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武士の「敬礼」について
兵士の「敬礼」の基本は西洋の騎士が甲冑のアイマスクを開閉するポーズや自分の心臓を叩くポーズが元であると聞いた気がします。日本の軍隊も敬礼は西洋のそれに習ったものだと思われます。 で、疑問に思ったのですが、日本の武士にも敬礼みたいなポーズはあったのでしょうか。黙礼だった気もしますが、出陣の時には今ひとつ盛り上がらなかったのではと思います。何か「敬礼」のようなビシッとしたポーズがあったのでしょうか。
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こんにちは。 敬礼という風習も仕組みも無かったですけど、それに近い物としての礼儀作法はありました。 携帯する武器を直ちに使用する事が不能な状態にする事です。 例えば、槍なら伏せるか穂先にカバー(さや)をかける、鉄砲なら筒先を持って地面に立てる、もしくは下向きに伏せる、刀なら鯉口に手を当てない(抜き身なら鞘に納める)、弓なら伏せるか抱きかかえる、騎馬武者の場合はあぶみの足をはずす、もしくは下馬する・・・といった所作です。 ただし、敬礼との根本的な違いは、上官に対してする、のではなく、見方に対してする、という違いがあり、例えば見方の軍勢が城に来たような時は、門や城外を守る兵士や部隊は、来た軍勢の司令官が自分達より全員階級が下でも行います。 また、号令で行うのではなく、各自自主判断で自動的に?行いますが、時には敵味方の識別になったりするので、のろまな人がいたら上官から命令された事でしょう。
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- at9_am
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武士の「敬礼」は馬上ならば鐙(鞍に付いている足を踏ん張る為の物)をはずすこと(これによって馬上からの弓・槍での攻撃が不可能に近くなる)です。 通常立って行う場合は、頭を下げる、もしくは槍などに鞘をかけ、脇差しなどの武器を相手に差し出す、というのが礼儀です。 ただ、下級武士、特に足軽の敬礼は、土下座です。 これは日本に指導するために来た海外武官(教官)が「まるで降伏しているみたいだ」といって止めさせたくらいですから、かなりの程度浸透していたのでしょう。 と、まったく格好良くないのが多いですね。 もっとも、友軍が来た場合は通常(戦闘中でない限り)は、移動に支障がない範囲ならば全員で歓迎(軍なので敬礼)が義務づけられます。ボーイスカウトの類でもこれは徹底されているはずで、今でも他隊が合流する場合でも階級に関わりなく敬礼をすることが義務づけられていると思います。 ここからは全く個人的な感想ですが。 いわゆる「カッコイイ」礼は、明治維新以来の形なのでそれ以前の形を探るのは、格好良いという観念からははずした方が良いような気がします。 因みに。 いわゆる「敬礼」にも、いくつかの形があります。手のひらを見せるか見せないか、肘を前に突き出すか横に張るのか、というのが基本的な形ですが、これだけでも4パターンあります。因みに掌を見せて肘を横に突き出すのは米陸軍で、見せずに肘を前に突き出すのは英海軍が有名ですね。
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回答ありがとうございます。 友軍を歓迎する場合の敬礼というのは下級武士や足軽もするのでしょうが、それは西洋式みたいなものだったのでしょうか。 敬礼も様々なのですね。
- 風車の 弥七(@t87300)
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敬礼は明治になって入ってきたものでそれ以前にはありませんでした。 武士は普段からビシッとしていたので、必要なかったのかも知れません。 あえて武士の敬礼みたいなものと言うと「勝鬨」でしょうか。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 勝ちどきというと「えいえいおー」ですが、所作は決まっていたのでしょうか。別な意味で疑問が残ります。
お礼
回答ありがとうございます。 敬礼は兵士の挨拶ですが、葬礼や出陣の時の決然とした雰囲気を素直にカッコイイと思ったりしてしまいます。先日、知り合いの消防士の葬儀に参加したものですから・・・。