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時制の一致に関して
時制の一致に関して ラジオ英会話10月号のテキスト中に ジェインのように自分を思ってくれる人はいなかったと思うと、ディックは微笑んだ。 Dick smiled at the thought (that) no one ever cared for him the Jane does. という文がありますが、Jane does が Jane did でないのはなぜでしょうか? no one 以降は従属節であり、主節の時制が過去形である以上、意味が現在であろうとも過去形を用いるのが時制の一致の基本だと思っていたのですが、混乱しています。
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I thought she was kind. 「私は彼女は親切だと思った」 日本語には時制の一致がなく、「親切だ」 英語では thought に合わせて was となっています。 英語は客観的に時間をとらえ、今この文を書いている時間からみて、 「彼女が親切」なのは、thought「思った」のと同じ時点。 だから同じ過去形になる。 「時制の一致」という通りです。 日本語では、自由にその時々に心だけ移して 「親切だ」と思った。 ところが、英語でも I thought she is kind. となる場合があります。 過去のストーリーなどでなく、今も普通に行き来されている間柄の I と she であれば、 thought「思った」のがついさっきなどのことで、 she is kind という性質はこの文を書いている今も変わらない。 参考書にも時制の一致の例外として 「性質・習慣を表す場合」というのがあげられていると思います。 このカテでも頻繁に質問されています。 そして、今回の英文でも、 smiled という過去は、ストーリー的に過去のことというより、 今、現在の行き来がある中で、さっきなり、昨日なりの出来事を表しています。 それに対して Jane が does(cares for him)というのは、Jane の習慣として現在形で表されるもの。 この文を書いている今も思ってくれている。 じゃあ、no one ever cared の過去はどうなるんだと思うかもしれません。 この過去は時制の一致により過去になったのでなく、 ever があることにより、no one has ever cared という現在完了の意味を表しています。 特にアメリカでは ever +過去形で現在完了の経験の意味を表します。 すなわち、その現在完了的な過去が時制の一致を受けて過去完了になることなく、過去形のまま残っているわけです。 結局、ever cared の部分も時制の一致を受けていません。 今の行き来の中で smiled というのはさっきなり、昨日なりの過去。 no one ever cared は「今までに一度もない」という現在完了的な過去。 そして、Jane does は今の行き来の中で習慣としての現在形。
お礼
すっきりしました! まだまだ勉強不足ですね・・・ありがとうございます。