三国志を観て人物の呼び名に違和感が
中国の人名には姓と諱と字があります。
曹・操・猛徳
などです。
諱は身内しか呼ばない。呼ぶのは失礼に当たると言われています。
一般的に物語では、
ナレーション的な部分では姓と諱などに統一して「曹操は~」とされる事が多く、
物語の中で自分が名乗る時、人から呼ばれる時は「曹猛徳」、
身内から呼ばれる時は「曹操」、あるいは幼名で「阿瞞」などと呼ばれるのが普通だと理解しています。
三国志テイストの漫画や安い小説では、かなりごちゃ混ぜでいい加減なのですが、しっかりとした小説ではこの辺もキッチリ書き分けていると思います。
で、
三国志(tree kingdoms)というのを借りて見ました。
中国で作ったドラマのようですが、日本語に吹き替えしています。
この中で、曹操の呼び方が、まるで逆なんです。
曹操は常に「曹操」、あるいは「曹操さま」などと呼ばれています。
曹操は董卓を暗殺しようと企み、親子のような信頼関係を持ち近づきます。
一時は身内同然の間柄になります。
この時、董卓からは親しげに「猛徳」と呼ばれます。
そして、暗殺に失敗し、逃亡した後は「曹操め」と言われています。
これ完全に逆だと思うのですが、どうなのでしょうか?
原文というか翻訳前からそうなっているのでしょうか?
日本語吹き替え監修の方の名前が出ていますが、その人のセンスでそうなっているのでしょうか?
それとも根本的に私の見識に誤りがあるのでしょうか?