私がたまたま読んだのは、若者向けの、なんとタトゥーの雑誌に元日本兵の告白記事というのが載っていました。そのときは立ち読みで済ませてしまったのですが、買わなかったことを後悔しましたね。
内容が内容なので、書籍のように記録が残る形で、しかも加害者の側で記録が残るのは極めてまれだと思います。少なくとも現在流通している書籍ではないのではないでしょうか。古本屋に行って古い戦記物をひっくり返すしかないでしょうね。サイトに至っては、戦争に行った世代の人はもう80歳くらいなわけですから、その世代の人たちがPCを触るかどうか考えれば、ね。
他の方の回答をご覧になって気づいたと思いますが、こういった問題は極めてイデオロギッシュなものになりやすいです。私はいわゆる引揚者の方からこんな話を直接聞きました。
引揚のときに占領軍であるソ連軍から「負傷兵がいるから看護婦を提供して欲しい」といわれ、相手は占領軍で断れないですから何人か行ってもらったそうです。しばらくするとまた「看護婦をくれ」といわれる。そうこうしているうちに看護婦として行ったひとりが逃げてきて、そこで彼女たちが「ひどい目に遭っている」ことを知ったのだそうです。その人は「ひどい目に遭った」とだけいって、その内容は決して言おうとしませんでした。
また、終戦後本土に米軍が進駐してくるときに日本政府がやったのは「娼婦を用意する」ことでした。兵隊はみな若者です。彼らの欲望の処理先を用意しないと一般女性が強姦されてしまうことを恐れたのです(相手が占領軍だから訴えるなんてことは不可能)。実際問題、占領時代に「女性専用車両」があったのですが、それは日本女性が米兵からナンパされないためでした。というのも、当時は男尊女卑ですから女性が男性の申し出を断ることはできなかったからです。
強姦行為は日本軍だけではなく、米軍もやりましたしソ連軍もやりました。もっといえば旧ユーゴスラビア内戦では「民族浄化」という恐ろしい名目の下女性を強姦して殺すことが推奨されていたことさえあったのです。これこそが戦争が人間を狂気に変える何よりの証拠なのですが、これに「愛国心」というスパイスが入ると、「我が軍ではそんなことは滅多になかったが敵軍はそんなことばかりやる鬼畜な奴らだ」となってしまうのです。
(蛇足・その雑誌で見かけた元日本兵の方は、かつて若い母親を強姦し幼子と共に殺したことがあったそうで、戦後自分が親になり我が子が病気になり夜中に必死で病院を探したときに自分の罪深さに気づいたそうです。しかし、そのことを告白するにはそれからなお数十年の時間が必要で、いよいよ自分の寿命が残り少なくなったときに償いとして自分のやったことを次世代に伝えることを決意したそうです)
お礼
どうもありがとうございます 戦後引揚げの記録はまだ読んでいないので 参考にさせて頂きます!
補足
連絡が遅くなって申し訳ありません http://www.geocities.jp/goldius2000/rekisichinaoninihon.html http://www.ksyc.jp/nankin/9810man.html です