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プログラム学派・・・
ヒトラーの政策を分析するドイツ現代史研究者の中に「プログラム学派」と呼ばれる学派があるそうです。 このプログラム学派のヒトラーの政策に対する考え方の概要をかいつまんで説明していただけないでしょうか?
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ヒトラーは段階的に世界を征服することを計画しており、この段階的な征服計画(プログラム)に基づき外交や戦争指導をおこなったのだ、とするものです。 初めて「プログラム」という概念を提唱したA・ヒルグルーバーによれば、ヒトラーのプログラムとは、第一段階はヨーロッパ制覇で英を敵に回さぬようにしながらオーストリア、チェコスロヴァキア、フランスを征服した後にソ連を打倒するというもので、 第二段階では、ソ連を打倒した後にナチの人種イデオロギーに基づいてヨーロッパの人種的再編成を行うとし、 第三段階では、世界征服の最終段階とし、海外へ進出し米英と決戦しこれに勝利する、というものであった、としています。 しかし実際は、ドイツがポーランド侵攻後英仏に宣戦布告される事でプログラムに狂いが生じつつ、ヨーロッパ主用部を征服し、ソ連打倒へと「バルバロッサ」を発動しますが予想外のソ連の抵抗と、日米開戦を契機とした米の参戦でプログラムは完全に失敗してしまい敗北してしまいます。 。。。と考える学派を「プログラム学派」と呼んでいます。
お礼
ありがとうございます。 大変分かりやすくとても役立ちました。