アメリカに住んで40年目の終わりに近づきました。 このカテで書き始めて8年目に入りました。
>「Please cut my hair chin-length.」という文章があるのですが、なぜchinの前に前置詞などが必要ないのでしょうか?
日本人が、特に日本での文法が聞きたくない正しい理由は「ネイティブが使わないから」なのです。 これ以上に正しい理由はありません。
前置詞が使われるときと言うのは「必要と感じるから」使うのです。 けっして、「文法が使わなくてはならないから」と言っているのではないのです。
文法とはネイティブの言い方に気がついて、それに用法名などをつけたに過ぎないのです。 つまり、言い方には実は用法名なんてないんですね。
今回の件はまだ文法が「用法名を作っていない」物なのです、知られていないのかもしれませんね。 動詞の使い方で~用法なんて名前がついていると、いかにも覚えるべし、でもまず用法名を覚えるべし、となってしまいますね。
そんな英語の習得方法を身につけると用法名が先になってしまい、今回の様の用法名がないと、なんでぇ??となんてしまうわけです。
つまり、英語をうまく使えるようになるには、動詞を知れ、と言うことを身につけると、なんだそんな事なのか、用法名なんて覚える必要ないじゃんか、と言うことに気がつくのですね。 (試験のために英語学勉強ではなく、使えるようになっるために英語を身につける、為の必須です。)
では、G流習得法です。 ネイティブの覚え方に非常に似ていますが日本人でも英語を身につけられる方法です。
まず、この動詞の再認識です。 英語の意味合いでもあるし日本語の意味合いでもあります。
cut切ると言う事ですね。
これって、この行動に一番興味のあること、必然的と感じることは何ですか? 何のために切るのですか? 切ってどうするのですか?と言うことを考えて欲しいのです。 これを英語を学ぶための「表現の再認識」と言うことになります。
もちろん短くするためですね。ずたずたに、と言う事もありますが、ちょっとそれは横においておきましょう。
短く、と言うのは「曖昧」ですよね。 でも日本語でも髪を切った、と言うわけですから、英語でもcut my hairで事がすむわけです。 でも、これだけじゃちょっと物足りないな、と言う時に言いたいことは、「どのくらいの長さに」と言う事ですね。
cut切る、と言う動詞に非常に密着している考えと言うものがこの「長さ」なのです。 これは分かりますね。
英語を使う人は、「長さ」と言う表現が一緒に使われれば「その長さに」と言う「に」の部分を言わなくたって分かるじゃん、と感じるわけです。
日本語だって、いろいろな「助詞」を省略していますね。 行くと動詞であれば、「に」を入れなくたって分かる、と言うような状況がありますね。 今日学校行かなかったんだ。 学校に、と言う必要性を感じませんね。 しかし、学校には行かなかった、と言うときにはこの「には」と言う助詞の必要性を感じますね。 だから、日本語ネイティブは「学校には」と言う表現をするのです。
だんだん分かってきましたか?
~の長さに切った、と言う日本語表現ではいまだに「に」を入れます。 入れないとおかしいと日本語では感じるわけです。 英語ではその必要性を感じないわけです。 ~の長さと言う英語表現があれば、「に」に値するtoを使わなくたって分かる人間しか持たない言葉の表現力と理解力を持っているんだぞ~!と言うかのごとく、toを入れなくたって良いと感じるわけです。 toを入れるのが「正式」です、なんていう学校文法の説明は、人間の表現能力を無視していると言うことでもあるのですね。
もう一度、この英語表現を見てみましょう。
Please cut my hair chin-length.
どうですか?
もう少しもう一つの表現方法の説明をしておいた方が良いかもしれませんね。
chin-lengthとはclass length, (fishing)pole length, car lengthのように、そのものの長さ、を表現している「形」と同じですね。
じゃ、このchin-lengthもchinの長さを言っているのでしょうか。 猪木さんじゃないですよね。 あごの長さではなく、あご「までの」長さと事を言っているのですね。
ですから、床屋さんで、ヘアスタイリストさんとのコミュニケーションでは、つまり、彼らと話すときには、当然あごの長さなんて関係ないですね。 あごまでの長さ、と理解するわけです。 そうみんなが理解するから、自分もそういう理解を持つわけです。 chin-lengthと言う表現方法をヘアスタイル用語・用法なんていう名前をつけたら分かりやすいと感じてしまいますか? それとも、この状況では、あごまでの長さと言う意味だ、としてしまいますか? もちろん、あごまでの長さ、をイメージするだけで終わりですね。
ですから、肩までの長さ、shoulder length, もっともっと長くて、腰までの長さであれば、waist(hip) length.と言うわけです。
さて、すべての理解するのに必要な知識は出揃いましたね。
Please cut my hair chin-length.と言う表現は、上の理由から、前置詞を必要としないとネイティブは感じるから前置詞が使われていないのです。
これが簡単な、これだけ分かっていれば覚えるためにエネルギーの量も節約できるわけですし、知っていたって使えるようになるための「コツ」にはならない文法説明は要らないわけです。
しかし、どうしても文法的知識がないと困る、と言うのであれば、いっそのこと、これを機会に、文法学者卵としてのデビュー学説を作ってみませんか?
動詞の用法名を作るのです。
cutと言う動詞をあるグループに属せる様にグループ名を作るのです。 「切断動詞」とかなんかですね。 この切断動詞はある特別な表現の形を取る、と教えるわけです。
つまり
cut+目的語+長さを示すものと言う形を取る「文型」ですね。 そしてこの文型を切断動詞形と呼ばせるのですね。
そして、その例として、cut hair~lengthと言う形を取る、と教えるわけです。
ですから、この次からは、なぜこの文章には前置詞が必要なのでしょうか、と書かれたら、平然として、威厳を持って、括弧の事は口から出さないで(良く分からないけど)切断動詞形だからです、と断言すればいいのです。 初学者はちゃんと分かってくれる、と言うかちゃんと鵜呑みにしてくれて、「すごい、そんな文法用語を事まで知っているのですか。 さすがですね。」と言ってくれること間違いないです。
どうですか? cutと言う動詞の底に流れている、そして、無意識に「切ると言う事はある長さにと言うことを言いたいんだ」と言うことを再認識する事で、英語では「これから~の長さと言う表現を言うんだからtoは必要ない」と感じている、だから言わない、と言うことを身につける(3分習得)で次の事をチャレンジするか、文法と言う名を持ち出して、誰かが作り出した法則と法則名を覚えて、「切断動詞」であって「短縮動詞と言う名前ではない」と言うことに気を回しながら文法式として覚えますか? どちらを選ぶかはあなたが決めれば良いのですね。
私は、この40年間、前者を選ぶようにとことんまで教えられました。
参考になりましたでしょうか。 分かりにくいところがありましたらどんどん突っ込んでまた書いてくださいね。
お礼
教えていただきありがとうございます! なるほど~と思いました。Ganbatteruyoさんのように生活する上での英語を使えるようになりたいので、動詞をもっと勉強してみます!