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フェムト秒レーザーの非線形光学について
最近私はフェムト秒レーザーについて調べているのですが非線形光学のことがわからず悩んでいます。 非線形光学とは何なのでしょうか? またフェムト秒レーザーで起こる非線形効果は何なのでしょうか? 教えてください。よろしくお願いします。
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- toy-ut
- ベストアンサー率26% (24/92)
フェムト秒レーザーでの非線形効果のメカニズムはピコ秒レーザーと同じなので、専門HPに詳述は譲りますが、非線形結晶による周波数変換が特徴的と思います。物体に当てればアブレーションも生じます。 http://staff.aist.go.jp/t-miyamae/SFG1.htm http://www.uesu.phys.waseda.ac.jp/lectures/chapter0.pdf http://www.optmax.co.jp/crystal_pdf/n1_n7
- walkingdic
- ベストアンサー率47% (4589/9644)
まずフェムト秒レーザに限定する必要性はありません。 フェムト秒レーザのほうが光強度が高くなるため(単位時間当たりの強度をいいますので、エネルギーが同一でも時間が短いとそれだけ強度が強くなります)観測しやすいだけです。 非線形光学とは、物質の光に対する応答が非線形になる現象を扱う学問です。 非線形光学効果とは物質の光に対する応答が非線形になるものをさします。 以上。 だと「物質の光に対する応答が非線形になる」の意味が不明なままでしょうから、簡単に解説します。 まず、線形応答を考えると話が早いです。たとえば、透過率50%、吸収率50%の物質に光を入れたとします。仮に、1W/cm^2の光を入れたら0.5W/cm^2の光が出てきます。10W/cm^2の光を入れたら5W/cm^2の光が出てきます。 これが線形な応答です。 非線形な応答は、この透過率が光の強度により変化します。 1W/cm^2の光を入れたときには0.5W/cm^2の光が出てきて、透過率50%ですが、10W/cm^2の光を入れたときには8W/cm^2の光が出てきて透過率は80%になり、要するに透過率という物質のパラメータが変化します。 ちなみにこのような透過率の変化は飽和吸収と呼ばれていて、色素などいくつがの物質で実際に生じます。 ちなみに非線形になるのは光強度だけではありません。 1064nmの波長の光を入れると、532nmと半分の波長の光が出てくるのをSHG、第二高調波といい、これも光の波長に影響を及ぼしているので非線形現象の仲間にしています。 一般的には光の強さにより、屈折率や吸収率が変化したり、光の電場と相互作用して波長が変わったりする現象と考えればよいでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 フェムト秒レーザー以外でも非線形光学があるのはわかっていたのですが、どうしてこんな現象が起きるのかわからなかったので質問させて頂きました。 参考にさせてもらいます。
お礼
回答ありがとうございます。 リンク先を参考にいろいろ勉強させてもらいます。