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京都の盆歌「さのやの糸桜」の意味は?
さのやの糸桜 盆にはどこもいそがしや 東のお茶屋のかどぐちに 赤前だれに繻子の帯 ちょっと寄らんせ はいらんせ きんちゃくに 金がない のうてもだんない はいらんせ おう辛気 こう辛気 よいさっさ よいさっさ これから八丁 十八丁 八丁目のこぐりは こぐりにくいこぐりで 頭のてっぺん すりむいて 一貫膏薬 二貫膏薬 それで治らな 一生の病じゃ 京都ではこんな盆歌が歌われていたそうです。 赤で男紋を描いた白の弓張り提灯を竹竿にズラリと通し、 その両端を二人の男の子がが担ぎ、 他の男の子は拍子木で囃しながらみんなで「よいさっさ」を歌って歩く。 女の子は白く女紋を染め抜いた紅提灯を持ち、「さのやの糸桜」を歌っていたそうです。 この盆歌の意味はどういう意味なのでしょう? さのやの糸桜とは佐野藤右衛門邸のしだれ桜のことかなあ、と思います。 http://www.komazawa-u.ac.jp/~hagi/ko_nazo.html によれば おばけは檜杉を使った曲げ物で、その曲げた目を桜の皮でかがるので、糸をおぼけにたぐりこむとき、袖がおぼけにふれるところから。 とあり、おばけのことなのかなあ、と思ったりしますが 他は皆目意味がわかりません。 お分かりになる方、いらっしゃいますか? また男紋・女紋ってどういうものなのでしょうか?
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わらべ歌の本によると さのやの糸桜の唄(女唄)と、よいさっさの唄(男唄)の二つに分かれていて節も少し違います。 しかし別の唄でなくつながりありそうです。 「さのや」は「さのやさのや」とか「さあのやさあのや」とか各地の童唄でよく使われており、著者は単なる囃子言葉と見ていますが、そうすると「さのやの糸桜」は枕詞になります。 私は京の「佐野屋の糸桜」と唄っていたのが各地に伝わり、頭の「さのや」だけ残ったのではないかと思います。 「東のお茶屋の門口に赤前垂に繻子の帯」は東のお茶屋は祇園新地の妓楼で島繻子の帯を二つ折りで左に結び、赤前垂して桐の引下駄をはいた妓が客の呼び込みをしていました。 「ちょっと寄らんせ 入らんせ 巾着に金がない のうても(無くても)だんない(大事ない=かまわない)入らんせ おう辛気(じれったい)こう辛気(けちくさい)」ということでしょう。 次ぎは男児の「よいさっさ」の唄 「こぐり」は潜り(くぐり)の訛りで、潜りにくい潜り(木戸)です。 先賢の答え通り木戸番のいる木戸で夜は閉まり、狭い潜り戸を頭をぶつけながら通ったのでしょう。 木戸をあけて貰うのに12文掛かったそうです。 「それで治らな(い) 一生の病さ」それでも懲りずに女遊びをするのが男さ ということでしょう。 男紋は父方つまり家紋で女紋は母方の家紋といいます。
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- Pinhole-09
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No.3です。 私の想像ですが 昔から盆踊りは男女のふれあいの機会でした。 これは盆踊りの時のおとな(若者)の唄で、男女の引き合いを囃子たものでしょう。 のちに良い盆踊り音頭が生まれ、これは廃れてわらべ唄として残ったのではないでしょうか。 童たちは意味は判らなかったでしょうが「こぐりにくいこぐりで 頭のてっぺんすりむいて」が面白いのでしょう。 祇園がPR用に童を使ったことも考えられます。
お礼
わ、何度もありがとうございます。 ナルホド、盆踊りは男女ふれあいの機会といえるかも、ですね。 大阪の箕面に天狗祭というのがありまして~ 天狗がささらで人々の頭をたたいてまわるのですが ときどき獅子舞が登場して獅子舞の風呂敷の中に女の子を隠してさらっていってしまいます。 こういうのを見て、あー、昔は好きな女の子をさらっていったりしたのかな、と思ったことを思い出します。 もっと昔だったら歌垣とか。 お精霊さんが戻ってこられるのにちょっと不謹慎ではありますが(笑)
- yuyuyunn
