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歴史書って
歴史書とはどんな書物を指すのでしょうか? 事実に基づいた部分もありながら、フィクションの 部分もあるものは歴史書とは言えないのでしょうか。 歴史小説とでも呼ぶのでしょうか? また、第一次・二次大戦や、戦国時代、幕末などの お勧めの歴史書は教えてください。 出来れば読みやすいものが嬉しいです。 歴史は好きなので、上記以外の時代でよいものがあ れば教えてください。
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「歴史書」というのは、「歴史を記述する」という目的を持った本の事です。 18世紀以降、「近代歴史学」が確立してからは「歴史学者が書いた研究書」を「歴史書」と呼ぶことがあります。(他にも、「専門書」「研究書」などと呼称されます) 「近代歴史学」が確立する前の作品は、実に様々で「歴史書」というカテゴリーでくくるのは難しいといえます。 とはいえ、多くはヘロドトス著『歴史』が世界初の「歴史書」とされます。(西洋では) 東洋では中国の司馬遷が書いた『史記』があげられますね。 上記は、「歴史を記述しよう」という意志を著者が持ち、事実の収集・取捨選択・編纂が行われた「歴史書」です。 他にも、カエサルの『ガリア戦記』のように、当初は「歴史書」としての目的以外に目的を持った本も一次史料として歴史書に数えられることもありますね。 因みに、「歴史=過去の事実」ではありません。 あくまでも「歴史」とは「現在にのこった過去の事実の断片を、だれかが再編集したもの」です。 当然、その「再編集」の間に主観がはいります。 手前みそではありますが、この事を過去の回答で回答してますので、興味あればご覧ください。 http://okwave.jp/qa3170977.html http://okwave.jp/qa3794442.html で、以下はお勧めの本です。 『岩波講座 世界歴史 』全29巻 岩波書店 『西洋の歴史 〔古代・中世編〕』『西洋の歴史〔近現代編〕』 ミネルヴァ書房 『全集 日本の歴史』全16巻 小学館 『歴史の哲学―現代の思想的状況』 (講談社学術文庫) 渡辺 二郎 (著) 『歴史とは何か 』(岩波新書) (新書) E.H. カー (著), E.H. Carr (原著), 清水 幾太郎 (翻訳)
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- komes
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歴史書といえるものは、ある程度客観的に事実を記述できるほど時間の経過が必要とかんがえます。 この時間の経過がないとどうしても主観が影響しやすく歪曲がおこりやすくなるからです。 そういった主観を持つこと自体歴史研究には有害でしょうね。 そういった考慮の上で、できるだけ客観的に読む習慣を持てばよいのではないかと考えます。 それには戦った双方の記録や書物を読み比べて自分なりの解釈を組み立てるのが必要と考えます。 第1次大戦については敗戦側の成書は知りませんがフランス側にはフォッシュ元帥の手記などがあります。 第2次大戦については両方の書物が多数でどうしても主観のはいるのはさけられませんが、りデル・ハートの記述はある程度客観的とかんじます。 英国首相のチャーチルの自叙伝などはその注意さえ忘れなければ面白いです。 ドイツ側ではパウル・カレルの記述したものは資料が豊富、正確といえ、また読み物として秀逸とおもいます。 連合国側ではアイゼン・ハワーの回顧録がよいでしょう。 戦国、幕末については多のご回答にゆずります。
お礼
チャーチルの自叙伝、必ず読んでみようと思いました。
- alchemisty
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専門家ではありませんが、歴史好きです。 歴史書は歴史を記録した書物です、ですから明らかに歴史小説とは異なります。中国の場合は”正史”ということで国家で歴史書が定義されているので、非常にわかりやすいのですが、国内の場合だとxxx新書とか読むと作者の推定と歴史的事実が混同されているところがあり、”歴史書”というより”読み物”という感じがしますね、正確な定義は歴史を学んでいる人の回答があると思いますが、学術的に使える歴史書は価格が高くて趣味で手にいれることは難しいようです。(そこに紹介されていた本では100部程度しか売れないらしい)
お礼
詳しいご説明を有難うございました。 参考になりました。
お礼
ご回答を頂き有難うございました。 いろいろな書物のご紹介いただき有難うございます。 難しそうですが読んでみたいと思います。