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はかなしや 朝夕なでし黒髪も よもぎが本のちりとこそなれ

はかなしや 朝夕なでし黒髪も よもぎが本のちりとこそなれ これは京都の六道の辻にある西福寺という寺のご詠歌で 平安時代に嵯峨天皇の皇后であった壇林皇后が詠んだ歌だそうですが 意味がわかりません・・・ 特に「よもぎが本の」って何のことなのでしょうか。 また、訳が間違っているところがあれば教えていただけると幸いです。 はかなしや→はかないものだなあ。 朝夕なでし黒髪も→朝夕なでた私の黒髪も よもぎが本の→?? ちりとこそなれ→ちりとなってしまうのだなあ。 よろしくご教授ください!

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  • ojisan-man
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回答No.1

自信はありませんが、 よもぎがもと=荒れ果てた宿=あの世 黒髪=可愛いわが子の髪 のことではないでしょうか。 六道の辻は「地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上」に通じる場所だそうですから。

noname#82952
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます♪ 質問書いてから思ったのですが 「よもぎが本」って「よもぎが下」のことでしょうか? 下って「もと」と読みますよね。 よもぎは草のよもぎで。 するとおっしゃるように「よもぎが本」で荒れ果てた宿=あの世という意味になるかも、ですね。 壇林皇后はたいへんな美人で 「身長六尺二寸、立つと手が膝を過ぎ、髪は地にしたがう」とされていまして その想像から髪って自分自身の長い髪のことだと思ってしまいましたが 「なでる」のなら我が子(仁明天皇のことです)の方がぴったりきますね。 西福寺って「子育て地蔵」として知られていますし。 とても参考になりました。感謝!です。 ※ここに質問の補足を書かせていただきます。 古の人々の自然観察力はたいへんするどく 植物なら何でもよくて「よもぎ」と詠んだのではないと思うのです。 例えば、孝謙天皇と言う人が「さはあららぎ」を一株抜き取って この里は、継ぎて霜や置く 夏の野に 我が見し草は、もみちたりけり (この里は、いつも霜が降りるのでしょうか。夏の野で私が見たさはあららぎは、色づいていました。) という歌を詠んでいます。 で、さわあららぎという植物を調べてみると ちょうど霜が降りたような白い花を咲かせるのです。 ここではなぜ「よもぎ」と詠まれているのでしょうか?

その他の回答 (1)

  • ojisan-man
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回答No.2

ANo.1です。 またまた門外漢の素人考えで恐縮ですが・・・ よもぎ(蓬生)は、大変繁殖力の強い植物で雑草のように生い茂ることで有名なようです。 光源氏が末摘花が住むあばら家を訪ねたときに、 『たづねても われこそとはめ道もなく 深き蓬のもとの心を』 “みずからでも訪ねていって問おう、深い蓬にうもれていたあなたの深い心を” と詠んで、自ら蓬の茂みを掻き分け家に入っていったそうです。 おそらく昔の人は「よもぎ=荒れ果てた様」を表現したのでしょうね。

noname#82952
質問者

お礼

何度もありがとうございます。 よもぎは源氏物語にも詠まれているのですね。 門外漢などとおっしゃっていますが、どうしてどうして。 深い考察力をお持ちの方だなあ、と思いました。 おっしゃるとおり「よもぎ=荒れ果てた様」だと思います。 またちょっと調べてみたところ、よもぎを乾燥させたものは お灸のもぐさとなるそうで、「さしも草」とも呼ばれていたそうです。 百人一首に かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしもしらじな もゆる思ひを という歌があるように、地獄の炎が燃える様子をも 連想させるという意図があったのかもしれませんね。 西福寺ではお盆には地獄絵の公開がされていますから。 おかげさまでスッキリしました。ありがとうございます。

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