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#1です 女紋というのは割合最近は 女紋=花紋という意識が強いような気がします http://xn--4gq074ao5z7sk.crest-japan.net/docs/hana.html 歌舞伎の役者さんを見ていただくといいいのですが 女形さんの紋と立役さんの紋は ちょっと雰囲気が違うんです http://www.kabuki-bito.jp/special/inax/06/no1.html それとこのわらべ歌を見たときに はやし言葉(盆踊りのような)と言葉遊び 花町らしい、ちょっと言いにくいですが エロというのが有るような気がしたんですね >こぐりは こぐりにくいこぐりで これは戸口がいくつあったの?ということになりますよね 歌詞そのままの意味ですと 言葉遊びなのか?何かに引っ掛けているのか判りませんけど 東のお茶屋 これは=遊郭なのか祇園などの花町を示すのか ちょっと判りませんが どういった場所から歌われだしたのか?見たいなことが判ると 判りやすいですけど 盆踊りで歌われたらしい(夏浴衣で歌っていた)というくだりが 検索を掛けていたら出てきましたし 特に最後の行、一生の病じゃまでの部分が 放蕩息子が遊女にうつつを抜かして これは(恋の病)治らないを言うたっているのではないかな?と思ったわけです これは歌舞伎などですとよくある話なので 素人考えですが
お礼
またまたありがとうございます。 夜も遅いのに返事を下さって感謝!です。 私は歌舞伎は見たことはないのですが 成田屋が立役、音羽屋・中村屋は女役ということですか。 確かにイメージが違ってますね! 確かにこの盆歌、エロが漂っているような気がしますね。 きっと子供たちは意味なんかわからなくて歌ってたんでしょうね。 >こぐりは こぐりにくいこぐりで は私も何かにひっかけてあるのかなあ、と思いました。 どこの盆踊りで歌われていたのかを調べたら 東のお茶屋の場所が特定できますね。 それにしても、それにしても、です! なんで放蕩がお盆と関係あるの?と思いませんか。 実際に子供たちが盆歌を歌っているところを見てみたいなあ、と思いますが もうすっかりこういった風習は廃れてしまったんでしょうね・・・ ちょっと残念ですね。 それにしてもyuyuyunnさんの知識の深さ・広さにはびっくりです! 回答つかないだろう、と半ば諦めてましたのに。 ほんとうに、ほんとうにありがとうございます。 かなり、すっきりしています。
- yuyuyunn
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こんばんは まずは男紋女紋ですが http://nihonkamonken.hp.infoseek.co.jp/onnamon.htm 御所に糸桜というのがあるようですが となると「さのや」なんだということになりますけど http://www.edita.jp/matsukaze2005/one/matsukaze20051389147.html しだれ桜のことなんですね こぐり くぐり戸 古い京都の盆踊り、その”よいさっさ歌”から来ているという説もありました http://www.ne.jp/asahi/kiwameru/kyo/k-koji.htm
お礼
早速の回答、ありがとうございます! 男紋女紋は何処ででも使われているものではなく、限られた地域で使われているのですね。 町の四辻には木戸があったとは思いもしませんでした。 で夜間は閉めていたので潜るのが大変だったのですね。 イヤー、勉強になりました。 おかげさまで意味もかなりわかってきました。 とすると「さのやの糸桜」って遊女のことでしょうか? 花街とかいいますし、お盆の時期には桜なんて咲いてないですしね。 「お茶屋」というのも団子食べるところではなく 舞妓さんや芸妓さんがいる「お茶屋」のことなのですね。 「東の」とあるところをみると、宮川町か祗園あたりに 「さのや」というお茶屋があったのでしょうか。 「おう辛気 こう辛気 」とはどういう意味でしょう? 「だんない」は「構わない」という意味でしょうか? けど子供が歌うにはちょっとエロい歌ですよね。 それになんでこれが盆歌? 京都の六道の辻に「西福寺」というお寺がありまして お盆には地獄絵が公開されますが~ 門の前に布袋さんがいて頭さすってるんですよ。 http://blogs.yahoo.co.jp/kyotobrand/55451191.html これって布袋さんが頭のてっぺんすりむいたの図だと思いませんか? なんで布袋さんが放蕩? これがいちばんの疑問です~
お礼
おおきにどすえ! >「佐野屋の糸桜」って「佐野藤右衛門が手がけた糸桜=祗園桜」という理解でいいと思われますか? そうであれば祗園の枕詞としてぴったりだと思いますが。 >「おう辛気 こう辛気」の「おう」とか「こう」は感嘆をあらわす言葉と解釈していいのでしょうか? かなり歌の意味がわかってきて嬉しいです♪ あとはなんで盆歌と放蕩が結びついているか、ですね。 ほんとうにありがとうございました。