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21、22番の染色体
染色体は大きい順に番号が振られていますが、21番と22番は大きさが逆だそうですが、これは一体なぜなのでしょうか? 一番小さいのが21番ということらしいですが。
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染色体番号は、分裂中期染色体を顕微鏡で観察した染色体の大きさに基づいています。それに対して、最近では、全ゲノム配列決定プロジェクトの成果から、染色体ごとのDNA鎖長、総塩基対数が明らかになり、それから考えると21番と22番で逆転しているということでしょう。 21番は約469000塩基対、22番は約495000塩基対だそうですが、DNAの長さとしては5%くらいしか差がありません。これが折りたたまれて染色体という高次構造になれば、どちらが長いかというのはほとんど区別がつかなくて当然です(実際、目で見てどっちが長いのかも微妙)。染色体の中のDNAの密度は一定ではありませんから(この密度の違いなどにより、染色したときに染色体ごと特有のバンドパターンが現れる)、21番のほうが密度の高い部分が多くあれば、長さの逆転というのことは容易に起こりえるでしょう。
お礼
そういうことなんですか。 ダウン症の原因である21トリソミーは21番目だと思われていたが、実際は22番目だったので、「21トリソミー」という名称を変更しないために、染色体番号の方を入れ変えたという話を聞いたのですが。