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24歳会社員。キュレーターになりたいんです。
はじめまして、早速お世話になります。 社会人2年目の女性、24歳、一般企業で営業職をしています。 学生時代は4年制大学の建築デザインの学科に入りながらも興味の方向が逸れ、最終的には文化人類学の研究室で卒論を提出しています。 当時その研究室でやっていたことは私にはとても面白く、 当然ながら進学の希望もありましたが、いろいろと悩んだ末、就職を決断しました。 ですがここのところ、やっぱり興味のあることをやっていきたい、という気持ちがむくむく湧いてきて、方向性については半ば覚悟が決まった状態です。(前置きが長くなりましたが、ここからが相談です↓) 今後、美学・芸術学・文化人類学等を勉強して、 その後、展覧会等の企画を職業にしたい と考えています。 1 大学で学び直す場合、4年間と考えると、卒業する頃には30才近くなります。ただでさえ学芸員としての受け入れはこの上なく狭き門だと聞きます。美術館・博物館、企業の文化事業部等の他に、どのような道があるでしょうか。 2 また、学生のうちにアルバイト等で関連職の経験を積むことは可能でしょうか? 3 大学進学以外に何か手だてはあるでしょうか。本来は、最低限収入を得ながら夜間部で学べることが理想です。 進学先・仕事先については国内外問わず検討する気持ちはあります。 助言・ご意見・おもわぬ批判等、是非ぜひお寄せ下さいませ。
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こんにちは。 長文になりまして申し訳ありません。 >美術館・博物館、企業の文化事業部等の他に、どのような道があるでしょうか。 >大学進学以外に何か手だてはあるでしょうか。本来は、最低限収入を得ながら夜間部で学べることが理想です。 一般の市井の画廊やギャラリーの募集枠に果敢にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。 「最低限の収入を確保は必須」ながら「大学を既に卒業された社会人」である質問者様を考慮すると、 このあたりが無難で妥当な線かと私は思います。 ギャラリー一つ例にあげても千差万別です。 営利目的を貪欲に追求するところもあれば、おっとりした上顧客相手のおっとりとした体質のところもありますしね。 狭義のキュレーターとも言える職場ではないでしょうか。 「収入を気にしないで勉学に励むだけ」であれば、国内・海外を問わず いくらでも芸術分野を極める手だてがあるとは思うのですが、 「仕事にする」となると現状では難しいかもしれません。 >学生のうちにアルバイト等で関連職の経験を積むことは可能でしょうか? ご存じの通り「学芸員」としての受け入れ枠は国内においては大変に少なく、美術系大学、或いは有名私大の専門分野を極めて卒業しても尚至難な状況と言わざるを得ません。 何らかのコネでもない限りは「新卒者でさえ」ストレートに就職するのは難しいと思います。 仮に海外の大学や美術学校にて単位を修得、或いは聴講制度を活用して「ハクをつけて」帰国されたとしても、 いかんせん募集に限りがある以上は残念ですが就職に直結しがたい恐れがあるのが現状です。 古美術関係なども難しいかもしれませんね。 私の母などもそうですが、まさに「この上なく優雅な道楽」としか形容できませんし(笑)。 >やっぱり興味のあることをやっていきたい、という気持ちがむくむく湧いてきて、方向性については半ば覚悟が決まった状態です。 質問者様の好奇心旺盛かつやる気を私はとても微笑ましく思います。 年齢やキャリアに関係なくそのモチベーションは大切になさっていったほうがよろしいでしょう。 ですがその「興味のある分野」への「就職」が大変に困難な状況においては、必ずしも「学生に戻る」というのはその分野への「再就職」には向かないことも多々あるのです。 それは「募集枠」の問題、つまり「雇用の需要と供給」の関係に他ならないだけなのです。 せっかくの「やる気」を反故にするような言い方になるのは残念でなりません。 また質問者様が目指されるキュレーターといいましても、具体的にご興味のある分野はどういった類でしょう。 私の海外の知人にも一人おり(ソウル)、わざわざ会いに行ったことがありますが、 実際は縁の下の力持ちどころか力作業も多く稼働時間も不規則でやりがいがあるものの かなりハードな仕事と伺っております。 美術館、博物館、画廊など業態は様々なれど、扱う「展示品」「商品」は全く千差万別ですし、 美術界一つを例にあげても「需要と供給」はそれほど多くは見込めません。 前者は美術館同士の芸術作品の貸出のしのぎ合いやタイミング、 後者はデパートの外商部と画廊との諸作品や先生方のお付き合いや奪い合い、 といった裏の側面も無くはないのです。 偉そうなことを散々申し上げておいて大変恐縮な話ですが、 芸術分野における「職探し」が大変に難しいことは、私のような未熟者でさえも痛感いたしました。 