変換の写像。 Ψを[w_1,w_2,…,w_m]から[w'_1,w'_2,…,w'_m]への基底変換の写像とすると gの表現行列を[g]と表す事にすれば [v'_1,v'_2,…,v'_n]→[v_1,v_2,…,v_n]→[w_1,w_2,…,w_m]→[w'_1,w'_2,…,w'_m]と写されるので [v'_1,v'_2,…,v'_n]→[v_1,v_2,…,v_n]はΦ^-1, [v_1,v_2,…,v_n]→[w_1,w_2,…,w_m]はf, [w_1,w_2,…,w_m]→[w'_1,w'_2,…,w'_m]はΨで 結局[g]=[Ψ][f][Φ]^-1となると思ったのですがなぜか本には [g]=[Ψ]^-1[f][Φ]となっています。何処を勘違いしたのでしょうか?
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記号を整理しておく。 線形写像T: V→Wを、Vの基底[v1,...,vn]とWの基底[w1,...,wn]で表現した行列を[f]、 同じ線形写像Tを、Vの基底[v'1,...,v'n]とWの基底[w'1,...,w'n]で表現した行列を[g]で表す。 [v1,...,vn]から[v'1,...,v'n]への基底変換の行列を[Φ]とする。 (v'1,...,v'n)=(v1,...,vn)[Φ] [w1,...,wn]から[w'1,...,w'n]への基底変換の行列を[Ψ]とする。 (w'1,...,w'n)=(w1,...,wn)[Ψ] Vの元を基底[v1,...,vn]で表現したものを[x]、 同じ元を基底[v1,...,vn]で表現したものを[x']で表すと、(回答#2より) [x]=[Φ][x'] 同様に、Wの元を基底[w1,...,wn]で表現したものを[y]、 同じ元を基底[w1,...,wn]で表現したものを[y']で表すと、 [y]=[Ψ][y'] 線形写像Tを基底[v1,...,vn]と基底[w1,...,wn]で表すと、 [y]=[f][x] 同じ線形写像Tを基底[v'1,...,v'n]と基底[w'1,...,w'n]で表すと、 [y']=[g][x'] これらの関係から、 [y']=[Ψ^-1]*[y]=[Ψ^-1]*[f][x]=[Ψ^-1][f][Φ][x'] となり、これを[y']=[g][x']と見比べると、 [g]=[Ψ^-1][f][Φ] となっていることがわかる。 最初の質問にあった、 >[v'_1,v'_2,…,v'_n]→[v_1,v_2,…,v_n]→[w_1,w_2,…,w_m]→[w'_1,w'_2,…,w'_m]と写されるので の対応はベクトル間の対応であって、だからこそ、その係数(=成分)の対応はこれとちょうど逆の変換を受けるのである。このことは、 [v][x]=[v'][Φ^-1]*[Φ][x'] [w][y]=[w'][Ψ^-1]*[Ψ][y'] と表してみてもわかる。ベクトルの成分[x']は行列[Φ]によって[x]にうつり、同じく成分[y']は行列[Ψ]によって[y]にうつっている。だから、同一の線形写像が f:[x]→[y] g:[x']→[y'] と表現されているなら、[Ψ][g][x']=[f][Φ][x']となっていて、いいかえると、 [x']→[y']の対応は、[x']→[x]→[y]→[y']という対応をたどったときも、一致していなくてはならない。だから、成分で考えたとき、[g]は、[Φ]→[f]→[Ψ^-1]と同一になるのである。つまり[g]=[Ψ^-1][f][Φ]。 あなたのいう[Φ^-1]→[f]→[Ψ]は、基底ベクトルの対応関係であって、成分表示と混同してはいけない。
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- gef00675
