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はしごだかの由来
「はしごだか」と「くちだか」はどのように生まれたのか教えてください。 はじめから別の字で、偶然似ているだけなのでしょうか。 それともどちらかが元になっていて、書き間違えや略したことなどによる派生でしょうか。
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『解説 字体辞典』(三省堂,江守賢治著)に載っていますので,ご覽になってください。 とは言え,それだけではあんまりですので,かいつまんで書いておきます。 もともと,この字が生まれてから,甲骨も金文も「はしごだか」の形で書いてきました。 ところが,どうしたことか後漢の説文解字では「くちだか」になっています。 その後も長い間,書写体としては「はしごだか」で書かれてきましたが,清の康熙字典では「くちだか」になっています。 その後,正統な字としては「くちだか」になり,「はしごだか」は俗字だという扱いを受けます。 康煕字典が「くちだか」を採用したのは説文解字によると思いますが,なぜ説文解字が「くちだか」を採用したのかは,この『解説 字体辞典』には(私の見たところでは)載っていません。 この本は「はしごだか」を正統な字と考えているようです。
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- garamond
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下記を御参照下さい。 http://www.chineseetymology.org/CharacterASP/CharacterEtymology.aspx?characterInput=%E9%AB%98&submitButton1=Etymology もともと建物の象形ですから、「口」が上下と離れて宙に浮いているほうがおかしいのです。
ANo.1です。 『説文解字』は基本的に篆書(てんしょ)を正統な字体として扱っています。 手元の漢和辞典によると,篆書では「高」は「くちだか」だったそうです。だから『説文解字』では「くちだか」になっているのでしょう。 しかし,ANo.1で挙げた『解説 字体辞典』によると「篆書の書かれた時代に『くちだか』の字は見当たらない」とのことです。 ここらへん,「あれっ?」と思います。 上記の漢和辞典でさえ,甲骨文・金文での形として「はしごだか」を示しています。 やはり,「はしごだか」がもともとの形なのでしょう。 なお,私は専門家でないので,各種の本をご参照ください。