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the darkies are gay で問題ないのですか。
昨夜のNHK「名曲アルバム」My Old Kentucky Home で、'Tis summer the darkies are gay; と歌っていましたが、darkie は差別語ではないのですか。 http://www.netstate.com/states/symb/song/ky_my_old_kentucky_home.htm によれば、1988年にはケンタッキーの州歌として公式に darkies を people に変更しているようです。また、出版物によっては children となっているものがあります。私が Anaheim の遊園地で聞いたのは、確か old folks でした。 NHKの見解を聞いてみたいと思うのですが、その前に、米国での慣習や世論なども知りたいと思います。
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まず、「My Old Kentucky Home+darkies」を英文検索エンジンで検索すると、darkiesを採用した歌詞がかなりの数、ヒットします。90年代末に普及したインターネットのことですから当然ながら、そのサイトの多くがここ数年のものです。 で、1988年といっても、年寄りにとっては、そんなに昔ではありません。その時点で、とうに大学を卒業していた私が、アメリカで暮らした少女時代、聴きなれていたのは当然「darkies」ヴァージョンです。なので、「慣習」という点では、多くの人がいまだに「darkies」ヴァージョンを口ずさんでいるのは容易に想像できます。 ちなみに、当時のアメリカの大部分では、「darkies」という言葉が実生活で殆ど使われていなかったものと思います。少なくとも私は古い映画ですら聴いた記憶がありませんし、アフリカ系に対する差別表現には他の単語が使われていました。政策により、級友の半数はアフリカ系でしたが、くだんの歌に対して文句をつける子などいませんでした。 一方で、ケンタッキーが州として公式にそんなものを歌っていたら、政治家の票だって危ないし、変更するのは、ごく自然なことでしょう。実際に、ケンタッキーの州内には「darkies」という言語に嫌な思い出がある州民が少なくないのだと想像します。 とはいえ、そもそも「political correctness」や「差別用語」とは何ぞや、という問題があります。それはやはり、ひとえに「その単語を聞いて不快になる人への配慮」だと思うのです。なので、アフリカ系の視聴者を多く抱える米国の放送局が「darkies」を放送禁止用語にするのは理解できますが、必ずしも他国がそうするとは限らないわけで、現に同じアメリカでも映画の世界では「fxxx」など、かなりの数の放送禁止用語が許容されていますし、他国では禁止でも日本では放送禁止とまではいかない単語はたくさんあります。放送禁止用語は、かなりファジーなものなのです。また、申しましたように、視聴者への配慮が目的なので、日本でも「キ○ガイ」は放送禁止用語ですが、「うつけ」や「暗愚」は堂々とNHKの大河で使用しています。 余計なことを書きましたが、いずれにせよ、視聴者であるあなたが「私は不快だ」と言えば、おそらくNHKは放送をやめる方向で検討すると思うのです。しかし、「差別用語なのでは?」とか「不快に思う人がいるのでは?」と聞けば、また対応が違うかもしれませんね。私の勘では「気付かなかったが、気付いたところで支障は感じない」といったあたりかなと思っています。 尚、アメリカ在住の大多数のアフリカ系アメリカンの感覚と、日本在住の大多数のアフリカ系アメリカンの感覚も、少し違うと思います。特に「darkies」と呼ばれて不快な思いをした記憶があるほど年を取っている南部出身者は日本では稀でしょう。もちろん、稀だから配慮しないくていいという意味ではありません。
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- ucok
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#2ですが、立て続けに失礼いたします。「darkies」を使った歌詞といえば「故郷の人々」だなと思って軽く調べてみました。こちらのほうは、「より非差別的な歌詞で歌われることが少なくないものの、darkiesを使った歌詞のままフロリダの州歌として採用されている」と、ウィキペディアにはあります。ウィキ情報ですから、真偽のほどについては、もう少し調べる必要がありますが、ご参考までに。また、「darkies」単独で英文検索エンジンで検索してみると、それはそれで差別被差別両論の解釈など、いろいろな発見があります。
- larme001
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おっしゃる通り、現在では「darkie」という表現には差別的な意味も含みますので、好ましくないでしょう。慣習や世論というのはこの曲についてのことなのか(いまでは公式でthe peopleになってます)、表現のことなのかわかりませんが、いずれにせよあまり好ましくはないでしょう。歌自体は別に問題あるとは思いませんが。記載のHPでもAdoptonのところできちんと解説していますね。 NHKの該当する番組を見ていないのでわかりませんが、当時のレコードをそのまま流したのでそうなってしまったのなら仕方ないかもしれませんね。曲自体がそれしかないのですから。NHKがその辺を知りながら流しているのかはわかりませんが、アナタとしてどの点に不満なのか(差別的な意味を暗示する表現があることをきちんと説明しなかった点、そもそもNHKとしてながす自体どうなのか聞きたい)明記して質問するといいかと思います。
お礼
ていねいなご説明ありがとうございました。
補足
> この曲についてのことなのか、表現のことなのかわかりませんが‥ 両方です。 昔の作品(小説など)には、差別語がよく出てきますね。それらに対処する2つの態度があります。 (1) その時代にはそのような表現があったとする「歴史的事実」と捉え、あえて改訂しない。 (2) 旧表現が二度とだれの目にも触れないように改訂してしまう。 多くのアメリカ人が、この歌について、どのように考えているのか。そのあたりに関心があります。 歌は、小説などとは違って、今日演奏(放送)すれば、今日の表現として再生されるわけですから、(1) は支持されにくいと思います。「当時のレコードだから仕方ない」で済む問題ではないように思います。 なお「ケンタッキーの州歌として公的に改訂されるに至ったキッカケが、日本人の合唱団のナマ演奏だった」という点も、おおいに興味があります。 > アナタとしてどの点に不満なのか‥ 特に「不満」はありません。ただ、NHKが「気付かないで」流しているのか、それとも、上記 (1) の考えに立って「あえて手を加えない」のかを知りたいと思いました。これは、NHKに直接聞いて見ます。
お礼
とても参考になりました。お礼申し上げます。 私は「差別語をなくせ!」派ではありません。むしろ「過剰な言葉狩りには批判的」な者です。 「その語で差別を受けた人々が過去のものになってしまえば、歴史的事実として、特別な感情を抜きにして受け止められる」というご趣旨かと思います。たいへん示唆に富むお話です。「めくら」は使用禁止ですが「めしい」は古い語りものに登場します。現代の禁止語が将来解かれるということもありそうですね。 darkie について、特に、現代アメリカ人の感覚を知りたかったのですが、まさに私の知りたい情報が得られ、感謝しています。 NHKの放送については、特に「不快」などの感情は持っていません。ウッカリでは良くないが、しかるべき考えのもとに放送するなら良いと思います。