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研究におけるアレルの意義
現在アレル(対立遺伝子)について勉強しています。 様々な文献や教科書を読んでいて理解も深まってきたところなのです。しかし、アレルの生物学の研究上においての意義・重要性といった観点からの見解がいまいち不明瞭であります。自分なりに色々と考えたのですが、明確な答えが見つかりません。 どなたかアレルの重要性についてお答えできる方いらっしゃいませんでしょうか?
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獣医師さんの説明は、「機能的に意義のある特定のアレル」が研究対象になるということでしたが、それだけではありません。 たとえば個々のアレルの役割や機能を特に考えなくても、色々なアレルを含む生物集団と、単一アレルのみで構成される生物集団だったら、どちらがより良いでしょうか? 色々なアレルを持っている集団の方が、様々なタイプの個体や系統が出来易く、その結果、環境変動よる絶滅のリスクは下がり、また新しい種が集団内に生まれる可能性も出てきます。従って、「色々なアレルを持つ集団」、言いかえればallelic diversity(アレルの多様性)が高い集団は、より健全な集団と言えます。こうした観点からアレルの多様性を調べて、集団間で比較したりする「集団遺伝学」という分野の研究が盛んに行われています。 またアレルの多型を利用して親子関係の鑑定等も行われます。
その他の回答 (2)
獣医師なのですが専門はウイルスなのであまり詳しくはないのですが。 そもそもアレルを「対立遺伝子」と訳すのは厳密には正しくありません。 遺伝子(gene)の定義は、「ある蛋白質をコードするDNA配列」ですが、対立遺伝子というのは染色体上で同一の座で競合する遺伝子群のことですが、アレルはその対立遺伝子の構成要素、くらいの意味合いでしょうか。 例えばある遺伝子に1塩基の欠損が生じた場合、その遺伝子がホモになるとある遺伝病が発現する場合、「この遺伝子のここのアレルで1塩基欠損するから・・」のような表現になるはずです。 なので要するに結果論として「塩基配列が異なる場合」にしかアレルという表現は用いないのでは。まったく同じなら「この遺伝子には多型性がない」という表現になってしまうと思うのですが・・・ 遺伝子に多型性が見られる場合、その部位を述べるのにアレルという表現が用いられているように見受けられます。 多型性が見られればそこに研究する意義が生じるのは必然ですが、結果的に機能に違いがなければ、そのアレルは重要視されませんよね。 つまり、「アレルが重要」なのではなく、「重要なアレルが研究されている」のでは?
お礼
とても丁寧な回答ありがとうございます。参考になりました。 つまりアレルで遺伝子型が異なることによって多型が生まれ、それが生物学上で重要であり、研究される意義があるということですね。
- nonnon1190
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申し訳ありません。 よく質問の意味が分かりません。 対立遺伝子の存在意義について質問されているのでしょうか? >アレルの生物学の研究上においての意義・重要性といった観点かの見解 ?どういうこと?でしょうか。 研究上においての意義・重要性? ここのところの意味がわかりません。 研究上ってどういう意味でしょうか?
補足
曖昧な質問内容で申し訳ありません。 回答者さんの言うとおり、存在意義について知りたかった次第です。 アレルは生物学を研究する上で重要な要素だと考えるのですが、どういった点で重要なのかという、意見をお聞きしたいです。
お礼
お礼遅くなって申し訳ありません。 すごく理解しやすい内容ありがとうございました。 アレルの多型を利用しての鑑定は知りませんでした。 また質問の機会がありましたらよろしくお願いします。