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線形写像と、それを特定の基底で表現した行列は、異なる概念なので、用語を使い分けましょう。数学に限らず、用語を正しく使ってくれないと、話が通じにくいですよね。 Vの2つの基底(v1,...,vn)から(v'1,...,v'n)への基底変換の行列[Φ]とは、通常 (v'1,...,v'n)=(v1,...,vn)[Φ] のようになるものを指します。つまり、各基底ベクトルが v'j=[Φ1j]*v1+…+[Φnj]*vn=Σ(i)[Φij]*vi (j=1,2,...,n) と表される、そういう行列です。このとき、Vの元xを2通りに表してみると、 x=x1*v1+...+xn*vn=x'1*v'1+...+x'n*v'n =Σ(ij)x'j*[Φij]*vi よって、xi=Σ(ij)*[Φij]*x'j 行列で表すと、 [x]=[Φ][x'] です。この関係を、先の (v'1,...,v'n)=(v1,...,vn)[Φ] と見比べてごらんなさい。ちょうど、逆の関係になっているでしょう。この辺が勘違いの原因だと思います。
お礼
どうも有り難うございます。 > 線形写像と、それを特定の基底で表現した行列は、異なる概念なので、用語を使い分 > けましょう。数学に限らず、用語を正しく使ってくれないと、話が通じにくいですよ > ね。 すいません。 > Vの2つの基底(v1,...,vn)から(v'1,...,v'n)への基底変換の行列[Φ]とは、通常 > (v'1,...,v'n)=(v1,...,vn)[Φ] > のようになるものを指します。つまり、各基底ベクトルが > v'j=[Φ1j]*v1+…+[Φnj]*vn=Σ(i)[Φij]*vi (j=1,2,...,n) > と表される、そういう行列です。 つまり, (v'_1,v'_2,…,v_'n)= (v_1,v_2,…,v_n) ・ (Φ_11,Φ_12,…,Φ_1n) (Φ_21,Φ_22,…,Φ_2n) : (Φ_n1,Φ_n2,…,Φ_nn) なので(v'_1,v'_2,…,v_'n)から(v_1,v_2,…,v_n)への基底変換行列は (v'_1,v'_2,…,v_'n)[Φ^-1]=(v_1,v_2,…,v_n)となるのですね。 > このとき、Vの元xを2通りに表してみると、 > x=x1*v1+...+xn*vn=x'1*v'1+...+x'n*v'n x=(v'_1,v'_2,…,v'_n)・t^(x'_1,x'_2,…,x'_n)= (v_1,v_2,…,v_n) ・ (Φ_11,Φ_12,…,Φ_1n) (Φ_21,Φ_22,…,Φ_2n)・t^(x'_1,x'_2,…,x'_n) : (Φ_n1,Φ_n2,…,Φ_nn) =(x'_1,x'_2,…,x'_n) ・ (Φ_11,Φ_12,…,Φ_1n) (Φ_21,Φ_22,…,Φ_2n)・t^(v_1,v_2,…,v_n) : (Φ_n1,Φ_n2,…,Φ_nn) となるのでしょうか? > =Σ(ij)x'j*[Φij]*vi > よって、xi=Σ(ij)*[Φij]*x'j これは (x'_1,x'_2,…,x'_n) ・ (Φ_11,Φ_12,…,Φ_1n) (Φ_21,Φ_22,…,Φ_2n)・t^(v_1,v_2,…,v_n) : (Φ_n1,Φ_n2,…,Φ_nn) という意味でよろしいでしょうか? > 行列で表すと、 > [x]=[Φ][x'] > です。この関係を、先の > (v'1,...,v'n)=(v1,...,vn)[Φ] > と見比べてごらんなさい。ちょうど、逆の関係になっているでしょう。この辺が勘違 > いの原因だと思います。 すいません。いまいちよく分かりません。 http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~nick/lecture/distribution/rep_matrix.pdf の定理2.2だと私が言ってる通りで納得できるのですが…。
- koko_u_
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>fを基底[v_1,v_2,…,v_n]から基底[w_1,w_2,…,w_m]での線形写像。 線型写像に基底は関係ありません。 >gの表現行列を[g]と表す事にすれば 行列表現をするときに基底を考える必要があります。
お礼
どうもありがとうございました。 漸く納得できました。
お礼
どうもありがとうございました。 漸く納得できました。