この6月より自らの体調面をも考慮してパート・タイマーの職枠にて(この分野)にて仕事を始めております。 美術系大学出身ではありませんのでそういった点では質問者様と同様ですが、 いかんせん40過ぎの家族持ち、子持ちですので、勤務時間の制限一つをとっても大変に厳しかったです。 幸いにして好条件を得られた就職先にしましても採用担当者からは 「専業主婦の片手間、暇つぶしの延長線上でうらやましいです」 との軟弱な印象を持たれてしまっていますし(苦笑)。 「初心者」ですので一から再スタートの新人として謙虚に有り難く受け止め、 将来の私の「究極の夢」に向けて一歩一歩突き進む所存でおります。 また、事実関係者の方々もどこか私に似た「浮世離れした余裕ある層」のような気がします。 たまたま私の職場がそのような雰囲気を醸し出しているのかもしれません。 ですが「芸術分野における仕事」というのは一種独特の「人生や生活を楽しむゆとりの心」ありき、な側面もあるでしょうし、 様々な先生方や諸作品と触れ合うひとときや学びの時間は、 私にとって至福の時であり、はっきりいって報酬は二の次とすら断言できるのです。 このような私のような軟弱で芸術分野において末端ともいえる就職のアプローチもあれば、 むしろこれからの将来に「腹を据える覚悟」を持ってして、 妊娠・出産も後回し、海外のどこの地域の人とでも渡り合っていけて、 語学力と知識や実務経験を存分に身につけることができて、 「この人になら安心して貸出ができる」と言わしめるほどのキュレーターになるのも全く可能性が無くはないと私は信じます。 そう言わしめることが出来たら、どんなにか格好良いでしょうね! 質問者様の夢が叶いますことを期待しております。 他によりよい回答が得られると良いですね。
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- kirikiri77
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ギャラリーで働くというのはいかがですか? 数は少ないですが、コマーシャルギャラリーですと、独自企画を行います。 有名ギャラリーですと、社会人経験が必要とされます。 美術館学芸員は大学を卒業してもなれるものではないですが、ギャラリーですとまだ可能性はありますし、そこで勉強しながら、美術館で募集があるときに、受けてみるという方法もあるのではないでしょうか? 私自身まだ学生で就職活動の経験もありませんが、ご参考まで。
お礼
ありがとうございます。 参考になりました。
- nemosan
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生活の保障はできないけど・・・ 地方や企業の私設博物館(テーマパークもどき?)に滑り込むって手があるかも・・・ 例えば 建築&文化人類学&アート系なら・・・ 岡山の「犬島アートプロジェクト」のサイトにスタッフ募集が出てます http://www.inujima-ap.jp/
お礼
おお!直島ですね。 これは是非行かねばなりません。 このような入り口もあるのですね。 進学より遥かに近い気がします。 3月までは現職を辞められない事情があるので、 ブックマークして注目しておきます。 ありがとうございます。
No.1です。 ご質問の件ですが、 >「企画」をする、ということになると、キュレーションとはまた別なのでしょうか? 日本において「学芸員」という資格が簡単に取得可能なので誤解を受けやすいのですが、 本来のキュレーター職はかなり専門的知識を備え、かつ日々貪欲に自己研鑽に励む学究的な専門職だと思います。 館長などと共に「企画」の計画や実現においてもっとも欠かせない職種といえます。 代官山にNPOとしてAITという組織があります。 こちらでもキュレーター養成プログラムというのがあるようです。 (現在は閉め切っているようですが)。 しかしながら、こちらを受講されたとしても、はたして「就職に結びつくかどうか」定かではないでしょうね。 コネがうまく作れるかどうか。 受講料も決して安価ではありませんし。 ただ「どのような職種内容なのか」を現状以上に知る上においては決して無益ではないとは思いますが。 http://a-i-t.net/modules/tinyd/ 余談ですが、私の「お給料」も大変に低いです(笑)。 幸いなことに私は好きなことが出来る恵まれた身分を生かして仕事をしているだけです。 性格的にスクーリングばかりするより実際に「現場」に出て行く方が向いていると思いましたので(笑)。 民間企業の付属美術館やギャラリーであれば私のような芸術的学部卒でない、そこそこ聞こえの良い大学学部卒とキャリアであれば 未経験でも十分採用されます。 但しやはり質問者様がご納得される「給与待遇」ではないでしょうね。 給与面での有利さにおいては今の勤務先のほうが遥かに「憧れの職場」よりも優ることが予想されます。 私は勤務時間とフルタイムを理由に履歴書を送りませんでしたが「森美術館」など当時はアルバイトを募集していました。 