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金融政策と経済政策の違い
金融政策と経済政策、いまいち違いがよくわかりません。 どちらもお金に関するものだとしか思えないのですが… 経済オンチのため、ぜひ分りやすい回答をお願いします。
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- wiz0621
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なんで同じ経済に関わる政策なのに、 財政(経済)政策と金融政策という2つの呼び方があるの? という疑問はもっともだと思います。 それはある一人の経済学者によって唱えられた理論が 元になっているのです。名前をJ.M.ケインズといいます。 彼はどうやって物の価値が決まるんだろう、と考えました。 もちろん需要と供給によって決まるという理論は従来からあったのですが 一方で例外(労働者の労働力)もあり、さらには需要と供給のバランス・ 触れ幅がどのポイントで切り替わるかを考えたのです。 彼の出した結論は『買う力を持った需要こそがバランスの切り替わりの ポイントを決める』でした。つまり買う力の無い需要は経済に あまり関係が無いのです。 (本屋や図書館には"ケインズ"と表題についている本が"供給過剰" なほどにあるはずです。この結論への過程はそれらをペラペラめくれば 大体書いてありますので、立ち読みしてくるといいと思います。) その上で、経済を発展させるためには何をしたらいいんだろう? ということになりますよね。 まず、考えられたのが財政政策です。つまり『国』が『民間』に買う力を つけさればいいじゃん。という発想です。具体的にどうすればいいか? 例えば道路を沢山作れば、民間は安く物を運ぶことが出来るため 商売がしやすくなります。ほかには国が設けている規制をなくしたり、 減税をすることで民間にお金を渡して使ってもらおう、という発想です。 そしてこの時、国は借金をしてもかまいません。経済が発展すれば 将来的に税収も補えるため、回収は可能であると考えたのです。 このことから、『呼び水の政策』とも呼ばれます。 戦後復興の日本をイメージすればわかりやすいですね。 第一次大戦でボロボロだったドイツが第二次大戦前に急速に力をつけたのも この政策のおかげと言われています。 もう一つが金融政策です。これは金利を下げることでじゃんじゃんお金を 借りてもらって、先の『呼び水の政策』を民間にもやってもらおうという 発想です。 一方でお金というのはほおって置くとどんどん増える性質があります。 これは将来お金を儲けたときに分け前を貰う権利、を売買することが 認められているからです。 一方で、歴史上、みんなが突然権利を手放してお金に変えようとすることが あることも解っていました。 これを制限するために政府は行き過ぎたときには金利を上げて お金の流れをセーブする必要があったのです。 実際、こういったお金を扱う権利=金利を監視して 制限できる権利を持つのは政府だけでした。 もちろん特定の人に有利にならないように、一斉に金利を上げさせます。 こうした細かい操作を政府に任せたのが『金融政策』です。 高度発展期の日本をイメージすればわかりやすいかな? 実際に効果があることがわかり、現在の『政府が介入する』経済は このケインズさんの2本柱が主流となったわけです。 その後、様々な事件があり『やっぱりおかしくね?』という意見が出て いることも確かですが、多くの昔の政治家さんはこの説を支持しています。
- pri_tama
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経済政策 = 財政政策 + 金融政策 + 規制政策 です。 経済政策 = 政府がある目標に対して経済体制を変えたり、ある社会問題を解決するために経済を通してアプローチすること。(経済に関わる政策全て) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%94%BF%E7%AD%96 財政政策 = 税率を変更したり国債を発行したり、各種の社会保障および公共事業などで需要を掘り起こしたりする。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A1%E6%94%BF%E6%94%BF%E7%AD%96 金融政策 = 物価や通貨価値の安定を目的に、公定歩合の変更や預金準備率の変更および、為替などへの公開市場操作を行ったりする。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E8%9E%8D%E6%94%BF%E7%AD%96 規制政策 = 既存の規制を緩和する事で、新規事業のチャンスを発生させたり、新規の規制を制定する事で、サブプライムなどの様な暴走を抑制する事を目的とする。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8F%E5%88%B6