- ベストアンサー
連鎖球菌の正式名称は「レンサ球菌」ですか?
Google で検索すると「レンサ球菌」が圧倒的多数なのですが、「レンサ球菌」が正式名称でしょうか? 「連鎖球菌」と書くのは時代遅れですか? あるいは、まちがいですか?
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
たびたびすいません。m(__)mどうやらわかりました。 つまり、これは「連鎖球菌」が、連鎖球菌「種」ではないからのようです。 先程も述べたように、「連鎖球菌」は連鎖球菌「属」なわけです。 「連鎖球菌属」にはその下に沢山の種類がいるわけで、通常、医学ではこの下の「種」を特定することはありません。 医学では連鎖球菌については「種」を特定して分類するよりも、溶血型、血清型などを用いて分類する方が、治療上重要な意味を持ちます。 例えば抗生物質の効き方が違うとか、生産する毒物の種類が違うとか。 そういうわけで連鎖球菌属の下の種を特定する事はしませんので、属の名前に溶血型や血清型という(他にも幾つかの型があります)を付けて本来の命名法とは違う分類をしています。 例えばA群β溶血型連鎖球菌(A群β溶連菌)と言った具合です。 これは本来の種まで明記する命名法とは全く違う、医療上の都合での仮の命名法で、この方法ではバージェイ便覧による名前は用いられません。 つまりA群βStreptococcusとは書きません。医者なら意味は通じますけど。 また、この命名法は、医学上でもあらゆる菌に使える物ではなく、特定のいくつかのグループだけです。 例えば大腸菌は「Escherichia coli」です。意味は「Escherichia属coli種」ですね。 この様に医学では微生物学と用途の違いにより独自の命名をしてるグループがあるわけで、この特例部分が命名法が規定されていないのです。 そういう部分では意味が通じればよく、また、先程のA群β溶連菌のようにいくつかの種のグループを勝手に決めて、おまけにその中に何種がいるのか不明という事もあり、通称がそのまま学会などでも用いられます。 英語論文などでは、Streptococcus を属(Genus)として書き、他の性質を続けて書きます。 というわけで、「特例的に、大事なのは意味であって表記ではない」という結論に達しました。(爆) ですから大腸菌は種を特定したものなので、「大腸菌」(Escherichia coliの和名)でなければいけません。 「ダイチョーキン」「ダイチョー菌」はダメなんです。
その他の回答 (7)
- Joshua0440a
- ベストアンサー率0% (0/1)
質問者です。 書店や図書館で本をみた結果をお知らせします。 ・微生物学の教科書(私がみた数冊の本)には「レンサ球菌」と表記されていた。 ・ある微生物学の教科書には、和名は日本細菌学会の『微生物学用語集』にもとづく、といったようなことがかいてあった(うろおぼえ)。 ・日本細菌学会の『微生物学用語集』の1985年発行の第3版には、「レンサ球菌」と「連鎖球菌」が併記されている。 ・日本細菌学会の『微生物学用語集』の1999年発行の第5版には、「レンサ球菌」のみがのっている。 というわけで、微生物学業界(?)では、「レンサ球菌」とかくのがただしい、ということになりようです。勿論、これは和名のはなしであって、正式名称は学名(ラテン語)で “Streptococcus ~” といわなければならないようです。
補足
そんなようなわけで、のこる疑問は、「なんでカタカナなんだ」だけとなりました。 (日本物理学会が「(ウランの)連鎖反応」を「レンサ反応」とかくべし、という決定をすることは今後もないとおもいます。) 日本細菌学会のかたに質問です。 和名として「連鎖球菌」ではなく、「レンサ球菌」を採用したのはなぜですか?