募集がある時に果敢に履歴書を送付して「しかるべき職場」に何としても「もぐりこむ」のも得策かもしれません。 また定期的に「日展」など末端スタッフではありますが、六本木の新国立美術館において募集をかけていますね。 待遇と希望のジャンルを選ばなければ「初めのとっかかり」は無くはないと思います。 私は決して「やりたいこと」に紆余曲折があってはマイナス、とは思いません。 特に芸術分野においては美術、文学、音楽、歴史、哲学、社会学、文化人類学など密接な関連性がありますし、 何よりも幅広い知識と造詣の深さが求められることでしょう。 「募集のタイミング」「給与面で冷遇の恐れ」という点を冷静に考慮されて、 質問者様の「個性」「能力」「センス」が光るお仕事に是非出会えますように願ってやみません。
お礼
おかげさまでだんだんと方向がみえてきました。 ご丁寧にありがとうございます。
- suunan
- ベストアンサー率14% (224/1569)
「建築デザインの学科に入りながらも文化人類学の研究室で卒論を ~就職を決断」 ★高卒時に決めた進路を二回変更しているわけですね。 「やっぱり興味のあることを」 ★三回目の変更ですね。 では四回目も五回目もありそうですね。 「方向性については半ば覚悟が」 ★致命的に遅いですよ。 「美学・芸術学・文化人類学等を勉強して、 その後、展覧会等の企画を職業に」 ★企画は企画屋という仕事でありそれ用の実学勉強や 経験が必要です。美学・芸術学・文化人類学では ありません。 「大学で学び直す」 ★そんなこと社会通念で許されないでしょう。 いい年して就職に直結しない通学なんて。 そんなこと言って通用するならみんな30才まで 学校に通いますよ。 「大学進学以外に何か手だては」 ★ありません。 四年生の大学を出て就職したあと高卒時の身分に戻れる 方法などないのです。 ★ようするに、あなたは何事にも情熱が薄くて 飽きてしまう人です。仮に企画屋になれても2年ぐらいで 飽きるでしょう。 現在の仕事を続けるほかありませんよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。 うーん、ごもっともなご意見です。 これを見て大半の方が、行く末が見えるように感じるのは確かだと思います。厳しいご意見、肝に銘じておきます。 ご指摘いただいた点ですが、今までやってきたことは自分の中には一貫性があると(勝手に)思っています。いずれにせよ、現実を見て道を考えます。
- crivelli45
- ベストアンサー率44% (251/563)
美術史卒です。私も一度は学芸員を希望していた時期がありました。 美術館付属の学芸員になろうとした場合、学部卒では無理です。 運が良くて修士卒、だめなら博士に在籍したまま美術館・博物館にあきがでるのを待ちます。私は卒業してから約10年が経過していますが、同時の同級生の中には、まだ契約社員状態で美術館に週何日かの勤務をしている(=正社員になれない)人がいます。 しかも、就職先は運まかせ(どこにあきがでるか)なので、学部の時点でこの道を目指すのはやめました。 ほかに企画を考えるのであれば、美術館を保有している民間企業に就職するか、企画を作る新聞社サイドに入り込む、地方の個人美術館など小さなところに入り込んでバイトから始めてコネを作る・・などの方法もあります。どれもこれも、実力のみならず運が大きい道ですが。 恐らく、ご想像を上回るくらいに現状は厳しいと思われますが、以上、ご参考になれば・・
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 どうやらウワサに聞く以上に難しい世界のようですね。 他の方のご意見にもあるように、もう一度一から学部に通い直すというのはかえって遠回りな気がしてなりませんし、ましてやその後大学院で空きを待つ余裕があるとも思えません。 民間企業の企画採用では、やはり美学や美術史の専攻を考慮されるのでしょうか?学芸員の資格は当然必要でしょうか。 いずれにせよ、正攻法でない道を考える必要がありそうですね…
お礼
親切丁寧なご回答ありがとうございます。 とても参考になりました。 ギャラリーの募集枠というのは新しい発想でした。 早速、情報を集めてみたいと思います。 専門を極めた方々がたくさんいるのに職業としての需要がない というのは、何とも皮肉な話です。残念でなりません。新業種を開拓したい程ですね… 私の関心事ですぐ浮かぶものといえば、建築、民芸品(布類・道具類・箪笥)とアールブリュットです。本音を言ってしまえば純粋に勉強したいというところですので、必ずしも仕事に結びつけない、というのもひとつの手かも知れません。 ただ仕事としては、 たとえば以前某美術館で、はにわから洋画まで、笑い顔の日本美術ばかり集めた展覧会がありましたが、そんなふうな「企画」をする、ということになると、キュレーションとはまた別なのでしょうか? ※女性の身としては、長期戦で夢に邁進するのはまた別の覚悟も必要ですね。