- ベストアンサー
哺乳類の雄の性染色体の均等分配
哺乳類の雄の性染色体は、相同ではないのに、精子に一つずつ、間違いなく分配されるのはどのような機構?働き?によるのでしょうか。 シンチウムを作ることが関係しているのでしょうか。 またどのようにしたら、この仕組みを証明できるのでしょうか。 どなたかご教授いただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
性染色体も常染色体も、減数分裂で正しく分配されるための仕組みは同じで、 相同染色体が対合してキアズマ形成をすることによって保証されます(例外がないこともないけれど)。ほ乳類のX染色体とY染色体にも対合しキアズマ形成をする相同領域、PAR (pseudoaoutosomal pairing region)があります。 体細胞分裂では、複製後の姉妹染色体は動原体でくっついています。両極の紡錘糸は張力が高まる方向に引き合うという機構によって正しく反対極に姉妹染色体を分けます。姉妹染色体が動原体でくっついているから、引き合う紡錘糸のの間に張力が生まれるわけです。 減数第一分裂では、複製後の相同染色体対を分配するのですが、これらは動原体でくっついているわけではないので、対合とキアズマ形成によってくっつくことが紡錘糸に張力を与えるのに必要です。 何らかの異常で、対合やキアズマ形成ができなくなると、どの方向に紡錘糸が引っ張っても張力がうまれないので、分裂極が定まらずに不分離(染色体の等分配の失敗)が起こります。キアズマ形成が起こらないと、染色体の乗り換えも起こらなくなるわけですが、乗り換えが起こらない突然変異体を取ると、ほぼ確実に不分離の多発も併発します。
お礼
お礼が遅くなり、すみませんでした。 わかりやすいご回答、ありがとうございました。