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
すいません。ちょっと訂正です。m(__)m >というのは細菌では「種」までは規定できないんです。 「種」もあるのですが、医学分野では「種」よりも、溶血型とか血清型という種とは違う分類が必要だからです。 このように訂正します。m(__)m ちなみに、溶血型というのは赤血球をどう壊すかという分類です。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
こんにちは。また来ました。m(__)m 正式名称はですね「Streptococcus」(ストレプトコッカスと読みます)なんです。 医学、細菌学では正式名称の表記は、「バージェイ便覧」という細菌類の名称一覧が取りまとめてあって、世界中でこの表記を用いるという規定があります。 ただし、これは一般の生物学でいう所の「属」名なんです。というのは細菌では「種」までは規定できないんです。 その代わりに血清という薬品を用いてどう反応するかで決める「血清型」というのを決めています。 有名な大腸菌のO157(オー157)型はこの血清型です。 生物学で、学名と和名があるように、医学、細菌学でも学名(正式名称)、和名(日本語表記での正式名称)があります。 今回の「連鎖球菌」は和名の正式名称ですが、「漢字じゃないといけない」という規定はないんです。 これは漢字、平仮名、カタカナという3種類の表記が存在する日本ならではの現象だと思います。 読みはどれも「れんさきゅうきん」と読みますから、こう読めて、意味も正しい表記なら公用しても問題ないようです。 だから「恋差泣菌」なんてのはダメです。 漢字のみ特定の文字が規定されてるけど漢字じゃないといけないってことはないといっていいでしょう。
- MasterJAKE
- ベストアンサー率42% (20/47)
あまり自信がないんですが、生物の名前をあらわすときにカタカナを使うというのは決まりのようです。 専門はアリなんですが、かなり古い論文には漢字で黒山蟻などと表記されていますが、普通はクロヤマアリとされています。 しかし働きアリはハタラキアリとは表記されません。種名ではなく特徴をあらわす部分はカタカナは書かないようです。 連鎖球菌も球菌というものの中で、連鎖しているものを連鎖菌と名づけようとして正式名称となったのならレンサが種名となってカタカナで表記されているのでは? 連鎖球菌に関しては全て推測なので参考程度にしてください。
お礼
コメントありがとうございます。 特に「働きアリはハタラキアリとは表記されません」という情報は参考になります。 私も、『「生物の名前が原則としてカタカナ表記になっている」といったあたりに解決のかぎがあるのでは…』と、おもったのですが、「レンサキュウキン」ではないことがちょっとひっかかって、この質問をしました。 「働きアリはハタラキアリとは表記されません」とのことですが、それならばなおのこと、「連鎖球菌」でも「連鎖キュウキン」でもなく、「レンサ球菌」とあえてかくことのうらにはなにか事情があるのでは…とおもってしまいます。
- myeyesonly
- ベストアンサー率36% (3818/10368)
こんにちは。もう回答にあるとおり正しくは「連鎖球菌」です。 この中の「溶血性連鎖球菌」も「溶レン菌」なんて書いてくれる人もいるようです。 でも「よーれんきん」とか「ヨーレンキン」はまず見ないですね。 うちの上司で、漢字を使うと体裁が「硬くなる」といって、好んで平仮名・カタカナにする人がいるんですが、そういう流れなのかもしれません。 私は何か日本の文化が衰退していくようで、漢字の方が・・・と思うんですけどね。 漢字を大して知ってるわけじゃないのですが、使える限り使いたいなと思う今日この頃です。
お礼
コメントありがとうございます。 Google で検索すると、「大腸菌」が約五万件に対し「ダイチョウ菌」や「ダイチョー菌」は一件もありませんでした(ふりがなとしての使用をのぞく)。 したがって、「連鎖球菌」が正式名称であるならば、「レンサ球菌」の使用件数が「連鎖球菌」の倍以上というのはちょっと異常であるようにおもいます。(「連鎖球菌」なんて、日常会話にはあまりでてくるものでもありませんし…) お役所(文部科学省? 厚生労働省?)とか学会で『連鎖球菌は「レンサ球菌」と表記しよう』というもうしあわせでもあるのではないかと、うたがいたくなるのですが、いかがでしょう。 国語辞典的には「連鎖球菌」が○で、「レンサ球菌」は×だとしても、生物学的、あるいは医学的にはどうなっているのでしょうか?
- purple-bird
- ベストアンサー率33% (3/9)
読めないからじゃないですか? 連鎖球菌でもたくさんHITしますよ~? 同じ文献の中でも連鎖(レンサ)とか レンサ(連鎖)と書き加えていますし、 タイトルが連鎖なのに中身はレンサというものも多いです。 あとは、”れんさ”というものだと 判っているので、固有名詞化しているのかも。 漢字でかくのが正式だと思いますが。
お礼
コメントありがとうございます。 たしかに、「連鎖球菌」も三千件ほどあるのですが、「レンサ球菌」は七千件をこえてるようです。(Google で) 「球菌」がよめて「連鎖」がよめないというのもかんがえにくいですし、「連鎖」に「レンサ」とふりがなをふったために、検索文字列「レンサ球菌」にひっかかってしまったものは、私のみるかぎり7件しかありませんでした。 専門家がかいたとおもわれる page にも「レンサ球菌」とかいてあったりするので、「みんなにきいてみよう」とおもって質問したような次第です。
- nozomi500
- ベストアンサー率15% (594/3954)
え? 「連鎖」じゃないの? 「レンサ」って外来語じゃないはずだけど・・。
お礼
早速のコメント、ありがとうございます。 そうですよねー。外来語じゃないはずですよねー。(と、同意をもとめる)
お礼
いろいろとしらべてくださったようで、ほんとうにありがとうございます。 おかげさまで「レンサ球菌」は生物学ではなく、医学用語の問題らしいということがわかってきました。 のこる疑問は、 Q1. 日本の医学の団体あるいは組織が「レンサ球菌」という表記を規約または規則もしくは内規あるいは用語集のようなかたちで規定しているか? Q2. 《Q1》のこたえが Yes のばあい、「連鎖球菌」ではなく、わざわざ「レンサ球菌」という表記を採用した理由はなにか? ということになります。(どう表記してもよいものならば、「連鎖」とかく能力のあるひとたちが「レンサ」をえらぶとはおもえませんものねえ。) ところで、医学用語の質問ってここでいいのでしょうか? (って、だれにきいてんねん ← すみません。関西人なもので、自分で自分につっこみをいれてしまいました。)